原題:ベーシックインカム、その後の世界
ベーシックインカムが試しに行なわれる、というニュースに注目していましたが、実際その後どうなっているのでしょう。
導入には賛否両論がありますし、導入内容もまちまちです。
日本では給付金やマイナポイントが実施されました。現在もマイナポイントが絶賛申請受付中ですよね。
久しぶりに調べてみようと思います。
以下に、つづく。
【以前に書いた記事】
実証実験としてのベーシックインカムがロサンゼルスでスタート
マイナポイント第2弾! 保険証と口座とひも付けて15000ポイント
【2024年5月加筆】 [Updated May 2024]
ベーシックインカムの現状と導入の進展
1. 日本におけるベーシックインカムの導入状況
日本では、ベーシックインカムの導入が議論されていますが、実現には至っていません。2024年5月時点で、日本維新の会が段階的な導入を提案しており、2033年までに完全実施を目指しています1。この計画では、低所得者層を対象に月額6~10万円の給付を行うことが検討されています1。
2. 海外のベーシックインカム実験
海外では、いくつかの国や地域でベーシックインカムの実験が行われています。例えば、フィンランドでは2017年から2018年にかけて、無作為に選ばれた2000人に対して月額560ユーロを給付する実験が行われました2。この実験の結果、受給者の生活満足度が向上し、精神的なストレスが軽減されたことが報告されています2。
ベーシックインカムのメリットと課題
1. メリット
- 貧困の削減: ベーシックインカムは、貧困層に直接的な経済支援を提供することで、貧困の削減に寄与します。
- 経済的安定: 受給者は基本的な生活費を確保できるため、経済的な安定がもたらされます。
- 精神的健康の向上: 経済的な不安が軽減されることで、精神的な健康が向上することが期待されます。
2. 課題
- 財源の確保: ベーシックインカムを実施するためには、膨大な財源が必要です。日本では年間100兆円以上の財源が必要とされています1。
- インフレのリスク: 大規模な給付が行われることで、インフレが発生するリスクがあります。
- 労働意欲の低下: 無条件で給付が行われることで、一部の人々の労働意欲が低下する可能性があります。
ベーシックインカムの未来
1. 技術革新とベーシックインカム
AIやロボティクスの進展により、多くの仕事が自動化される未来が予想されています。このような状況下で、ベーシックインカムは失業者や低所得者層を支援する手段として重要性を増すと考えられます1。
2. グローバルな取り組み
ベーシックインカムは、国境を越えたグローバルな取り組みとしても注目されています。例えば、「ワールドコイン」というプロジェクトでは、国籍を問わずにベーシックインカムを提供する試みが行われています1。
まとめ
ベーシックインカムは、貧困削減や経済的安定の手段として注目されていますが、実現には多くの課題が伴います。日本では、2033年までの段階的な導入が検討されていますが、財源の確保やインフレのリスクなど、解決すべき問題が山積しています1。一方で、技術革新やグローバルな取り組みが進展する中で、ベーシックインカムの重要性はますます高まると考えられます。
2: https://furusato.press/2024/10/21/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B/ 1: https://officek2-777.com/article/basicincome202320242025.html
この情報が、ベーシックインカムに関する理解を深める一助となれば幸いです。質問や追加の情報が必要であれば、いつでもお知らせください。