2024年6月21日金曜日

「7TH AVE.」崎谷健次郎!焦燥と孤独を叙情の薫り高く低音モゴモゴのベースラインにのせて "7TH AVE." Kenjiro Sakiya! Put stress in solitude on the lyrical, high-pitched bass mogomogo baseline

 "7TH AVE." Kenjiro Sakiya! Put stress in solitude on the lyrical, high-pitched bass mogomogo baseline



7TH AVE.
崎谷健次郎
作詞/有木林子  作曲・編曲/崎谷健次郎
from album Realism

"7TH AVE."
Kenjiro Sakiya
Lyrics / Yuki Rinko Composition / Arrangement / Kenjiro Sakiya
from album Realism



「7th AVE.」は、ニューヨークのセブンスアベニューそのままをタイトルにしている曲ですよね?
ニューヨーク、マンハッタン西側ウェストサイドを南北に走っている通りアヴェニューです。
アルバム「Realism」がリリースされた1988年当時は、日本人アーティストにとって『ある種の別格』だったエリアではないでしょうか。
ファッションの最先端であり、すでに日本人に馴染みのある映画・文学・音楽の作品群に、たびたび登場しています。
「セブンスアヴェニュー」という言葉そのものが、何かの象徴でした。
「7th Ave.」という文字そのものが、お洒落な記号だった気がします。
特別な響きを備え、特別な空間となり、そこにある日常そのものが非日常に感じられてしまう。そういう憧憬であり、叙情でもあったのではないでしょうか。
とりあえず私にとっては、「ニューヨークかあ。摩天楼かあ。夜景すごいなあ」という感覚が強くて、ペットショップボーイズの音楽が似合う街でした。
1988年の崎谷健次郎さんが歌っていたのは、どのような情景なのでしょう。
作詞の有木林子さんが描いた世界。歌詞の中には、『摩天楼』は出てきますが、ニューヨークもセブンスアヴェニューも出てきません。
すでにもう、そこにいる人が、そこでしか感じられない焦燥や孤独が綴られています。

"7th AVE." Is a song whose title is the same as 7th Ave in New York, isn't it?
It's a street avenue running north-south on the western west side of Manhattan, New York.
When the album "Realism" was released in 1988, it was an area that was "a kind of special" for Japanese artists.
It is at the forefront of fashion and often appears in movies, literature, and music that are already familiar to Japanese people.
The word "Seventh Avenue" itself was a symbol of something.
I feel that the word "7th Ave." itself was a fashionable symbol.
It has a special sound and becomes a special space, and the everyday life itself there is felt extraordinary. I think it was such a longing and lyricism.
For the time being, it was a city where the music of the Pet Shop Boys suits me, with a strong sense of "New York? Skyscrapers. The night view is amazing."
What kind of scene was Kenjiro Sakiya singing in 1988?
The world drawn by Yuki Rinko, who wrote the lyrics. "Skyscraper" appears in the lyrics, but neither New York nor Seventh Avenue appears.
Already, the frustration and loneliness that people there can only feel there are spelled out.





低音のビートが心地良いです。得体の知れない冷たさが横たわっている気がしました。透明に感じられても、よく見ると濁っています。汚れています。でも写真にしてポートレートにしてしまえば、なんて美しい絵になるのでしょう。
知らないからこその、想像あるいは妄想。東京で「似たような景色」を探したり、「そんな気分」になってみたり、いろいろしていましたが、どれもどこかニセモノっぽかったのです。
崎谷健次郎さんが奏でた音楽は、『そっちはニセモノだよ、こっちがホンモノだよ、いぇい!』と訴えているようにも感じました。
だいたいベース、あのベースの音が当時はモゴモゴしていて「え。これが最先端のダンスミュージックなの?」と静かな衝撃を受けます。
あまりにも熱くなりすぎた気持ちと体の火照りを覚ますには、こういうビートが丁度いいのかもしれません。
アメリカの映画とヒット曲はたくさん身近にありましたが、生身のニューヨークの空気は遠かったのです。
リマスターでクリアに響く音色で聴くと、なおのこと焦燥孤独が強調されている気がしてしまいます。
崎谷健次郎さんのセカンドアルバム「Realism」のなかで、「THIS TIME」とは違った意味での深い情念を感じられる一曲。叙情の薫り高く、それが「7TH AVE.」です。

The bass beat is comfortable. I felt that mysterious coldness was lying down. Even if it feels transparent, it is cloudy when you look closely. It's dirty. But what a beautiful picture if you make a photo and make a portrait!
Imagination or delusion because I don't know. I was looking for "similar scenery" in Tokyo, trying to feel "like that", and so on, but all of them seemed to be fake.
The music played by Kenjiro Sakiya said, "That's a fake, this is a real thing, hey! I also felt that I was complaining.
Most of the bass, the sound of that bass was moody at that time, and I was quietly shocked by the question, "Well, is this the most advanced dance music?"
These beats may be just right to wake up the feeling of being too hot and the burning of your body.
A lot of American movies and hits were close at hand, but the atmosphere of living New York was far away.
When I listen to the remastered sound with a clear sound, I feel that stress in solitude and loneliness are even more emphasized.
In Kenjiro Sakiya's second album "Realism", this song has a deep passion in a different sense from "THIS TIME". The lyrical scent is high, and that is "7TH AVE.".



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「THIS TIME」うつろな影がクリアにTunUp!崎谷健次郎のリマスター


Realism~Anthology~」には「THIS TIME」「もう一度夜を止めて」の英語バージョンも収録されています♪

"Realism ~ Anthology ~" also includes English versions of "THIS TIME" and "Stop the Night Again" ♪


【2024年6月加筆】
[Updated Jun 2024]


崎谷健次郎の音楽活動の歴史

崎谷健次郎は1987年にデビューし、クラシック音楽とポップ、R&Bを融合させた独自のスタイルで多くのファンを魅了してきました。彼の代表曲「もう一度夜を止めて」は、シチズンのテレビコマーシャルソングとしても知られています。また、彼は300曲以上の楽曲を他のアーティストに提供し、テレビや映画の音楽も手掛けています1

最新の活動とリリース情報

2024年6月には、崎谷健次郎の最新ライブ「City Breeze 2024〜DOMANI明日OGGI今日〜」が六本木C*LAPSで開催されました。このライブでは、彼の代表曲や新曲が披露され、多くのファンが集まりました2。また、このライブのアーカイブ配信が7月6日まで行われており、遠方のファンも楽しむことができます2

新しいアルバムとシングル

崎谷健次郎は2024年に新しいアルバム「Realism -Anthology-」をリリースしました。このアルバムは、彼の過去のヒット曲をリマスターし、新しいアレンジを加えたものです。特に「もう一度夜を止めて」の新バージョンは、ファンから高い評価を受けています3

ライブパフォーマンスとイベント

崎谷健次郎のライブパフォーマンスは、その情感豊かな歌声と緻密なアレンジで知られています。2024年6月のライブでは、彼の新曲「7TH AVE.」も披露され、その独特のベースラインと叙情的な歌詞が観客を魅了しました2。また、彼のライブでは、ファンとの交流を大切にしており、アフターイベントやサイン会も開催されています。

ファンとの交流とSNS活動

崎谷健次郎は、SNSを通じてファンとの交流を積極的に行っています。彼の公式ブログやTwitter、Instagramでは、最新の活動情報やプライベートなエピソードが頻繁に更新されており、ファンとの距離を縮めています4。特に、ライブの裏話や制作過程のエピソードは、ファンにとって貴重な情報となっています。

崎谷健次郎の音楽の魅力

崎谷健次郎の音楽は、その豊かなメロディーと深い歌詞が特徴です。彼の楽曲は、聴く人の心に深く響き、時には癒しを、時には励ましを与えてくれます。特に「7TH AVE.」は、その独特のベースラインと叙情的な歌詞が、聴く人に強い印象を残します2

まとめ

崎谷健次郎は、その長いキャリアの中で常に進化を続け、ファンを魅了し続けています。2024年6月の最新情報を含め、彼の音楽活動やライブパフォーマンスは、今後も多くの人々に感動を与え続けることでしょう。彼の音楽を通じて、焦燥や孤独を感じる時でも、心の安らぎを見つけることができるかもしれません。

1: 崎谷健次郎公式サイト 2: YouTube - 崎谷健次郎 2024年6月22日ライブ 3: 崎谷健次郎 - Realism -Anthology- 4: 崎谷健次郎オフィシャルブログ


written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2019年6月21日