財務省が公表する「国の借金」は、以下の3つの合計です。
2025年末時点の見込みは1,342兆1720億円。
これは主に「普通国債」が占めており、財政支出を国債発行で補う構造が続いています。
ここ数年、以下の理由で歳出が増加しています。
税収だけでは賄いきれず、国債発行増加 → 債務残高の積み上がりとなっています。
日本国債の保有者は主に以下。
誰に返す必要があるのかが議論になるため、「国民の資産」「政府の負債」といった言葉が入り乱れます。
理屈としては、自国通貨建てであれば返済不履行(デフォルト)リスクは限定されます。
しかし、以下のリスクは残ります。
つまり「返せるか」より「国民生活にどんな負荷が生じるか」が論点になります。
インフレで債務の実質価値を減らせるという考えもありますが、
が生じるため、国民生活の観点では“負担転嫁”につながります。
長期金利は主に以下で動きます。
金利上昇 → 利払い費増 → 財政負担増 → さらなる市場不安という連鎖にも注意。
円安は輸入価格を押し上げ、インフレを誘発します。
現在の日本は
によるコストプッシュ型インフレが中心。
需要が強くて物価が上がる健全なインフレとは異なります。
日本:約250%前後で世界最高水準
スイス:30%台
米国:100%台
韓国:50%前後
人口構造(高齢化)も債務持続性に影響します。
多くの国が利上げ・QTに転じた一方、日本は金融緩和を長期に継続。
これが金利差→円安の一因となっています。
これらが、他国と同じように比較が難しい要素です。
→国内保有が多いことは安定材料だが、市場の需給や金利は変動するため、絶対ではない。
→債務は軽くなるが、国民の預金・実質賃金が目減りするという副作用がある。
→国有資産の多くはインフラなど売却困難なもの。
また“売る=国の機能が弱まる”ため、単純比較はできない。
→誤解を招きやすい指標。
本質は政府の収支構造と債務持続性。
長期金利のトレンド転換は最重要。
日本はデフレ期とは異なる局面に入っており、成長力を高める政策が不可欠。