ギターの音色が、とても乾いていて、ややピリカラな感じがしました。
だけど、いったいどの時点でこの曲を聴いたのか記憶がぼやけています。
というのも、私の記憶のなかでは『解散前に人気の曲が急遽シングルカットされることになった』みたいになっていたから。最後のメッセージとして準備されたシングル曲というより、もっとさりげなくて自然な流れだったイメージです。アルバムからのシングルカットだったような気さえしてました。実際、どうだったんだろう。
現在、横浜銀蝿のアルバム情報を調べたら、自分の記憶とぜんぜん違いました。同時に、『そっか。友だちに録音してもらったカセットテープで聴いたから、シングル曲も追加して入れてくれていたのかもしれない』と気づいたわけです。レンタルレコード店が近所になくて、本当にファンの子がレコードを買ってカセットテープに録音したのを聞かせてくれていて、そのカセットテープも安いわけじゃないから返すわけなので、本当に記憶だけ。みんなで聴いていた時間のほうが長いかな。ラジカセはモノラルでした。すごくいい音だった。
『たしか、・・・だった気がする。だったはず』という記憶が多いのですが、インターネットで検索して同じような記述が出てくるわけではないので、まるでフィクションみたい。別の世界線みたいな気さえしますが、まあ10代の記憶だからね。
ロックンロールというより、GSっぽいかな。という感じもしましたが、これでおしまいなんだな。おつかれさま、ありがとう。
たくさん笑って楽しんで、ホロリとさせられて、なにもかもリアルタイムで満喫していました。おもしろすぎて本気で笑った曲も、こっそり聴きながら泣きじゃくってた曲も、あらためて聴いていると演奏の美しさに圧倒されてしまいます。そっか、あの頃の喜怒哀楽ぜんぶ揃っていたんだな。
哀愁のワインディングロード