原題:”まんじゅうの天ぷら”を求めて
以前に書いた「これは残しておきたいよね」という内容の転記、第二弾です。
”まんじゅうの天ぷら”
これを探し求めた2009年4月のお話です。
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わたしの性格、本領発揮
4/29(水)に思いつきで急きょ夕方から放浪に出発しました。
そこに思い至った理由というか考え自体はちゃんと筋道が立っていると思うんですけどね、わたしとしては。
きっかけというか前振りは、同期との飲み会で”まんじゅうの天ぷら”が話にあがり、次回の飲み会のときにわたしが作ることになりそうですが、
・聞いたことはあるけど、食べたことはない。
↓
・作るにしても、どんなものなのか知ってないと正しいものが作れない。
↓
・じゃあ確認しに行くか。
ほらね(笑。
なお、混同されている方も多いようですが、まんじゅうの”天ぷら”であって、”揚げ”まんじゅうではないです。後者はまんじゅうを素揚げにしたり、あんドーナツのように揚げたりしたものを指し、これだとあちこちにあります。また、天ぷらにして揚げまんじゅうと言っているところもありますが、区分としては菓子やスイーツとして扱っていて、おかずではないはずです。
おかずとしてわたしが知っているのはある地域だけなので、ほかに食べているところがないかGoogleで調べてみました。
結果、わたしが知っていたところ以外に3地域あるようですが、長野県の下伊那(飯田市の辺り)はお盆やお彼岸などの仏事にしか食べないようだし、岐阜県の飛騨地方は紅白まんじゅうで逆に祝事に食べるようで、いずれも常に食べている(=いつでも手に入る)ものではないようだし、おかずでもなさそうです。また、島根県の太田市にもあるようですが、そちらは情報が全然少なくて不確か。
ということで、4/30(木)8:20時点で中ノ沢温泉にいます。
それってどこかって?・・・・・・ここです→http://www.f-onsen.com/kanko/inawashiro/index.html%E3%80%82
福島県
福島県は会津(会津若松市や喜多方市などの県西部)、中通り(福島市や郡山市などの県中部)、浜通り(いわき市や相馬市などの県東部)の3つの地方に分けられ、そのうちの会津地方でまんじゅうの天ぷらは食べられるそうです。
ということで、29(水)夕方に出発し、東海環状→中央道→長野道→上信越道→北陸道→磐越道と高速を走り続け、途中で車中泊&ある分野の人たちには有名であろうJR只見線の只見第一鉄橋を俯瞰撮影するポイントに寄り道しつつ
中ノ沢温泉に到着。
でも温泉に入りに来たわけでなく。
質問:”まんじゅうの天ぷら”ってどんなもの?
ということで、有名どころを2箇所ご紹介。
1件目、中ノ沢温泉にある「おいしさづくり 日乃出屋」(http://www.oishisazukuri.com/index.shtml)。
国道115号線から温泉街に入ってすぐのところにあるお店で、”名物 天ぷらまんじゅう”と看板が出ています。
開店してすぐの時間だったので、お店のすぐ見えるところで揚げたてのものを詰めていただきました。
また、試食用にと同じく揚げたてを食べさせていただきましたが、本来は甘さ控えめであっさり味であろうあんこが、揚げることで甘みを増し、軟らかくとろとろ気味になっていて美味しいです。こちらはあんこも手作りということで、つぶあんを白い皮で包んだものと、こしあんを黒糖風味の茶色い皮で包んだ2種類がありますが、わたしはつぶあんのほうが好みです。
ごちそうさまでした。
2件目、強清水にある「元祖清水屋」(https://www.aiaiaizu.com/shimizuya/mise.html)。
まんじゅうの天ぷらで検索したら必ずといっていいいほど出てくるお店で、この周辺にほかにまんじゅうの天ぷらを出すお店は何軒かありますが、わたしが行ったときはこの店の前にだけバイクが10台ほどとまっていました。
こちらも店先で揚げていて、身欠きニシンやイカ(スルメ)の天ぷらも名物なので、それらも合わせて注文。
こちらのまんじゅうの天ぷらも自家製のまんじゅうを使用しており、茶色いまんじゅうにこしあんが入ったもの。ただ、日乃出屋のものが天ぷらの衣をまとった丸い形状なのに対し、元祖清水屋のものは普通の天ぷらのように衣が広がっており、まんじゅう自体もやや潰れた感じです。
わたしの好みだと日乃出屋のほうですが、元祖清水屋のものももちろん美味しいです。あと、当然のように普通の天ぷらと同じく醤油をつけて食べるとのこと。
さてここで、こういうお店で売られているのはわかりました。でもそれだと会津の人たちが普段からおかずにしているのかどうかがわかりません。なので、近辺のスーパーを調べることにします。
向かったのは会津若松市内にある「ヨークベニマル 一箕町店」。9:30から営業しています。
ヨークベニマルは東北、北関東に展開する大手スーパーで、これなら地元の食事情も反映されているだろうと。
で、入店してまっすぐにお総菜コーナーへ。すると、ほかの揚げ物のパックと一緒に『まんじゅう天』の名前で1パック3個入りで売られていました。
なお、下伊那や飛騨地方では時期になると天ぷら用のまんじゅうが売られているとのことでしたが、会津では天ぷら用というのは見当たらず・・・・・・。
あと気になったのが、同じように福島県、新潟県、栃木県に展開するスーパー、リオン・ドールで同じ会津若松市内にある門田店や年貢店などを確認しましたが、そちらではまんじゅうの天ぷらは売られていませんでした。
あまり普段から食べるものではないのか?
ということで、それは次に浮かんだ質問と合わせて調べることにしました。
質問:”まんじゅうの天ぷら”ってどの辺りまで食べられているの?
調べ方は以前に『どん兵衛』の境界線調査を行ったのと同じく、国道118号線を南下しながら国道近辺のスーパーに立ち寄ってチェックしていくことに。
・・・・・・って、ただね、スーパーがあれば寄るよ。
でも、ないんだもん(苦笑。
ずっと走ってきて芦ノ牧温泉や湯野上温泉といったよさげな温泉地をすっ飛ばしてスーパー探し(苦笑。
それでやっと国道121号線沿いで「リオン・ドール 田島店」を見つけて調べてみるも、ここには売ってなく。あきらめていたところで近くに「ヨークベニマル 田島店」を発見し、こちらに行ってみるとお総菜コーナーにありましたよ。それもパックに入っているのではなくほかの天ぷらや揚げ物と同じく山積みになっていて、お客さんが自分でパックに詰める方式。なんと、いも天やかき揚げなどよりも圧倒的にまんじゅう天のほうが数が多かった。そして、ちょうどお昼時だったこともあってか、わたしが見ている目の前でおはさんたちが5、6個パックに詰めていってました。
なぁんだ、やっぱり普段から食べられとるんやん。
ここで、商品整理をしていた店員さんに話を聞いてみると、まんじゅうの天ぷらは普段からおかずとしてほかの天ぷらと同じく醤油や天つゆをつけて食べるそうです。また、天ぷら用のまんじゅうというものは特になく、どのまんじゅうでも作るそうで、日にちが経ってちょっと硬くなったものを使うことが多いそうですが、天ぷらを作るためにまんじゅうを買うこともあるそうです。ただ、普通に売られているのが温泉まんじゅうのような茶色い皮にこしあんのものが多く、スーパーで揚げるときに使うのもそういうものになるそうです。福島県だと「柏屋」の『薄皮饅頭』がちょうどいいのでしょうか。なお、天ぷらの衣の普通の天ぷらと一緒とのこと。
「美味しいのでぜひやってみてください」と勧められたのでやってみます。というか、そのつもりでここまで確認しに来たのですが(笑。
なお、そのまま国道121号線を南下し続けましたがスーパーが見つからずに栃木県入り。
なので、会津若松市から栃木県との県境の南会津までまんじゅうの天ぷらを食べると判断します。
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ということで、”まんじゅうの天ぷら”がどのようなものか、どの辺りで食されているのかを調査しました。
「所変われば品変わる」ではないですが、わたしたちが普段思っている以外の食べ方というものが結構あるものです。
『”まんじゅうの天ぷら”を求めて』の記事を読んだ人にとって、次に知りたい情報として、最新の販売状況や地域ごとの食文化、さらには自宅での調理方法などが考えられます。2025年4月時点の最新情報を加味しながら、以下のようにまとめました。
【2025年4月加筆】
[Updated Apr 2025]
### 1. **最新の販売情報:どこで買える?**
2025年4月現在、まんじゅうの天ぷらは以下の場所で購入可能です。
- **豊洲 千客万来「囲炉裏」**
東京・豊洲市場の観光施設「豊洲 千客万来」にある「囲炉裏 千客万来店」では、テイクアウト専用の「まんじゅうの天ぷら」が販売されています。
- 営業時間:10:00~20:30(LO.20:00)
- 価格:1個300円、3色セット800円
- 種類:紫芋まんじゅう、黒糖まんじゅう、酒まんじゅう(こしあん)
- 詳細は[こちら](https://toyosu.tokyo/sweets/toyosusenkyakubanrai-irori-manjuu/)
このように、東京でも気軽に購入できるようになり、地方の観光地でしか見られなかったまんじゅうの天ぷらが、より身近な存在になっています。
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### 2. **地域ごとの食文化:どこで食べられている?**
まんじゅうの天ぷらは、特定の地域で伝統的に食べられています。
- **福島県会津地方**
会津若松市や南会津では、スーパーの惣菜コーナーで「まんじゅう天」として販売されており、日常的に食べられています。特に昼食時には人気があり、天ぷら用のまんじゅうは特に決まっておらず、一般的な温泉まんじゅうが使われることが多いようです。
- **長野県下伊那地方(飯田市周辺)**
お盆やお彼岸などの仏事に食べられることが多く、普段の食卓にはあまり登場しません。
- **岐阜県飛騨地方**
紅白まんじゅうを天ぷらにして祝事に食べる文化があり、日常的な食べ物ではないようです。
- **島根県太田市**
まんじゅうの天ぷらがあるとの情報はあるものの、詳細は不明。
このように、地域によって食べるタイミングや用途が異なり、福島県会津地方では特に日常的に食べられていることが分かります。
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### 3. **自宅で作る方法:簡単レシピ**
まんじゅうの天ぷらは自宅でも簡単に作ることができます。以下のレシピを参考にしてみてください。
#### **材料(4個分)**
- まんじゅう(こしあん・つぶあんなど好みのもの) … 4個
- 天ぷら粉 … 100g
- 水 … 150ml
- 揚げ油 … 適量
- 醤油または天つゆ … お好みで
#### **作り方**
1. 天ぷら粉と水を混ぜて衣を作る。
2. まんじゅうを衣にくぐらせ、170℃の油で揚げる。
3. きつね色になったら取り出し、油を切る。
4. 醤油や天つゆをつけて食べる。
ポイントは、まんじゅうの皮がしっかりしているものを選ぶこと。薄皮のものだと揚げる際に破れやすいので注意しましょう。
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### 4. **まんじゅうの天ぷらの魅力**
まんじゅうの天ぷらは、甘さと塩気のバランスが絶妙で、スイーツとしてもおかずとしても楽しめるユニークな料理です。特に福島県会津地方では、醤油をつけて食べるのが一般的で、甘じょっぱい味わいがクセになると評判です。
また、最近では東京・豊洲の「囲炉裏 千客万来店」で販売されるようになり、観光客にも人気のグルメとして注目されています。これまで地方の郷土料理として知られていたまんじゅうの天ぷらが、全国的に広がる可能性もありそうです。
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### **まとめ**
『”まんじゅうの天ぷら”を求めて』の記事を読んだ人にとって、次に知りたい情報として、最新の販売情報、地域ごとの食文化、自宅での調理方法などが挙げられます。特に2025年4月時点では、東京・豊洲で購入できるようになったことが大きな変化であり、より多くの人が気軽に楽しめるようになりました。
あなたもぜひ、まんじゅうの天ぷらを試してみてはいかがでしょうか?自宅で作るのも楽しいですよ!
どのタイプのまんじゅうが一番気になりますか?