2020年8月7日金曜日

哀愁のワインディングロード あ・ば・よ、いつかまた! 涙はなしだね




T.C.Rザ・クレイジーライダー横浜銀蝿R.Sローリング・スペシャルが、ついに解散。ラストシングルです。1983年、冬。やっぱり解散するんだな、いよいよ幕なんだな、とじんわり思ったのを覚えています。 

ギターの音色が、とても乾いていて、ややピリカラな感じがしました。

だけど、いったいどの時点でこの曲を聴いたのか記憶がぼやけています。

というのも、私の記憶のなかでは『解散前に人気の曲が急遽シングルカットされることになった』みたいになっていたから。最後のメッセージとして準備されたシングル曲というより、もっとさりげなくて自然な流れだったイメージです。アルバムからのシングルカットだったような気さえしてました。実際、どうだったんだろう。

現在、横浜銀蝿のアルバム情報を調べたら、自分の記憶とぜんぜん違いました。同時に、『そっか。友だちに録音してもらったカセットテープで聴いたから、シングル曲も追加して入れてくれていたのかもしれない』と気づいたわけです。レンタルレコード店が近所になくて、本当にファンの子がレコードを買ってカセットテープに録音したのを聞かせてくれていて、そのカセットテープも安いわけじゃないから返すわけなので、本当に記憶だけ。みんなで聴いていた時間のほうが長いかな。ラジカセはモノラルでした。すごくいい音だった。

『たしか、・・・だった気がする。だったはず』という記憶が多いのですが、インターネットで検索して同じような記述が出てくるわけではないので、まるでフィクションみたい。別の世界線みたいな気さえしますが、まあ10代の記憶だからね。

ロックンロールというより、GSっぽいかな。という感じもしましたが、これでおしまいなんだな。おつかれさま、ありがとう。

たくさん笑って楽しんで、ホロリとさせられて、なにもかもリアルタイムで満喫していました。おもしろすぎて本気で笑った曲も、こっそり聴きながら泣きじゃくってた曲も、あらためて聴いていると演奏の美しさに圧倒されてしまいます。そっか、あの頃の喜怒哀楽ぜんぶ揃っていたんだな。


哀愁わかれのワインディングロード



いつだってナイスデー!
written by 水瀬次郎


ジェームス・ディーンのようにいちばんキラめいていた時期があるだろ



つい他人の言うことが気になったり、思うようにいかないなと足踏みしていることが多くても、むちゃくちゃキラめいている時間があるもの。

本人が否定しようが、キラメキそのものはどうしようもなく存在します。光を放つようなものなので、形ではないから残しようもないし証明しようもないけれど、確かに存在しているもの。

さんざん時間が過ぎ去った後で、自分で自分に気づくのなら、それはそれでさいわいかな。今の自分が、過去の自分に対して、あの頃はキラめいていたんだなと。

失ってから気づくというより、なにも失ってなどいないです。むしろ気づいたときが始まりです。なんの始まりかは、わからないけど。






Johnnyの「ジェームス・ディーンのように」は、1分30秒の「ほとんど一瞬」のような時間が、「とてつもなく永遠」に感じられるくらいにイカした曲です。

「ロック」と「ロックンロール」の違いとか、正確な音楽ジャンルはわかりませんが、いいものはいいとだけわかります。


ラジオから流れてきていたヒット曲の中でも、「ジェームス・ディーンのように」が始まるときの期待と高揚は別格です。

おいでかもーン♪ と、ゆっくり呼びかけてからのテレレレレ♪

ギター弾きながらのダンス、あれはツイストなのかロックンロールなのか、よくわからなかったけれど、まねしてました。うん、わからないことだらけだったけど、毎日おもしろくて新発見ばかりで、夢のような現実でした。思春期というかティーンエイジャーというか、中二病でもいいです、まぎれもなくいちばんキラめいていた時期!と言い切ってしまおっかな。

ほんの一時期、数年間。一瞬のような時間かもしれないけれど、充分すぎる長さにも思えるので、名曲と出会えるだけでも毎日の充実度があがるんだなと実感します。


いいものはいい。

いまもいいけど、あの頃のキラめいていた何か。最高。







いつだってナイスデー!
written by 水瀬次郎



$百萬BABYが聴こえたら最高の夏が始まる



夏の部室、ラジカセから聴こえてきたのは、Johnnyの新曲。

ギターもベースドラムも、すごくクリアに聴こえてきて、音そのものにも釘付けになりました。

横浜銀蝿のギタリストでありつつ、ソロでも名曲をリリースするスタイルが、なんだかクールで格好良く感じたのを覚えています。

あせかいて、かなりバテているところに聴くロックンロールは、「お!」と身を起させるエネルギーのかたまりです。

また、風が気持ちよかった。

ただそれだけの夏だけど、最高の夏だったな!




$百萬BABYヒャクマンドルベイベー




1982年の夏のこと。

横浜銀蝿ご本家よりも、弟分たちがヒット曲を飛ばしていた時期かな。

あの時期は、毎日が濃い時間で満たされていた気がします。

一曲フルコーラスで聴くだけで、どっぷりと別世界に浸っていました。

スピード感ある演奏です。

いまあらためてCDで聴くと、とても繊細に感じられるのが不思議。

シンプルで緻密な編曲だからでしょう。

ありそうで、なかなかないサウンド。

計算されているのかもしれないけれど、凝りすぎていない感じで聴けるので、いつ聴いても心地良いです。



いつだってナイスデー!
written by 水瀬次郎





花の日 8/7 夏の花あざやか



梅雨が明けて日差しが強くて痛いです。

暑いというより熱い、それも痛い。もう完敗です。おとなしくしています。

子供の頃は想像もしなかったこと、それは真夏に長袖マフラー状態で過ごすこと。

まあ仕事で作業着ですが。マフラーじゃなくてタオルですが。



8月7日は花の日

あなたはなんの花が好きですか?

あれもこれも好きな私ですが、さるすべりが咲いているのを見つけるとテンションあがります。

ふだん雑草呼ばわりしている植物も、虫にとっては大好物な密を提供していたりするので、好き嫌いは別にして生命力が旺盛な雰囲気が満ちあふれているのは感動的です。


夏に海岸線をドライブするのが好きですが、今年は空想の旅にしておきます。

太平洋沿岸を、えんえんと走ったことを思い出すだけで、なんだか気持ちが満ち足りてしまうのはなぜでしょうか。もう今では見ることのできない、大きくて広くて長い距離の砂浜。記憶のなかは美化されまくりですね。


今年は今年の花を愛でて、夏を満喫します。すぐ身近に咲いている花、ほんとうに梅雨明けしたんだなと実感できる日差しです。



written by 水瀬次郎