2019年12月17日火曜日

徒然なる日々 無事是貴人




無事是貴人(ぶじこれきじん)『臨済録』

12月に毎年掛けるのがこの軸です。

以前は12月に入って早々からかけていましたが、
ふっと考えてみると、そう慌てることもないなと気づきました。

無事は客観的に何もないことを指していますが、
主観的にも何もないことが「わび」の精神に通じます。

特別な演出は不要で、自然体で相手をもてなす心が
必要であり、そのようなことができる人が「貴人」である
というメッセージが込められています。

自然と行っていることが相手の求めていることと合致することが
無為の世界、何ももとめてなくても心が通じるということに
つながっています。

お茶の世界に限らず、日常でも毎日気にかけることができる人は
貴人になるのでしょう。

茶道が楽しくて、学ぶことと教えることに精一杯であった時には、
余力がなかったなぁと振り返ると思います。

時間が経ってから「そうなのか~」と気づかされることが多いです。

令和元年もあとわずかになってきました。

今年の反省と来年の抱負を考える時期です♪

2 件のコメント:

  1. 「無事之名馬」はこの言葉から来たのでしょうか。禅は奥深いですね。

    返信削除
  2. また来年も「言葉」にこだわってみたいと思っています。

    返信削除