原題:ちょっと映るだけのお仕事です
学生さんは夏休みですね。わたしが学生のときは、夏休みはバイトしてました。
とはいっても、日雇いのバイトばかりしていて、ちょいと珍しかったバイトの紹介を。
映画やドラマのエキストラ
なぁん、それやったらさほど珍しくもないやん、と思われるかもしれません。
何回かエキストラのバイトをしましたが、わたしが学生時代に住んでいたのは京都市内。
はい、東映の京都撮影所があります。
時代劇のエキストラ
特に印象に残っているのは、1998年のお正月にテレビ東京系列で放送された12時間の時代劇
『家康が最も恐れた男 真田幸村』
これのロケです。
当時、わたしは銀閣寺の近くに住んでいたのですが、朝6時に太秦の撮影所に集合。
始発のバスじゃ間に合わないので、太秦までの約10kmを自転車で。
撮影所に着くなり衣装へと着替え。
役柄は百姓。
衣装に着替えてかつらを被せてもらい、顔をドーランで汚して準備ができた人からバスに乗車。
全員揃ったところでロケ地に移動。
時代劇なので遠くの山に鉄塔や送電線などが映ってはダメ。
バスで1時間ほどの山の中に突如として開けた場所があり、東映の時代劇はだいたいそこで撮影するとのこと。
その日の撮影は午前中は真田側からということで、真田幸村と百姓たちが仲良くしているシーンから始まります。
わたしを含め百姓たちが畑を耕しているところに幸村が来て気さくに話しかけ、そこに霧隠才蔵もやって来る。
ここで、幸村役は松方弘樹さん、才蔵役は国生さゆりさん
誰もが知っている役者さんが目の前で芝居している、というか一緒におしゃべりしている。
幸村、才蔵と一緒に車座になって握り飯を食べるシーンのほか、メインは戦の準備のために百姓たちに火縄銃の使い方を教えるシーン。
百姓たちが一列に並んで火縄銃を構えて撃つ練習をするのですが、そのうちの何人かに幸村が直接撃ち方を指導します。
その何人かのうちの一人がわたし。
松方さんがすぐ隣にいて肘の上げ方とか照準の付け方を手取り足取り・・・足は取ってないか・・・教えていただき、今までで一番間近で見た芸能人は松方さんですね。
握手とかじゃなくて体に直接触れて撃ち方を教えていただきましたから。
そしていざ戦ということになり、木々の葉の隙間から狙いをつけて火縄銃を撃ちます。
午前中はここまで。
ほかのシーンも撮影していましたが、その間はエキストラはフリーで、バスに戻って休んでいるか撮影を見学しているかです。
で、午後。
百姓の衣装の上から足軽の衣装・・・胴鎧や手甲、脚絆をつけて陣傘をかぶり、今度は徳川側に。
隊列を組んで行軍しているのですが、そこを突然銃撃されて慌てふためき隊列が崩れます。
・・・・・・そう、午前中に真田側の百姓として火縄銃を撃ちましたが、実はそれは午後から徳川側にいる自分たちを撃ったわけで(笑。
隊列のシーンは引きの画なので、顔が同じかわかりもしない。
午後からのエキストラの役目はこれで終わり。
あとは役者さんの撮影が終わるのを待ちます。
その日の撮影が終了したら再びバスで1時間かけて太秦へと戻り。
衣装を着替えて返しますが、ドーランががなかなか落ちないという。
帰り支度ができた者から順にバイト代をもらって帰ります。
ハイ、とっぱらいです。
日当としてはそんなに高いわけではなく、実働時間での時給にすると良い部類になりますが、いかんせん拘束時間が長いです。
でも至近距離で芸能人を見れるだとか、撮影の裏側が見れるだとか、テレビや映画に映るだとかの付加価値がつきますね。
ちなみに、放送日はお正月だったので福岡の実家に帰省していましたが、当時はテレビ東京系列のTVQが映りにくいためビデオ録画できず、京都ではテレビ東京系列は見れなかったため、放送は見れてません。
なので、実際に画面に映っているかどうかはわかりません。
DVDかなんかで出てないかなぁ?
と思っていたら、時代劇専門チャンネル(https://www.jidaigeki.com/program/detail/jd00002027.html)で9月に放送されることに。
スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりテレビサービス のいずれかで視聴できるとのこと。
映っているかわからんけれど、このためだけに契約するか悩ましいところ。。。
【2025年8月加筆】
[Updated Aug 2025]
🎥 「ちょっと映るだけ」の仕事とは?2025年の定義と広がり
「ちょっと映るだけのお仕事」とは、テレビ・映画・CM・配信コンテンツなどで、短時間・限定的に出演する仕事を指します。2025年現在では、以下のような形態が増えています:
- エキストラ出演:群衆・通行人・観客など
- サポート出演:メインキャストの背景や補助的な役割
- リアクション要員:バラエティやドキュメンタリーでの一瞬の反応
- SNS・ライブ配信の“ちょい出”:コメント読み上げや画面端の登場
これらは、芸能活動の入口としてだけでなく、副業・体験型アルバイト・趣味の延長としても注目されています。
📈 2025年の最新トレンド:映像業界の変化と需要増加
✅ 動画コンテンツの爆発的増加
- YouTube、TikTok、Netflix、ABEMAなどの配信プラットフォームが拡大
- ドラマ・バラエティ・ドキュメンタリーの制作本数が増加
- 1話完結型・短尺コンテンツの増加により、“ちょい出演”の需要が急増
✅ AIとCGの進化による“リアルな人間”の価値
- AI生成キャラクターが増える一方で、「本物の人間の動き・表情」が求められる場面も
- 特に自然なリアクションや空気感は、AIでは再現困難
💼 働き方の変化:副業・体験型としての人気
2025年は「副業解禁」や「働き方の多様化」が進み、以下のような層が「ちょっと映るだけ」の仕事に参入しています:
- 学生・フリーター:空き時間に体験型アルバイトとして
- 会社員:副業として週末に参加
- シニア層:地域の撮影協力や趣味として
- クリエイター志望者:現場体験として
💰 収入モデルと報酬の実態(2025年版)
出演形態 | 時間 | 報酬相場(2025年) |
---|
エキストラ | 3〜6時間 | 5,000〜10,000円 |
サポート出演 | 半日〜1日 | 8,000〜15,000円 |
CM・広告モデル | 1〜2時間 | 10,000〜30,000円 |
SNSライブ出演 | 30分〜1時間 | 3,000〜8,000円 |
※交通費・食事支給ありの場合も
📲 応募方法と探し方(2025年最新版)
🔍 主な募集サイト・アプリ
- CASTY(キャスティ):エキストラ・モデル・イベント出演
- Deview(デビュー):芸能志望者向け
- クラウドワークス・ココナラ:SNS出演・ナレーションなど
- 地域の撮影協力募集:自治体・観光協会の公式サイト
📱 SNSでの募集も活発
- X(旧Twitter)やInstagramで「#エキストラ募集」「#撮影協力」などのタグ検索
- 制作会社やディレクターが直接募集するケースも増加
🧠 注意点と心得
✅ 契約・肖像権の確認
- 撮影前に契約書や同意書を確認
- SNS投稿や二次利用の範囲を明確に
✅ 時間厳守・服装・態度
- 撮影現場では「時間・服装・マナー」が重要
- 一度の出演が次の仕事につながる可能性も
✅ 体調管理と安全対策
- 夏場は熱中症対策を万全に(帽子・水分・冷感グッズ)
- 撮影場所の安全確認(屋外・スタジオ・イベント会場など)
🌟 体験談から学ぶ「ちょっと映るだけ」の価値
2025年の番組やSNSでは、以下のような声が多く見られます:
- 「ほんの数秒でも、画面に映ると嬉しい」
- 「現場の空気を感じられて、貴重な経験だった」
- 「プロの仕事を間近で見て、自分の意識が変わった」
- 「SNSで“あれ映ってた?”と話題になって驚いた」
📝 まとめ:ちょっと映るだけでも、広がる可能性
「ちょっと映るだけのお仕事」は、2025年の映像・副業・体験型アルバイトの中で、最も気軽に始められて、最も奥が深い仕事のひとつです。映像業界の拡大、AIとの共存、働き方の多様化により、今後ますます注目される分野となるでしょう。
次に知るべきは、「どう活かすか」。出演経験をSNSで発信したり、ポートフォリオに加えたり、次のステップにつなげる工夫が、あなたの可能性を広げてくれます。
ご希望があれば、出演経験を活かしたSNS投稿文やポートフォリオ作成のアドバイスもできます。どんな方向性で活用したいですか?