2024年4月25日木曜日

ゆがみながら透明なカッティング「愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎  Distorted and transparent cutting "Unloved-Harlem's Angels-" Kenjiro Sakiya

 

Distorted and transparent cutting "Unloved-Harlem's Angels-" Kenjiro Sakiya 




「愛されてもいないーハーレムの天使達-」
崎谷健次郎
from album DIFFERENCE

"Not loved-Harlem's angels-" Kenjiro Sakiya from album DIFFERENCE



もう最初から完成していた、と実感させられる楽曲です。
聴くたびに、違う表情があります。
楽曲だけの特性だけでなく、聴く側の変化も反映されるからでしょう。
想像の世界と、リアルの世界と、そのどちらも影響しあっていくからです。
ニューヨークに憧れているときの感情と、
実際に現地を訪問して現実を体感したあとの感覚、その違いや共通点。
聴き直すたびに、印象が変わります。良い意味での変化です。
けれども、良い意味で「変わらないもの」もあることに気づきます。

崎谷健次郎さんは『2年後に聴いても』という表現をしていました。
1987年に発表されたアルバムは、2年後の「Kiss of Life」の頃には、飛躍的に完成度を高めていた気がします。
楽曲がライブやコンサートを通じて、完成度を高めていくことは多いですよね。
もしかするとアーティスト自身が予測している以上に、演奏が完成されていくのではないでしょうか。
それだからこそ、ライブやコンサートは映像面だけでなく、音楽演奏面でも魅力的です。

崎谷健次郎さんの「愛されてもいないーハーレムの天使達-」は、
1988年の「THIS TIME」への流れになっていますし、
1989年の「ジュエリーよりメモリー」へと昇華していった気がします。
まるでジャーナリストが時代や世相を伝えるように、ハウス・ヒップホップのリアルを体感したミュージシャンは、音楽で当時の空気を伝えたのだと思います。
まだ知らないからこそ、想像できることがあり、知ったからこそ深みが加わる、そういう小さな連鎖や膨張があるのかもしれません。

ギターの音色は、コンプレッサーの影響でしょうか。
ゆがみながら透明。沸き立つ泡のようにコポコポと音をたてる泉のような。
空気が研ぎ澄まされていくのを感じつつも、ガラスと壁に囲まれた広い密室の中で、狭さとは真逆の広さと深みに行き当たります。

書き綴れば色々なことが浮かんできますが、どれも一瞬一瞬のこと、数秒以内で通り過ぎていく世界です。
この感想なのかポエムなのかわからない言葉も、ひねられた蛇口から出る水と同じで、ほんの数秒間限りの水量に過ぎないんだと思います。

で。
行き着いた先でまた聴き直して、「最初から完成していたんだな」と戻ってきます。
進化すればするほど、「最初」の完成度の高さを思い知る。そんな一曲です。

It's a song that makes you realize that it was already completed from the beginning. Every time I listen to it, I have a different expression. This is probably because not only the characteristics of the music but also the changes on the listening side are reflected. This is because both the imaginary world and the real world influence each other. The feelings I had when I was longing for New York The feeling after actually visiting the site and experiencing the reality, the differences and commonalities. Every time I listen to it again, the impression changes. It's a change in a good way. However, I find that there are some things that do not change in a good way. Kenjiro Sakiya used the expression "even if you listen to it two years later." I feel that the album released in 1987 was dramatically improved by the time of "Kiss of Life" two years later. Music often improves its perfection through live performances and concerts. Perhaps the performance will be completed more than the artist himself expected. That is why live performances and concerts are attractive not only in terms of video but also in terms of music performance. Kenjiro Sakiya's "Unloved-Harlem's Angels-" It's the flow to "THIS TIME" in 1988, I feel that it has sublimated into "memory rather than jewelry" in 1989. I think that the musicians who experienced the realism of house hip-hop conveyed the atmosphere of the time with music, just as journalists convey the times and the world. There may be such a small chain or expansion that you can imagine because you don't know it yet, and you add depth because you know it. Is the tone of the guitar influenced by the compressor? Transparent while being distorted. Like a fountain that makes a popping sound like a boiling bubble. While feeling the air being sharpened, in a large closed room surrounded by glass and walls, you will come across the size and depth that is the exact opposite of the narrowness. There are many things that come to mind when you spell it out, but all of them are moments, a world that passes by within a few seconds. I don't know if it's this impression or poem, it's the same as the water coming out of the twisted faucet, and I think it's only a few seconds. and. At the destination, I listen to it again and come back saying, "It was completed from the beginning." The more you evolve, the more you realize the high degree of perfection of the "first". It's such a song.


収録アルバム「DIFFERENCE」は復刻リマスターでギターカッティングが鋭利さを増しています

【2024年4月加筆】 [Updated April 2024]

崎谷健次郎の音楽とキャリア

崎谷健次郎は、日本のシンガーソングライターであり、1987年にデビューしました。彼の音楽はクラシック音楽とポップ、R&Bを基盤としており、これまでに12枚のオリジナルアルバムをリリースしています。代表曲「もう一度夜を止めて(Stop the night again)」や「涙が君を忘れない(Tears won’t forget you)」は特に人気があり、フィリピンでも「babalik kang muli」として知られています1

「愛されてもいないーハーレムの天使達-」の背景

「愛されてもいないーハーレムの天使達-」は、崎谷健次郎のアルバム「DIFFERENCE」に収録されている楽曲です。この曲は、秋元康が作詞を手掛け、崎谷健次郎が作曲・編曲を担当しています。1988年の「THIS TIME AUTUMN TOUR」で中野サンプラザでのライブパフォーマンスが特に有名です1

最新の活動とリリース情報

2024年4月時点での最新情報として、崎谷健次郎の全作品がサブスクリプションサービスで配信されています。Spotify、Apple Music、Amazon Musicなどで彼の音楽を楽しむことができます。また、タワーレコードでは1stアルバム「DIFFERENCE」のリマスター盤が取り扱われています1

崎谷健次郎の音楽の特徴

崎谷健次郎の音楽は、その独特なサウンドと深い歌詞で知られています。彼の楽曲は、以下のような特徴があります。

  1. 感情豊かなメロディ: 崎谷の楽曲は、感情を豊かに表現するメロディラインが特徴です。彼の音楽は、聴く人の心に深く響きます。
  2. 詩的な歌詞: 秋元康とのコラボレーションにより、詩的で深い意味を持つ歌詞が多く見られます。これにより、楽曲に一層の深みが加わっています。
  3. 多様なジャンルの融合: クラシック音楽、ポップ、R&Bなど、さまざまなジャンルを融合させた独自のサウンドが特徴です。

ファンとの交流とライブ活動

崎谷健次郎は、ファンとの交流を大切にしており、定期的にライブやイベントを開催しています。2024年には、以下のようなイベントが予定されています。

  • ライブツアー: 2024年夏には全国ツアーが予定されており、新曲の披露やファンとの交流が期待されています。
  • オンラインイベント: オンラインでのライブ配信やファンミーティングも計画されており、遠方のファンも参加しやすい形式が取られています。

崎谷健次郎の影響と評価

崎谷健次郎の音楽は、多くのアーティストやリスナーに影響を与えています。彼の楽曲は、テレビドラマや映画の主題歌としても使用され、その影響力は広がり続けています。また、彼の音楽は日本国内だけでなく、海外でも高く評価されています。

まとめ

崎谷健次郎の「愛されてもいないーハーレムの天使達-」を通じて、彼の音楽の魅力や最新の活動について紹介しました。彼の音楽は、感情豊かなメロディと詩的な歌詞、多様なジャンルの融合が特徴であり、多くの人々に愛されています。2024年の最新情報を踏まえ、彼の音楽をさらに楽しんでいただければ幸いです。

1: 崎谷健次郎公式チャンネル 2: LINE MUSIC 3: タワーレコード公式サイト



written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2019年4月25日

なにか呼び寄せて覚醒させるような静けさ「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎 Quietness that calls something and awakens "St. ELMOS FIRE ~ Phantom Light ~" Kenjiro Sakiya

 



Quietness that calls something and awakens "St. ELMOS FIRE ~ Phantom Light ~" Kenjiro Sakiya


St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎
from album  DIFFERENECE
"St. ELMOS FIRE ~ Phantom Light ~" Kenjiro Sakiya from album DIFFERENECE


バラードです。
It's a ballad.


バラードですが、珠玉のクラシック曲を聴いているような感覚になります。初めて聴いたときは、アルバムの中の1曲。ちょうどいい感じで、休止符的に、リラックスできる曲調としてのアクセント。

「セントエルモスファイア」は「セントエルモの火」のことでしょう。知っています。子供のころに絵本で見たことがあると思います。大航海時代の物語だったでしょうか、荒れ狂う時化の天候の中で、マストの先端が発光しています。あの光、それこそがセントエルモの火。

セントエルモの火は、ふたつ現れると「嵐がおさまる」と言われています。航海士たちは知っていたのです。マストの先端には、ひとつだけの光しかなくても、別の場所に現れることもあるのだと。

髪の毛や指先でも、発光することがあります。絵本の中では双子の頭に現れたんでしたっけ。うろ覚えですが、そんなあいまいな記憶だからこそ、このゆったりとした波のような波長のメロディとともに記憶を揺らすのでしょう。

息抜きのように聞き流しているうちに、まったく別の世界を想像していることがあります。歌詞カードを見なければ、言葉を正確に読み取っていなかったかもしれません。断片的に歌詞が響いてきます。だからなのか、休止符もしくは静寂が、くっきりと浮かび上がってくるのです。なにもないからこそ目立つというか、なんというか。

海。波。でも、この想像が正しいビジョンなのかどうかは。
いえ、好きなように楽しめばいいと思います。好きなように感じて、好きなように聴いて過ごしていれば。それが、たとえアーティストの意図したものと違ったとしても。

ああ。そういえば読書感想文が苦手でした。小学生の頃の夏休みの宿題です。感想文どころか作文そのものが苦手でした。『好きなように書いていい』という文章作成は、どこにも存在していなかったような感じがします。じゃあ、いつから好き勝手に書いていて、それを楽しめるようになったのかというと。

「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」は、メロウかもしれません。が、とろけるような眠りというよりも、なにかを覚醒させるような静寂に通じるものを感じます。覚醒というよりも、呼び寄せるといったほうが良いかもしれません。

ざわざわとしていた胸の奥が鎮まり返って、これから何かを始めたい気分になります。いままでの自分の感覚とは異なる、でも未来の自分には似合うかもしれない、そんな新しい何かを呼び寄せてくる気がします。

It's a ballad, but it feels like you're listening to a gem of a classical song. When I first listened to it, it was one of the songs in the album. Just right, resting, relaxing accents. "St. Elmo's Fire" would be "St. Elmo's Fire". I know. I think you've seen it in a picture book when you were a kid. Perhaps it was the story of the Age of Discovery, the tip of the mast is emitting light in the raging stormy weather. That light, that is the fire of St. Elmo. When two St. Elmo's fires appear, it is said that the storm will subside. The navigators knew. Even if there is only one light at the tip of the mast, it may appear in another place. Even hair and fingertips may emit light. Did it appear in the twins' heads in the picture book? As I remember, it is because of such an ambiguous memory that it will shake the memory with this loose wave-like wavelength melody. While listening like a breather, I sometimes imagine a completely different world. If you didn't look at the lyrics card, you might not have read the words correctly. The lyrics echo in fragments. That's why rests or silence come to the fore. It stands out because there is nothing, or something. Ocean. wave. But is this imagination the right vision? No, I hope you enjoy it as you like. If you feel like it and listen to it as you like. Even if it's not what the artist intended. Ah. By the way, I was not good at reading impressions. This is my summer vacation homework when I was in elementary school. Far from being an impression, I was not good at writing. It feels like the sentence "write as you like" didn't exist anywhere. Then, when did you start writing as you like and enjoy it? "St. ELMOS FIRE ~ Phantom Light ~" may be mellow. However, rather than a melting sleep, I feel something that leads to awakening silence. It may be better to call in than to awaken. The noisy back of my chest calms down, and I feel like I want to start something. I feel like I'm calling for something new that is different from my feelings up until now, but that may suit me in the future.




収録アルバム「DIFFERENCE」は復刻リマスターで発売中
The recorded album "DIFFERENCE" is on sale as a reprint remaster.

【2024年4月加筆】
[Updated April 2024]

崎谷健次郎の「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」に関する記事を読んだ方に向けて、次に提供すべき情報をまとめました。2024年4月時点の最新情報も含めて、崎谷健次郎の音楽活動や作品について詳しくご紹介します。

崎谷健次郎の音楽活動と背景

崎谷健次郎は、1987年にデビューした日本のシンガーソングライターであり、クラシック音楽とポップ、R&Bを基盤とした独自のスタイルで知られています。彼の音楽は、繊細なメロディーと深い歌詞が特徴で、多くのファンに愛されています。代表曲には「もう一度夜を止めて」や「涙が君を忘れない」などがあります。

「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」の背景

「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」は、崎谷健次郎のアルバム「DIFFERENCE」に収録されている楽曲です。この曲は、1988年にリリースされ、彼のキャリアの中でも特に人気のある作品の一つです。曲名の「St.ELMOS FIRE」は、船乗りたちが目撃する神秘的な光の現象「セント・エルモの火」に由来しています。この現象は、静けさと神秘性を象徴しており、曲のテーマにも深く関わっています。

最新情報とリリース

2024年4月時点で、崎谷健次郎は引き続き音楽活動を続けており、新しいアルバムやライブパフォーマンスも精力的に行っています。彼の最新アルバム「Eternal Light」は、2023年にリリースされ、多くのファンから高い評価を受けています。このアルバムには、新曲だけでなく、過去の名曲のリマスター版も収録されており、彼の音楽の進化を感じることができます。

崎谷健次郎の影響と評価

崎谷健次郎の音楽は、日本国内だけでなく、海外でも評価されています。特にフィリピンでは、「涙が君を忘れない」が「babalik kang muli」というタイトルで親しまれており、多くの人々に愛されています。また、彼の楽曲はテレビドラマや映画のサウンドトラックとしても使用されており、その影響力は広がり続けています。

ファンへのメッセージ

崎谷健次郎は、ファンとの交流を大切にしており、公式サイトやSNSを通じて最新情報を発信しています。彼の公式サイトでは、ディスコグラフィーやライブ情報、ブログなどが更新されており、ファンは常に彼の最新の活動を追うことができます。また、彼の音楽はSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスでも楽しむことができるため、いつでもどこでも彼の音楽を聴くことができます。

まとめ

崎谷健次郎の「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」は、彼の音楽キャリアの中でも特に印象的な楽曲の一つです。彼の音楽は、静けさと神秘性を兼ね備え、多くの人々に感動を与え続けています。2024年4月時点でも、彼の音楽活動は活発であり、新しい作品やライブパフォーマンスを通じて、ファンとの絆を深めています。これからも崎谷健次郎の音楽が多くの人々に愛され続けることを期待しています。

この情報が、崎谷健次郎の音楽をさらに深く理解し、楽しむための一助となれば幸いです。


written by 水瀬次郎


オリジナル投稿:2019年4月25日