2020年1月16日木曜日

徒然なる日々 無(む)





無(む)

出典は『無門関』という中国の仏教書です。

無は「なにもない」という意味に捉えがちですが
実は飽和しているくらい有ることに
注意喚起をしている一言です。

無駄が多くで文明の豊かさに警鐘を鳴らしています。

自分にとって必要最低限のものを取捨選択することが
大事でしょう。


無の境地というと難しく考えがちですが
身のまわりを改めて見直してみてはいかがでしょうか。

茶席で「無」の一字の軸を見かけます。


茶の湯は無駄なものを省いて最低限のもので
人をもてなします。

点前の作法にも無駄がないです。


一服のお茶を楽しむ時間が
自分を見つめる直すひとときにもなります。


招く側も招かれる側もそのような心持ちを
忘れないようにしたいものです。