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2024年5月5日日曜日

◆万葉集に親しむ◆ ~その5~ 我を待つと…… ◆ Familiar with Manyoshu ◆ ~ No.5 ~ Waiting for me ……

 

◆ Familiar with Manyoshu ◆ ~ No.5 ~ Waiting for me ……

その5:我を待つと……
Part 5: Waiting for me ...


古の人々は、本当に自然と一体となって暮らしていたのですね。この恋文のような歌も、なにも屋外で、それも雨に濡れながら詠まなくてもいいのに……、って思ってしまいますが、そこが日本古来の風流なところかもしれませんね。

我を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを(一〇八 石川郎女)

🌸わたしを待っている間に、あなたを濡らしてしまったという、その山の雫にわたしもなりたいものですわ……。

🍁この一首は、奈良時代の女流歌人、石川郎女(いしかわのいらつめ)が、大津皇子が贈った、「あなたをお待ちしていて、わたしは、山が降らす雫にすっぽりとぬれそぼっております」といった歌への返歌です。

💡「あしひきの」は、山や山を含む言葉にかかる枕詞です。それにしても、戸外で雨に濡れながら佇んで相手のことを思う、など、悠長というか風流というか、そういったいにしえの人々の生き方に、便利さだけを求めているわたしたち、学ぶこと、たくさんありそうですね。
The old people really lived in harmony with nature. I'm wondering if this love letter-like song is outdoors and you don't have to sing it while getting wet in the rain, but that may be an ancient Japanese style. Hey. If you wait for me, you will get wet. 🌸 I want to be the drop of the mountain that got you wet while I was waiting for me ... 🍁 This one was given by Prince Otsu, a female poet from the Nara period, "I'm waiting for you, and I'm completely wet with the drops of the mountains." It is a return song to a song such as "I am here." 💡 "Ashihikino" is a makurakotoba for words that include mountains and mountains. Even so, there seems to be a lot of learning for us, who are only looking for convenience in the way of life of ancient people, such as standing outdoors in the rain and thinking about the other person.

【2024年5月加筆】 [Updated May 2024] 万葉集の魅力と最新情報

万葉集は、日本最古の歌集であり、奈良時代に編纂された全20巻からなる作品です。約4500首の和歌が収められており、天皇から庶民まで幅広い階層の人々の歌が含まれています。この記事では、2024年5月時点の最新情報を加味し、万葉集の魅力や見どころ、関連イベントについて詳しくご紹介します。

万葉集の概要

万葉集は、奈良時代に編纂された日本最古の歌集で、約4500首の和歌が収められています。編纂者は不明ですが、大伴家持が最終的な編纂に関わったとされています。万葉集には、天皇や貴族、庶民など、様々な階層の人々の歌が収められており、その内容は恋愛、自然、生活、政治など多岐にわたります1

万葉集の魅力

1. 多様なテーマと表現

万葉集の魅力の一つは、その多様なテーマと表現にあります。恋愛や自然、生活、政治など、様々なテーマが取り上げられており、当時の人々の感情や生活が生き生きと描かれています。また、和歌の表現も多様で、素朴で力強いものから、繊細で美しいものまで、幅広いスタイルが楽しめます。

2. 歴史的価値

万葉集は、日本の古代文学や歴史を知る上で非常に重要な資料です。奈良時代の社会や文化、風俗についての貴重な情報が含まれており、研究者にとっても重要な研究対象となっています。また、万葉集に収められた和歌は、後の日本文学に大きな影響を与え、多くの詩人や作家にインスピレーションを与えてきました。

3. 美しい日本語

万葉集の和歌は、美しい日本語で書かれており、その言葉の響きやリズムが魅力的です。古典文学としての価値だけでなく、日本語の美しさを再発見する機会にもなります。現代の日本語とは異なる表現や言い回しが多く含まれており、古典文学の魅力を味わうことができます。

2024年の万葉集関連イベント

2024年には、全国各地で万葉集に関連する様々なイベントが開催されます。以下にいくつかの注目イベントをご紹介します。

1. 奈良県立万葉文化館の講座

奈良県立万葉文化館では、2024年4月から2025年3月までの間、毎月「万葉集をよむ」という講座が開催されます。この講座では、万葉集の和歌を読み解き、その背景や意味について学ぶことができます。講師には、万葉集の専門家が招かれ、深い知識とともに万葉集の魅力を伝えます2

2. 高岡市万葉歴史館の特別企画展

高岡市万葉歴史館では、2024年4月24日から9月1日まで「万葉集と源氏物語」という特別企画展が開催されます。この展示では、万葉集と源氏物語の関係や、それぞれの作品に描かれた恋愛や自然の表現について紹介されます。展示品には、貴重な写本や絵巻物が含まれており、視覚的にも楽しめる内容となっています3

3. 現代万葉集2024年版の出版

2024年11月には、現代の歌人たちによる「現代万葉集2024年版」が出版されます。このアンソロジーには、現代日本を描写する短歌が収められており、万葉集の伝統を受け継ぎながらも現代の視点で表現された作品が楽しめます。発売日は2024年11月30日で、全国の書店やオンラインストアで購入可能です4

万葉集の和歌の楽しみ方

万葉集の和歌を楽しむためには、いくつかのポイントがあります。以下に、万葉集の和歌をより深く楽しむための方法をご紹介します。

1. 和歌の背景を知る

万葉集の和歌は、その背景や文脈を知ることで、より深く理解することができます。和歌が詠まれた時代や場所、詠んだ人物の背景を調べることで、和歌の意味や感情がより鮮明に感じられます。また、和歌に登場する自然や風景、季節の変化なども理解することで、和歌の魅力が一層深まります。

2. 音読して楽しむ

万葉集の和歌は、美しい日本語で書かれており、その響きやリズムを楽しむためには音読が効果的です。声に出して読むことで、和歌のリズムや言葉の響きを感じることができ、和歌の持つ美しさをより深く味わうことができます。また、音読することで、和歌の感情や情景がより鮮明に浮かび上がります。

3. 現代語訳を参考にする

万葉集の和歌は、古典日本語で書かれているため、現代の日本語とは異なる表現や言い回しが多く含まれています。現代語訳を参考にすることで、和歌の意味や背景を理解しやすくなります。現代語訳を読むことで、和歌の内容や感情がより明確に感じられ、和歌の魅力をより深く楽しむことができます。

万葉集の研究と学び

万葉集は、古典文学や日本史の研究において非常に重要な資料です。以下に、万葉集の研究や学びに役立つ情報をご紹介します。

1. 万葉集の研究書籍

万葉集の研究書籍は、多くの学者や研究者によって執筆されています。これらの書籍を読むことで、万葉集の和歌やその背景について深く学ぶことができます。例えば、「万葉集の世界」(著:佐佐木幸綱)や「万葉集を読む」(著:上野誠)などの書籍は、万葉集の研究において非常に参考になります。

2. 万葉集の講座やセミナー

全国各地で開催される万葉集の講座やセミナーに参加することで、専門家から直接学ぶことができます。これらの講座では、万葉集の和歌を読み解き、その背景や意味について詳しく解説されます。また、参加者同士で意見交換をすることで、より深い理解が得られます。

3. オンラインリソース

インターネット上には、万葉集に関する多くのオンラインリソースが存在します。例えば、万葉集の全文や現代語訳を掲載しているウェブサイトや、万葉集に関する研究論文を公開しているデータベースなどがあります。これらのリソースを活用することで、万葉集の研究や学びを深めることができます。

まとめ

万葉集は、日本最古の歌集であり、その多様なテーマと表現、美しい日本語、そして歴史的価値が多くの人々を魅了しています。2024年5月時点の最新情報を加味し、万葉集の魅力や見どころ、関連イベントについて詳しくご紹介しました。ぜひ、万葉集の和歌を楽しみながら、その魅力を堪能してください。



written by Kazusa










オリジナル投稿:2019年5月5日

2024年4月26日金曜日

◆万葉集に親しむ◆ ~その4~ 玉葛…… ◆ Familiar with Manyoshu ◆ ~ No.4 ~ Tamakatsu ……

◆ Familiar with Manyoshu ◆ ~ No.4 ~ Tamakatsu …… 

万葉集に親しむ
Familiar with Manyoshu


その4:玉葛……
Part 4: Tamakatsu ……


今回は、切ない恋心を詠った歌を取り上げました。これは、大伴宿禰(おおとものすくね)が巨勢郎女(こせのいらつめ)に求婚をするときに詠んだ歌に、巨勢郎女が返した歌です。

玉葛花み咲きてならずあるは誰が恋にあらめ我は恋ひ思ふを
(一〇二 巨勢郎女)

🌸玉葛(たまかずら)のように花だけ咲いて実がならないのは、一体どこのどなたの恋なのでしょう。わたしはこんなに思い慕っておりますのに……。

🍁この歌の前に、大伴宿禰は、「葛の花のように実がならないのは、恐ろしい神のたたりだといいますよ……」と、一向に実りを見せることのない恋心を詠って巨勢郎女へ送っています。それに対して巨勢郎女は、「実らないのはあなたのせいでしょう?」と上記の歌を返しているのですね。あの時代も、相手の心の中が分からずに悶々としていたようです。これはまさしく恋の奥義。あからさまに思いをオープンにするよりも、ちょっと引いて、相手の思いを引き出すという大人の恋。見習うところ多しです。ちなみにこの二人はめでたく結婚して夫婦になったようですよ。

💡この「玉」は「葛」にかかる接頭語で、「玉葛」は、長く蔓を伸ばすということから「永遠に、末永く」という意味で「花」や「実」の前に置かれる枕詞です。相互に、「あなたと結ばれて永遠の関係を持ちたいのに、どうしてそれが分かってもらえないのでしょう」という気持ちを婉曲的に表現しているのですね。見えそうで見えないもの、分かりそうで分からないものに心惹かれるのは、昔も今も同じなのかもしれません。

This time, I picked up a song about a sad love. This is the song that Otomo Sukune wrote when he proposed to Kose no Iratsume, and the song was returned by Otomo Sukune. Tamakatsuhana Misaki isn't there, but who's in love, I'm in love (102 Giant Rojo) 🌸 Who is the one who blooms like Tamakazura and doesn't bear fruit? I'm so fond of it ... 🍁 Before this song, Otomo Jukusei said, "It's said that it's a terrifying god's tatari that doesn't bear fruit like a kudzu flower ..." I am sending it to the giant woman. On the other hand, Gioseiro-jo returns the above song, "Is it your fault that it doesn't bear fruit?" Even at that time, it seems that he was in agony without knowing the other person's heart. This is exactly the mystery of love. Adult love that draws out the thoughts of the other person by pulling a little rather than opening the thoughts openly. There are many places to learn. By the way, it seems that these two people got married happily and became a married couple. 💡 This "tama" is a prefix for "kuzu", and "tamakuzu" is a makurakotoba that is placed in front of "flower" and "fruit" in the sense of "forever, forever" because it grows vines for a long time. .. They euphemistically express the feeling that "I want to have an eternal relationship with you, but why don't you understand it?" It may be the same in the past and present that I am attracted to things that seem to be visible but not visible, and things that seem to be understandable and unknown.

【2024年4月加筆】 [Updated April 2024]

万葉集の背景と歴史

万葉集は、日本最古の歌集であり、奈良時代に編纂されました。約4500首の歌が収められており、天皇から庶民まで幅広い階層の人々の歌が含まれています。万葉集は、日本の古典文学の中でも特に重要な位置を占めており、その多様な表現やテーマは現代にも通じるものがあります。

玉葛の歌

「玉葛(たまかずら)」は、万葉集の中でも特に美しい表現が多く見られる歌の一つです。玉葛は、蔓植物の一種で、その絡み合う様子が人間関係や感情の複雑さを象徴しています。この歌では、恋愛や友情、家族愛など、さまざまな人間関係が詠まれています。

最新の研究とイベント情報

2024年4月から2025年3月にかけて、奈良県立万葉文化館では「万葉集をよむ」という連続講座が開催されます。この講座では、万葉集の巻8を中心に、各回ごとに異なるテーマで歌を読み解いていきます12。以下は、講座の詳細です。

  • 開催期間: 2024年4月24日(水)~2025年3月26日(水)
  • 開催時間: 各回14:00~15:30(開場13:30)
  • 開催場所: 奈良県立万葉文化館
  • 参加費: 無料
  • 定員: 各回150名(予定)
  • 申込方法: 事前申込不要(オンライン参加は要事前申込)

講座スケジュール

  • 4月24日: 春の雑歌(ぞうか)(1)1418~1427番歌
  • 5月22日: 春の雑歌(ぞうか)(2)1428~1431番歌
  • 6月26日: 春の雑歌(ぞうか)(3)1432~1440番歌
  • 7月24日: 春の雑歌(ぞうか)(4)1441~1447番歌
  • 8月28日: 春の相聞(そうもん)(1)1448~1455番歌
  • 9月4日: 春の相聞(そうもん)(2)1456~1464番歌
  • 10月23日: 夏の雑歌(ぞうか)(1)1465~1471番歌
  • 11月27日: 夏の雑歌(ぞうか)(2)1472~1479番歌
  • 12月4日: 夏の雑歌(ぞうか)(3)1480~1488番歌
  • 1月22日: 夏の雑歌(ぞうか)(4)1489~1497番歌
  • 2月26日: 夏の相聞(そうもん)(1)1498~1506番歌
  • 3月26日: 夏の相聞(そうもん)(2)1507~1510番歌

万葉集の魅力を深めるために

万葉集の歌を理解するためには、その背景や歴史を知ることが重要です。以下のポイントに注目してみてください。

  1. 歌のテーマ: 万葉集には、恋愛、自然、人生の喜びや悲しみなど、さまざまなテーマが詠まれています。これらのテーマは、現代の私たちにも共感できるものが多いです。
  2. 表現技法: 万葉集の歌は、比喩や擬人法などの修辞技法を駆使して、美しい表現がされています。これらの技法を学ぶことで、歌の深い意味を理解することができます。
  3. 歴史的背景: 万葉集が編纂された奈良時代の歴史や文化を知ることで、歌の背景にある時代の雰囲気や人々の生活を感じ取ることができます。

参考文献とリソース

万葉集をさらに深く学ぶための参考文献やリソースをいくつか紹介します。

  • 書籍: 「万葉集全訳注」(角川ソフィア文庫)、大岡信「万葉集を読む」(岩波新書)など。
  • オンラインリソース: 奈良県立万葉文化館の公式サイトや、万葉集に関する学術論文が掲載されているデータベースなど。

まとめ

万葉集は、日本の古典文学の中でも特に重要な作品であり、その魅力は時代を超えて多くの人々に愛されています。今回の「玉葛」に続く情報として、万葉集の背景や歴史、最新の研究やイベント情報を提供しました。これを機に、さらに万葉集の世界に触れてみてください。

1: 奈良県立万葉文化館のイベント情報 2: 奈良県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」



written by Kazusa









オリジナル投稿:2019年4月26日

2024年4月24日水曜日

ギリシャ神話~星座編~⑤ Leo 獅子座  Greek Mythology-Constellation-⑤ Leo Leo  

 

Greek Mythology-Constellation-⑤ Leo Leo 



今回の獅子座にまつわる話にもヘラクレスが登場します。ヘラクレスの母は、ミケーネ王朝の王エレクトリュオンの娘アルクメネであることは前回の「Cancer 蟹座」でも少し触れましたが、このアルクメネは、美の女神アフロディーテに負けず劣らずの美女で、しかもとても賢かったといわれています。そのアルクメネをゼウスは、またまた、だまして近づいて、そしてヘラクレスが誕生することになるのですが、ゼウスの本妻であり、女神たちの女王といわれているヘラが黙っているわけはありません。本来ならばアルゴーの王になっていたはずのヘラクレスは、ヘラのかけた魔法でその一生を狂わされることになるのです。ああ、あわれなるかな、ヘラクレス……。

Hercules will also appear in this story about Leo. I mentioned in the previous "Cancer Crab" that Heracles' mother is Alcmene, the daughter of Electryon, the king of the Mycenaean dynasty, but this Alcmene is as beautiful as Aphrodite, the goddess of beauty. It is said that he was very smart. Zeus will deceive the Alcmene again, and Heracles will be born, but Hera, who is Zeus's wife and is said to be the queen of the goddesses, is not silent. Heracles, who was supposed to be the king of Argo, will be derailed by the magic of the spatula. Oh, I wonder if it's merciful, Hercules ...

Leo(獅子座)にまつわる話とは……?
What is the story about Leo (Leo) ...?


獅子座は7月21日~8月20日生まれの星座ですが、この獅子座そのものは、春の夜、東の空に輝く星座です。北斗七星のちょっと南寄りに、明るい6つの星が、力強く両方の前足で地面をかき後ろ足で大地を蹴って空高く駆け上ろうとしている獅子の姿を描きます。この中で最も明るく輝いている星が1等星レグルスで、獅子の心臓のところにあります。次に明るいのが2等星のデネボラで獅子の尻尾の位置にあります。もう1つの2等星は、獅子の首の辺りにある二重星のアルギエバです。この獅子座は、太古からライオンの形をしていることで知られていた星座のようで、バビロニア時代には、ギルガメッシュの叙事詩に登場している森の守り神のフンババの姿だともいわれていたようです。
Leo is a constellation born from July 21st to August 20th, but this constellation itself is a constellation that shines in the eastern sky on spring nights. A little south of the Big Dipper, six bright stars depict a lion trying to run high in the sky, powerfully scratching the ground with both front legs and kicking the ground with its hind legs. The brightest and brightest of these is the 1st magnitude Regulus, which is located at the heart of the lion. The next brightest is Denebola, a second magnitude star, located at the tail of the lion. Another second magnitude star is the double star Gamma Leonis around the lion's neck. This Leo is like a constellation that has been known to have the shape of a lion since ancient times, and in the Babylonian era, it seems that it was said to be the figure of Humbaba, the guardian deity of the forest that appears in the Epic of Gilgamesh. is.


ネメアの森の人食いライオン
Nemea Forest Cannibal Lion


ヘラクレスが父ゼウスから言い渡された12の難行の1番目は、ネメアの森に住むライオンを退治することでした。このライオンは、恐ろしい人食いライオンで、ネメアの森の近くに住んでいる人々だけでなく、その森に入っていく者があろうものならばことごとく襲って食べてしまうということで、ネメアの国王は困り果てていたのです。そこで、ゼウスは、ヘラクレスにその人食いライオンの退治を命じたというわけです。驚異的な力を持つヘラクレス、そんなライオンの話を聞いてもひるむことなく、カシの木を1本引っこ抜いてこん棒にすると、それをかついでどんどんとネメアの森の中へ入っていきました。


ヘラクレスがライオンの住み家の洞穴の近くにやってくると、人の気配を察したのか、中からライオンがのっそりと姿を現しました。見ると、たった今、人を食いあさっていたのでしょう。口のまわりは血で真っ赤に染まっています。ヘラクレスは、手はじめに矢を放ってみましたが、その矢はライオンの頭に当たって弾き飛ばされるだけ。ライオンは、チクリとも感じていないようで、うさんくさそうにヘラクレスを見やるだけです。ならばと、ヘラクレスは、さっき引っこ抜いてつくったこん棒をライオンの脳天目ざして力いっぱい振り下ろしました。しかし何ということか、こん棒がポキリと真っ二つに折れただけで、ライオンはびくともしません。それどころか、今度ばかりは頭に来たようで、うなり声を上げながら、ヘラクレスに襲いかかってきたではありませんか。
When Hercules came near the cave of the lion's dwelling house, the lion appeared quietly from inside, probably because he had noticed a sign of a person. If you look at it, he must have been eating people right now. The area around his mouth is dyed red with blood. Hercules tried to shoot an arrow at the beginning of his hand, but the arrow just hit the lion's head and was blown away. The lion doesn't seem to feel sick, he just looks at Heracles in a sullen manner. Then, Hercules swung down the club that he had just pulled out, aiming at the lion's brain. But for some reason, the club just broke in half and the lion didn't frighten. On the contrary, it seems that he has come to his mind this time, and he is attacking Hercules while groaning.


地面に倒されたヘラクレス、武器を失ってしまったので素手で戦うしかありません。そこで、自分の上に馬乗りになっているライオンの首根っこをつかまえると、両腕を回してぐいぐいと力いっぱいしめつけました。さすがのライオンも、首を絞められてはたまりません。とうとうそのまま息絶えてしまいます。ヘラクレスは、そのライオンの毛皮を剥ぎ取ると、勝利の印としてそれを被ってネメアの町へ戻っていきました。国王をはじめとして町中の人々に歓迎されたのはいわずもがな。これによって、ヘラクレスは英雄として讃えられることになるのです。
Heracles was knocked down to the ground, and he lost his weapon, so he has no choice but to fight with his bare hands. So I grabbed the lion's neck, which was riding on him, and turned his arms around to squeeze it with all his might. Even the lion is irresistible to be strangled. At last I just die. Heracles stripped the lion's fur and put it on as a sign of his victory and returned to the town of Nemea. Needless to say, it was welcomed by the king and other people in the town. This allows Heracles to be praised as a hero.


しかし、ここで、ヘラクレスの手柄を快く思わなかったのが、ゼウスの本妻のヘラです。憎きヘラクレスをよくぞ困らせてくれた、と、ネメアの人食いラインの労をねぎらって、その姿を星座に変えてあげました。それが獅子座の由来というわけです。
However, it was Zeus's wife, Hera, who was not happy with Heracles' credit. She often annoyed the hated Heracles, she turned her figure into a constellation, hoping for the efforts of Nemea's cannibal line. That is the origin of Leo.


【2024年4月加筆】
[Updated April 2024]
### 獅子座の神話と星座の魅力

#### 獅子座の神話
獅子座(Leo)は、ギリシャ神話において非常に重要な位置を占める星座です。この星座は、ヘラクレスの十二の功業の一つであるネメアのライオン退治に由来しています。ネメアのライオンは、恐ろしい人食いライオンで、その皮膚はどんな武器でも貫くことができないほど硬かったと言われています。ヘラクレスは、このライオンを素手で絞め殺し、その皮を剥いで自らの防具としました。この偉業を称えて、ライオンは天に上げられ、獅子座となりました。

#### 獅子座の星座
獅子座は、春の夜空に輝く星座で、北斗七星の南寄りに位置しています。最も明るい星は1等星のレグルスで、獅子の心臓の位置にあります。次に明るいのが2等星のデネボラで、獅子の尾の位置にあります。また、獅子の首の辺りには二重星のアルギエバが輝いています。この星座は、古代からライオンの形をしていることで知られており、バビロニア時代にはギルガメッシュの叙事詩に登場する森の守り神フンババの姿とも言われていました。

#### 獅子座の占星術
獅子座は、7月23日から8月22日までの間に生まれた人々の星座です。占星術において、獅子座は太陽を守護星とし、情熱、創造性、自信、リーダーシップを象徴します。獅子座の人々は、しばしばカリスマ性があり、他人を引きつける魅力を持っています。

#### 2024年4月時点の最新情報
2024年4月時点での獅子座の運勢について、いくつかの最新情報を紹介します。

1. **全体運**:
   2024年4月後半、獅子座の人々は中途半端な時期を迎えています。現在持っているものを完了させて次に進むことが重要です。金運は上昇しており、投資のチャンスが訪れるかもしれません。

2. **恋愛運**:
   恋愛面では、自分の理想を相手に押し付けないように注意が必要です。相手が疲れてしまう可能性があるため、与えることを考えましょう。

3. **仕事運**:
   仕事面では、変化や延期がほぼ確実ですが、今月はかなり順調なようです。特に4月24日の満月では、仕事と家庭の間で難しい選択を迫られるかもしれません。

4. **健康運**:
   健康面では、ストレスを溜めないように心がけることが大切です。リラックスできる時間を持つことで、心身のバランスを保つことができます。

#### 獅子座の星座の魅力
獅子座は、その強さと勇気、そしてリーダーシップの象徴として、多くの人々に愛されています。星座としての獅子座は、夜空に輝くその姿が美しく、古代から現代に至るまで多くの人々に親しまれてきました。占星術においても、獅子座の人々はそのカリスマ性と創造力で周囲を魅了し続けています。

獅子座にまつわる神話や星座の魅力、そして最新の占星術情報を通じて、獅子座の世界をさらに深く知ることができるでしょう。これからも獅子座の星々が夜空に輝き続ける限り、その魅力は色褪せることなく、多くの人々を引きつけ続けることでしょう。


written by Kazusa









オリジナル投稿:2019年4月24日

2024年4月16日火曜日

万葉集の魅力を探る:あかねさすの世界

 原題:◆万葉集に親しむ◆ ~その3~ あかねさす……

万葉集に親しむ
Familiar with Manyoshu



その3:あかねさす……
Part 3: Akanesasu ……

This time, we will take up the song that the companion Princess Nukata wrote when Emperor Tenji went hunting in Gamono. It is an elegant neck where the color of purple grass grows on one side.

Akanesasu bound for Shino, bound for Seno, Nomori is swaying, and you are shaking your sleeves (Twenty Princess Nukata)

🌸 Akane-colored purple grassy fields and marked fields go back and forth like that, and you look like a keeper of the field. You shake your sleeves so much ...

🍁 It was said that his younger brother, Prince Oumi, who had no relationship with Emperor Tenchi, was also accompanied there. And the Prince of the Sea was the lover of Princess Nukata. And this song is a song that King Nukata wrote to the Prince of the Sea, who still misses him, and soon after that, the Prince of the Sea also wrote a return song to the Prince of the Sea. It sounds very complicated, but people in the past may have enjoyed more free-spirited romance than we do now ...

💡 "Akanesasu" is a makurakotoba of "purple". It means that it emits a reddish color. A "mark field" is a field with a border. "Sleeve swing" is used to express affection and sadness. What is interesting here is that "field guard" does not mean just "watchman of the field", but refers to "Emperor Tenji". In other words, how bold it is to say that her husband will reveal that she is interacting with her old lover, even though she is no longer with her.

今回は、天智天皇が蒲生野に狩りに出かけたときに、同伴した妃の額田王が詠んだ歌を取り上げます。一面に紫草が生い茂るその色彩が目に浮かぶ雅な一首です。

あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る                                (二十 額田王)
                  

🌸 あかね色のさす紫草の生い茂る野、標を張った野をあんなに行ったり来たりして、まあ、野の番人に見えてしまうではないですか。あなたがそんなに袖を振ったりするのを……。

🍁 そこには、天智天皇とは不仲の弟、大海人皇子も同行していたとのこと。そしてその大海人皇子は額田王の別れた恋人でした。そしてこの歌は、額田王が今も恋しく思っている大海人皇子に向けて詠んだ歌で、この後にすぐに、大海人皇子も額田王に向けて返歌を詠んでいます。何だかとても複雑な思いがしますが、昔の人は、今のわたしたち以上に自由奔放な恋愛を楽しんでいたのかもしれませんね……。

💡 「あかねさす」は「紫」の枕詞です。あかね色を発する、という意味。「標野」とは境界線を張った野のこと。「袖振る」は、愛情や悲しみを表現するのに使います。ここで面白いのは、「野守」が、単なる「野の見張り番」という意味で言っているのではなく、「天智天皇」のことを指して言っているということです。つまり、終わった仲だとはいえ、昔の恋人とこうしてやりとりしていることが夫にばれてしまうじゃないの、と、詠っている一首、何と大胆なことでしょう。

【2024年4月加筆】
[Updated April 2024]

1. 万葉集の背景とその重要性

1.1. 万葉集の成立と構成

万葉集は、日本最古の歌集であり、奈良時代に編纂されました。全20巻から成り、約4500首の和歌が収められています。万葉集は、天皇から庶民まで幅広い階層の人々の歌を収録しており、その多様性と普遍性が特徴です1

1.2. 万葉集の文化的意義

万葉集は、日本文学の基礎を築いた作品であり、その影響は現代に至るまで続いています。特に、自然や人間の感情を率直に表現した歌が多く、当時の人々の生活や思想を知る貴重な資料となっています1

2. 万葉集の現代における研究と活動

2.1. 最新の研究動向

2024年4月現在、万葉集の研究はますます活発化しています。特に、デジタル技術を用いたテキスト解析や、AIを活用した歌の意味解析など、新しいアプローチが注目されています2。これにより、従来の研究では見落とされていた細部や、新たな解釈が可能となっています。

2.2. 万葉集関連のイベント

奈良県立万葉文化館では、定期的に万葉集に関する講座やイベントが開催されています。2024年4月には、「万葉集をよむ」シリーズの一環として、「夏の雑歌(ぞうか)」に関する講座が予定されています3。また、太宰府市民遺産でも、万葉集に関する講座が開催されており、地域の文化活動として定着しています4

3. 万葉集の代表的な歌とその解釈

3.1. 有名な歌の紹介

万葉集には、多くの有名な歌があります。例えば、額田王の「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」(巻1-20)は、恋愛の切なさを詠んだ歌として知られています1。この歌は、紫草の咲く野原を行く恋人への思いを表現しており、その美しい情景描写が特徴です。

3.2. 現代の視点からの解釈

現代の視点から見ると、万葉集の歌は、当時の人々の生活や感情を生き生きと伝えています。例えば、自然との共生や、家族や恋人への思いなど、普遍的なテーマが多く含まれており、現代人にも共感を呼び起こします1

4. 万葉集の教育的価値

4.1. 学校教育での活用

万葉集は、学校教育においても重要な教材として扱われています。特に、古典文学の授業では、万葉集を通じて日本の歴史や文化を学ぶ機会が提供されています2。また、和歌のリズムや表現技法を学ぶことで、言語感覚や表現力の向上にも寄与しています。

4.2. 生涯学習としての万葉集

万葉集は、生涯学習の一環としても人気があります。各地で開催される万葉集講座や読書会では、幅広い年齢層の参加者が集まり、和歌の魅力を再発見しています3。特に、リタイア後の趣味として万葉集を学ぶ人も多く、地域コミュニティの活性化にもつながっています。

5. 万葉集の保存と普及活動

5.1. デジタルアーカイブの整備

万葉集の保存と普及のために、デジタルアーカイブの整備が進められています。奈良県立万葉文化館では、万葉集の全巻をデジタル化し、オンラインで閲覧できるようにしています3。これにより、国内外の研究者や愛好者が手軽に万葉集にアクセスできる環境が整っています。

5.2. 普及活動の取り組み

万葉集の普及活動として、各地で講演会や展示会が開催されています。例えば、奈良県では「万葉集フェスタ」が毎年開催され、多くの人々が万葉集の魅力に触れる機会を提供しています3。また、太宰府市でも「令和 万葉展」が開催され、地域の文化財としての万葉集の価値が再認識されています4

6. 万葉集の未来展望

6.1. 次世代への継承

万葉集の価値を次世代に継承するための取り組みが重要です。学校教育や地域活動を通じて、若い世代に万葉集の魅力を伝えることが求められます2。また、デジタル技術を活用した新しい学習方法の開発も期待されています。

6.2. 国際的な普及

万葉集は、日本国内だけでなく、国際的にも注目されています。英語や他の言語への翻訳が進められており、海外の研究者や愛好者にも広く知られるようになっています2。これにより、万葉集の普遍的な価値が世界中で認識されることが期待されます。

7. まとめ

万葉集は、日本の文化遺産として非常に重要な作品であり、その価値は現代においても変わりません。2024年4月の最新情報を加味した上で、万葉集の背景や現代における研究動向、教育的価値、保存と普及活動、そして未来展望について詳しく解説しました。これらの情報が、万葉集に対する理解を深め、次のステップとしての学びに役立つことを願っています。

何か他に知りたいことがあれば、いつでもお知らせください!

1: 奈良県公式ホームページ 2: 太宰府市民遺産 3: 奈良県立万葉文化館 4: 江戸時代の「相場の神様」本間宗久に学ぶこと


written by Kazusa









オリジナル投稿:2019年4月16日

2024年4月11日木曜日

万葉集の魅力を探る:三輪山を詠む歌の秘密

原題:◆万葉集に親しむ◆ ~その2~ 三輪山を……


万葉集に親しむ
Familiar with Manyoshu


その2:三輪山を……
Part 2: Mt. Miwa ...

The time is 667 of the Asuka period. Emperor Tenji moves the capital from Asuka to Omi. This time, we will take up the song written by Princess Nukata, who was in the party who left for Omi in the transfer of capital. It is said to be a song about farewell to the beautiful Mt. Miwa, but it is also a sad love song, isn't it?

This song, which oozes a woman's heart that makes her heart squeak every time she reads it, is also my favorite song.

She hides Mt. Miwa, or hides the clouds and her heart (Princess Nukata)

🌸 Why does the cloud try to hide the familiar Mt. Miwa like that? I want you to understand this feeling at least with the clouds alone. Clouds, please don't hide Mt. Miwa.

🍁 Along with Emperor Tenji, who travels from Asuka to Omi, the group says goodbye to the familiar Mt. Miwa and heads for Omi. This song envisions a scene in which everyone in the group looks up at Mt. Miwa, looking back over and over again, regretting parting. At the same time, Princess Nukata, who is now the princess of Emperor Tenji, is full of sad love for the Prince of the Sea (Emperor Tenmu).

💡 This is a counter-song to the long song written by Princess Nukata during the transfer of capital to Omi. Princess Nukata may have remembered the happy days of being loved by the Prince of the Sea, as he walked slowly while looking at Mt. Miwa, which was gradually moving away, with the thought of being pulled back. Hmm. No, I'm sure that Mt. Miwa, looking back over and over again, was overlaid with the image of the Prince of the Sea.

時は飛鳥時代の667年。天智天皇は都を飛鳥から近江へ移します。今回は、その遷都で近江へ旅立つ一行の中にいた額田王が詠んだ歌を取り上げます。美しい三輪山との別れを詠んだ歌といわれていますが、これは切ない愛の歌でもありますよね。

読むたびに、胸がキュンとなる女心がにじみ出ているこの歌も、大好きな一首です。

三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや                                                                        (十八 額田王)

🌸 慣れ親しんだ三輪山を、雲は、どうしてそのように隠そうとするのでしょう。せめて雲だけでもこの気持ちをわかってほしいというのに。雲よ、どうか三輪山を隠さないでおくれ。

🍁 飛鳥から近江へ旅立つ天智天皇に連れ添って、一行は見慣れた三輪山に別れを告げて近江へと向かいます。その一行のだれもが、別れを惜しんで何度も何度も振り返っては三輪山を仰ぎ見ている、そんな情景がこの歌から思い描かれます。同時に、今や天智天皇の妃になった額田王の、大海人皇子(天武天皇)へ寄せる切ない恋心もあふれ出ている一首です。

💡 この一首は、近江遷都の際に額田王が詠んだ長歌への反歌です。徐々に遠ざかっていく三輪山を後ろ髪引かれる思いで眺めてはゆっくりと歩を進める一行の中で、額田王は、大海人皇子に愛されて過ごした楽しい日々を思いだしていたのかもしれませんね。いえいえ、きっと、何度も振り返って仰ぎ見る三輪山に、大海人皇子の面影を重ね見ていたのでしょう。

【2024年4月加筆】
[Updated April 2024]

1. 万葉集の魅力とその背景

万葉集は、日本最古の歌集であり、約4500首の和歌が収められています。奈良時代に編纂されたこの歌集は、天皇から庶民まで幅広い階層の人々の歌が収録されており、日本の古代文化や人々の生活、自然観を知る上で非常に重要な資料です。

万葉集の構成と特徴

万葉集は全20巻から成り、各巻には季節の歌や恋の歌、挽歌など様々なテーマの歌が収められています。特に、自然を詠んだ歌が多く、四季折々の風景や動植物が美しく描かれています。また、万葉仮名という独特の表記法が用いられており、現代の仮名とは異なる点も興味深いです。

2. 三輪山と万葉集

三輪山は奈良県桜井市に位置し、古代から信仰の対象とされてきた霊山です。万葉集にも三輪山を詠んだ歌が多数収録されており、その神聖な存在感が歌に反映されています。

三輪山を詠んだ代表的な歌

  • 巻1-2: 「三輪の山 いかにか君が 独り居て 思ひわたらむ 山の端の 清き月夜に」

    • この歌は、三輪山の美しい月夜を背景に、恋人を思う心情を詠んだものです。
  • 巻3-318: 「三輪山を 焼くや燃ゆる 火の燃ゆる その火によりて 妹が心も」

    • 三輪山の火祭りを詠んだ歌で、燃え上がる火に恋人の心を重ねています。

3. 2024年の万葉集関連イベント

2024年には、万葉集に関連する様々なイベントが予定されています。以下はその一部です。

奈良県立万葉文化館の講座

奈良県立万葉文化館では、2024年4月から2025年3月までの間、万葉集をテーマにした連続講座が開催されます。この講座では、万葉集の歌々をわかりやすく解説し、参加者が万葉集の魅力を深く理解できる内容となっています1

  • 開催日: 毎月第4水曜日(例外あり)
  • 時間: 14:00~15:30
  • 場所: 奈良県立万葉文化館およびオンライン
  • 参加費: 無料(オンライン参加は事前申し込みが必要)

万葉集関連の展示会

奈良県立万葉文化館では、万葉集に関連する展示会も定期的に開催されています。2024年には、特に三輪山をテーマにした展示が予定されており、三輪山にまつわる歌や歴史的資料が紹介されます。

4. 三輪山周辺の観光情報

三輪山周辺には、万葉集に関連する観光スポットが多数あります。以下はその一部です。

大神神社

三輪山の麓に位置する大神神社は、日本最古の神社の一つであり、三輪山そのものがご神体とされています。境内には、万葉集に詠まれた歌碑や歴史的な建造物が点在しており、訪れる人々に古代の雰囲気を感じさせます。

  • 所在地: 奈良県桜井市三輪1422
  • アクセス: JR桜井線「三輪駅」から徒歩約10分

三輪山登拝

三輪山は、登拝(とばい)と呼ばれる登山が許可されている霊山です。登拝には事前に大神神社での受付が必要で、神聖な山を歩くことで心身を清める体験ができます。

  • 受付場所: 大神神社 拝殿
  • 受付時間: 9:00~14:00(季節により変動あり)
  • 注意事項: 登拝には適切な服装と装備が必要です。

5. 万葉集の現代への影響

万葉集は、現代の日本文化にも大きな影響を与えています。以下はその一例です。

文学と万葉集

現代の日本文学においても、万葉集の影響は色濃く残っています。多くの作家や詩人が万葉集の歌を引用したり、そのテーマを作品に取り入れたりしています。特に、自然や恋愛をテーマにした作品において、万葉集の表現が現代の感性と共鳴しています。

教育と万葉集

日本の学校教育においても、万葉集は重要な教材として扱われています。古典文学の授業では、万葉集の歌を通じて古代の日本語や文化を学ぶ機会が提供されています。また、万葉集を題材にした作文や詩の創作活動も行われており、学生たちが古典に親しむきっかけとなっています。

6. 万葉集の研究とデジタル化

万葉集の研究は、現代においても盛んに行われています。特に、デジタル技術の進展により、万葉集のデジタル化が進んでいます。これにより、研究者だけでなく一般の人々も万葉集にアクセスしやすくなっています。

デジタルアーカイブ

奈良県立万葉文化館では、万葉集のデジタルアーカイブを公開しており、インターネットを通じて万葉集の歌や関連資料を閲覧することができます2。これにより、遠方に住む人々や海外の研究者も万葉集の研究に参加しやすくなっています。

AIを活用した研究

AI技術を活用した万葉集の研究も進んでいます。AIを用いて万葉集の歌の解析や翻訳が行われており、新たな視点から万葉集を理解する試みが行われています。これにより、従来の研究では見落とされていた新たな発見が期待されています。

7. 万葉集を楽しむためのリソース

万葉集をより深く楽しむためのリソースも充実しています。以下はその一部です。

書籍と解説書

万葉集に関する書籍や解説書は多数出版されています。初心者向けの入門書から、専門的な研究書まで幅広く揃っており、自分の興味やレベルに合わせて選ぶことができます。

  • おすすめ書籍:
    • 『万葉集入門』: 万葉集の基本的な知識をわかりやすく解説した入門書。
    • 『万葉集全訳注』: 万葉集の全歌を現代語訳と注釈付きで収録した一冊。

オンラインリソース

インターネット上には、万葉集に関する情報を提供するサイトやデジタルアーカイブが多数存在します。これらのリソースを活用することで、手軽に万葉集の世界に触れることができます。



written by Kazusa









オリジナル投稿:2019年4月11日