無(む)
出典は『無門関』という中国の仏教書です。
無は「なにもない」という意味に捉えがちですが
実は飽和しているくらい有ることに
注意喚起をしている一言です。
無駄が多くで文明の豊かさに警鐘を鳴らしています。
自分にとって必要最低限のものを取捨選択することが
大事でしょう。
無の境地というと難しく考えがちですが
身のまわりを改めて見直してみてはいかがでしょうか。
茶席で「無」の一字の軸を見かけます。
茶の湯は無駄なものを省いて最低限のもので
人をもてなします。
点前の作法にも無駄がないです。
一服のお茶を楽しむ時間が
自分を見つめる直すひとときにもなります。
招く側も招かれる側もそのような心持ちを
忘れないようにしたいものです。
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