2024年8月19日月曜日

いきなり大噴火どこ? 福徳岡ノ場にて新島を確認   Where did the sudden eruption happen? New island confirmed at Fukutoku Okanoba

Where did the sudden eruption happen? New island confirmed at Fukutoku Okanoba



2021年8月13日 に海底火山が大噴火をして島ができました。

「直径1kmの島」というので、なかなかかなりの大きさです。

場所は、福徳岡ノ場。どこですか?

福徳岡ノ場ふくとくおかのばは南硫黄島から5km

小笠原、さらに南へ。南硫黄島。そこから北に約5km。そこにあるのが、福徳岡ノ場です。
福徳岡ノ場ふくとくおかのばというのは海底火山の名前のようです。私、知りませんでした。

On August 13, 2021, an undersea volcano erupted and an island was formed. It is said to be "an island with a diameter of 1 km," so it is quite large. The location is Fukutoku Okanoba. Where is it? Fukutoku Okanoba is 5 km from Minami-iojima. Fukutoku Okanoba is located further south from Ogasawara. Minami-iojima. About 5 km north from there. That is where Fukutoku Okanoba is located. Fukutoku Okanoba is apparently the name of an undersea volcano. I didn't know that.


いきなり大噴火!
Suddenly, a huge eruption!

まさにドーン!という感じの映像で、びっくり。
It was like, "Boom!", and I was really surprised.

新しい島! と聞いて心が躍りました。
過去にも噴火と新島出現があったようです、それが「新硫黄島」という名前で呼ばれたことも。
しかしすべて海に消えています。
その理由は溶岩で固まった島ではなく軽石でできた島だから。
え。軽石!?それなら波に流されて散ってしまいますね。

A new island! I was excited to hear that. Apparently there have been eruptions and new islands have appeared in the past, and it was even called "Shin-iojima." However, it has all disappeared into the sea. The reason is that it is not an island solidified by lava, but made of pumice. What? Pumice!? In that case, it would have been washed away by the waves and scattered.


 

過去には高さが300mの島となったことも
In the past, it was an island 300m high.

1904年の噴火では、高さ145m・周囲約4.5kmの円形の島ができました。
1905年には、高さ3mになってやがて暗礁に。
1914年の噴火では、高さ300m・周囲約11.8kmの島ができましたが、年末には崩壊が始まっています。
1986年の噴火でも島ができたようですが、3ヶ月くらいで海に。
The 1904 eruption created a circular island 145m high and 4.5km in circumference. By 1905 it had grown to 3m in height and eventually turned into a reef. The 1914 eruption created an island 300m high and 11.8km in circumference, but it began to collapse by the end of the year. The 1986 eruption also seems to have created an island, but it was submerged in the sea in about three months.

The eruption of Fukutoku-Oka-no-Ba 05.jpg
海上保安庁海洋情報部ホームページ , Attribution, リンクによる


今回の噴火による島は、どうなるでしょう。
火山活動が活発です。
海上保安庁HP「福徳岡ノ場にて新島を確認

What will happen to the island as a result of this eruption? Volcanic activity is high. Japan Coast Guard website: "New island confirmed at Fukutoku Okanoba"


【2024年8月加筆】
[Updated August 2024]

2022年1月6日に朝日新聞社の取材で水没されているのが確認されました。
An interview with the Asahi Shimbun on January 6, 2022 confirmed that the ship was submerged.




福徳岡ノ場の最新情報

福徳岡ノ場の概要

福徳岡ノ場は、小笠原諸島の南方に位置する海底火山で、2021年8月に大規模な噴火を起こしました。この噴火により、大量の軽石が噴出し、沖縄をはじめとする太平洋側の各地に漂着しました。この火山は、過去にも何度か噴火を繰り返しており、その活動は現在も続いています。

最新の調査と発見

2022年8月、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究チームが福徳岡ノ場の現地調査を行いました。この調査では、深海潜水調査船支援母船「よこすか」を使用し、地質学者や地球物理学者、ドローンパイロットなどからなる11名の研究チームが参加しました。調査の結果、以下のような新たな発見がありました。

  1. 岩石試料の採取:

    • 調査チームは、福徳岡ノ場の北側、西側、南東の計5ヵ所でドレッジ調査を行い、海底に沈んでいる軽石や溶岩の塊、泥状の火山灰の塊などを採取しました。
    • 採取された試料は、漂流軽石とは異なる性質を持ち、特に二酸化ケイ素(SiO₂)の含有量が多いことが確認されました。
  2. マグマだまりの分析:

    • 採取された試料の分析により、噴火直前のマグマだまりの様子が明らかになりました。SiO₂が多いマグマは粘性が高く、密度が小さいため、マグマ内の上部にたまりやすいことが分かりました。
    • これにより、マグマだまりの上部に蓋のような役割を果たす層が形成され、ガスの逃げ場がなくなり、噴火に至った可能性が示唆されました。

噴火のメカニズム

福徳岡ノ場の噴火メカニズムについては、以下のような新しいモデルが提案されています。

  1. 微細な結晶の役割:

    • マグマだまりの内部に形成された1マイクロメートル未満の微細な結晶が、噴火の引き金となった可能性があります。
    • これらの結晶がマグマ内で対流を引き起こし、ガスの圧力が高まることで噴火が発生したと考えられています。
  2. 軽石の大量噴出:

    • 2021年の噴火では、大量の軽石が噴出しましたが、その理由はまだ完全には解明されていません。
    • しかし、今回の調査で得られた試料の分析により、噴火メカニズムの詳細が徐々に明らかになってきています。

現在の火山活動と警戒状況

福徳岡ノ場の火山活動は依然として活発であり、周辺海域では噴火に伴う大きな噴石やベースサージ(横なぐりの噴煙)に警戒が必要です。また、噴火による浮遊物(軽石等)にも注意が必要です。

今後の展望

福徳岡ノ場は、遠方の海域火山の中では比較的多く観測されてきた火山ですが、今後も観測体制を充実させる必要があります。特に、次の噴火に備えて、継続的な観測と研究が重要です。

まとめ

福徳岡ノ場の最新の調査結果は、噴火メカニズムの解明に向けた重要な一歩となりました。微細な結晶が噴火の引き金となる可能性や、マグマだまりの上部に形成された蓋の役割など、新たな知見が得られています。今後も継続的な観測と研究を通じて、福徳岡ノ場の火山活動の詳細を明らかにし、次の噴火に備えることが求められます。


福徳岡ノ場の噴火がもたらす影響

環境への影響

福徳岡ノ場の噴火は、周辺の海洋生態系に大きな影響を与えています。噴火によって放出された軽石や火山灰は、海水の透明度を低下させ、光合成を行う海洋植物に影響を及ぼします。また、軽石が海面を覆うことで、海洋生物の呼吸や移動を妨げる可能性があります。これにより、魚類やプランクトンなどの生態系が変化し、食物連鎖にも影響が及ぶことが懸念されています。

人間活動への影響

福徳岡ノ場の噴火は、人間の生活や経済活動にも影響を与えています。特に、漁業や観光業に対する影響が大きく、軽石の漂着により漁船の航行が困難になることや、観光地の景観が損なわれることが報告されています。また、軽石が海岸に大量に漂着することで、清掃作業や廃棄物処理の負担が増加しています。

防災対策と地域社会の対応

福徳岡ノ場の噴火に対する防災対策として、地域社会は様々な対応を行っています。例えば、噴火警報の発令や避難訓練の実施、軽石の漂着に対する迅速な対応などが挙げられます。また、地元の自治体や企業は、軽石の再利用方法を模索し、建材や農業資材としての活用を検討しています。これにより、環境負荷を軽減しつつ、経済的な利益を生み出すことが期待されています。

福徳岡ノ場の研究と技術の進展

最新の観測技術

福徳岡ノ場の研究には、最新の観測技術が活用されています。例えば、ドローンや無人潜水艇を使用した高精度な地形測量や、衛星画像を用いた広域的な観測が行われています。これにより、噴火のメカニズムや影響範囲を詳細に把握することが可能となり、より効果的な防災対策が立案されています。

国際的な研究協力

福徳岡ノ場の研究は、日本国内だけでなく、国際的な研究機関との協力によって進められています。例えば、アメリカやヨーロッパの研究機関と共同で行われる調査やデータ共有が行われており、グローバルな視点から火山活動のメカニズムを解明するための取り組みが進められています。これにより、福徳岡ノ場の研究成果は、他の海底火山の研究にも応用され、地球規模での火山活動の理解が深まることが期待されています。

福徳岡ノ場の未来と持続可能な利用

福徳岡ノ場は、その独特な地形や火山活動の魅力から、観光資源としてのポテンシャルを持っています。持続可能な観光の観点から、環境に配慮したエコツーリズムの推進が検討されています。例えば、ガイド付きのツアーや教育プログラムを通じて、訪問者に火山の知識や環境保護の重要性を伝える取り組みが行われています。

地域経済の活性化

福徳岡ノ場の研究や観光資源としての活用は、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。研究機関や観光業者との連携を強化し、地域住民の雇用創出や経済的な利益を生み出すことが目指されています。また、軽石の再利用や新たな産業の創出も期待出来ます。


written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2021年8月19日

0 件のコメント:

コメントを投稿