2024年6月18日火曜日

徒然なる日々 高取焼 Takatori ware

 

Takatori ware




本当は先日萩焼のことを書いたので、もう少し深く調べようと思っていたのですが、
高取焼の講演会の興奮が冷めやらず、高取焼についてWEBで検索してみました。
引っ越しの時に随分整理してしまったので、茶入れは手元に残っているかなぁ~と思ったら、ありました。
私にとっては一番最初に購入した茶道具だったので、名工の品でなくてもとても大切なものです。
黒田家の御用窯となっていた、高取焼。
朝鮮の陶工八山を朝鮮出兵時に連れ帰って作陶させていました。
各所色々窯がありますが、何となく山奥にあるイメージを連想させます。
陶工の技術を盗まれないように人里離れたところで作陶したそうです。
高取八山の系列が永満寺・宅間窯、内ヶ磯(うちがそ)窯、山田窯と引き継がれ、ここまでの時代の高取焼が「古高取」と呼ばれています。
特に内ケ磯窯は織部好みでロクロで引いたあとにヘラで細工を加えて独創性を出していました。
先日の八仙さんの窯は小堀遠州好みに変わった頃に小石原から分かれた窯です。
個人的には高取焼の茶入れが好きで、やはり肩衝きが一番好きです。
肩衝きの意味が底のどっしり感にあると聞いたのでマジマジと見てみました。
確かに安定性がよくて、底の糸切の輪がよく見えます。
Actually, I wrote about Hagi ware the other day, so I was thinking of investigating it a little deeper.
The excitement of the Takatori ware lecture did not cool down, so I searched the WEB for Takatori ware.
When I moved, I had a lot of arrangements, so I wondered if I had a tea bowl left at hand.
It was the first tea utensils I bought, so it's very important even if it's not a master craftsman.
Takatori ware, which was the kiln used by the Kuroda family.
I brought back the Korean potter Yayama when he was dispatched to Korea to make pottery.
There are various kilns in various places, but somehow it reminds me of the image of being in the mountains.
It seems that he made pottery in a remote place so that the potter's technique would not be stolen.
The Takatori Yayama line has been taken over by the Eimanji / Takuma kiln, Uchigaso kiln, and Yamada kiln, and the Takatori ware of the era up to this point is called "Kotakatori".
In particular, the Uchigaiso kiln was drawn with a potter's wheel and then worked with a spatula to give it originality.
The other day, Mr. Hassen's kiln was separated from Koishiwara when he changed his taste to Kobori Enshu.
Personally, I like Takatori ware tea bowls, and I like the shoulders.
I heard that the meaning of shoulder striking is a solid feeling at the bottom, so I took it seriously.
Certainly it is stable and you can see the thread trimmer ring at the bottom.


正面を手前にして逆さまにしてみました。
唐物(朝鮮から渡ってきた雑器)の写しの場合にはこの糸切の線が中心より右に大きく寄っているのが特徴になるそうです。
茶道を始めた頃は、焼き物の名前を覚えるのが精いっぱいでしたが、じっくりと味わえるぐらいの年月が経ったことが嬉しいです。
中央から釉薬が落ちている感じは高取焼の特徴の一つです。
この味わいがはっきり出ているので茶道具やの社長さんのおすすめの一品でした。
高すぎず安すぎず、基本形の高衝きを選んでくれました。
高取焼は釉薬の多さと薄造りが特にこだわりがあります。
先日飾られていた茶碗の綺麗な黄土色と茶色の間くらいの色合いが素敵でした。
またどこかで違う高取焼の器や茶道具に巡り合うことができるといいなと思っています。
I turned it upside down with the front facing me.
In the case of a copy of Karamono (miscellaneous goods that came from Korea), it is said that this thread trimming line is far to the right of the center.
When I started the tea ceremony, I had a lot of time to remember the name of the pottery, but I'm glad that it's been a long time since I could thoroughly enjoy it.
The feeling that the glaze is falling from the center is one of the characteristics of Takatori ware.
This taste is clearly visible, so it was a recommended dish for tea utensils and the president.
He chose the basic type of high strike, not too expensive and not too cheap.
Takatori ware is particular about the amount of glaze and thin construction.
The shade between the beautiful ocher and brown of the bowl that was displayed the other day was wonderful.
I also hope that I can come across different Takatori ware and tea utensils somewhere.

【2024年6月加筆】
[Updated Jun 2024]

高取焼の歴史と現代の動向

1. 高取焼の歴史

高取焼(たかとりやき)は、福岡県直方市で生まれた伝統的な陶器です。その起源は17世紀初頭に遡り、福岡藩の御用窯として発展しました。高取焼は、茶道具としての評価が高く、特に茶碗や水指などが有名です。江戸時代には、遠州七窯の一つとして数えられ、その美しい釉薬と独特の形状が特徴です。

2. 現代の高取焼

2024年6月時点での高取焼の最新情報を以下にまとめます。

2.1 高取焼の現代作家

現代の高取焼は、伝統を守りつつも新しい技法やデザインを取り入れた作品が多く見られます。例えば、高取春慶(たかとり しゅんけい)氏は、伝統的な技法を継承しながらも現代的な感性を取り入れた作品を制作しています1。彼の作品は、国内外で高い評価を受けており、特に茶道具としての需要が高まっています。

2.2 高取焼のイベント

2024年4月には、直方市で「第65回 高取焼陶器まつり」が開催されました2。このイベントは、年に2回開催される人気の陶器まつりで、多くの陶芸ファンが訪れます。まつりでは、地元の窯元による展示販売や、陶芸体験ワークショップが行われ、訪れた人々が高取焼の魅力を直接感じることができます。

2.3 高取焼の教育活動

高取焼の普及と次世代への継承を目的とした教育活動も盛んに行われています。2023年度には、直方市内の小学校で「子供焼物教室」が開催され、多くの小学生が陶芸の基礎を学びました3。このような活動は、地域の伝統文化を次世代に伝える重要な役割を果たしています。

3. 高取焼の技法と特徴

高取焼の特徴は、その美しい釉薬と独特の形状にあります。以下に、代表的な技法と特徴を紹介します。

3.1 釉薬の種類

高取焼の釉薬は、多彩な色合いと質感が特徴です。代表的な釉薬には、以下のようなものがあります。

  • 飴釉(あめゆう): 深い茶色の釉薬で、温かみのある色合いが特徴です。
  • 青磁釉(せいじゆう): 青緑色の釉薬で、透明感のある美しい色合いが特徴です。
  • 白釉(しろゆう): 白色の釉薬で、清潔感のある仕上がりが特徴です。
3.2 形状とデザイン

高取焼の形状は、茶道具としての機能性と美しさを兼ね備えています。特に茶碗や水指は、手に馴染む形状と美しい曲線が特徴です。また、現代の作家たちは、伝統的な形状をベースにしながらも、独自のデザインを取り入れた作品を制作しています。

4. 高取焼の現代的な活用

高取焼は、伝統的な茶道具としてだけでなく、現代の生活にも取り入れられています。以下に、現代的な活用例を紹介します。

4.1 インテリアとしての高取焼

高取焼の美しいデザインは、インテリアとしても人気があります。例えば、花器や置物として使用することで、和の雰囲気を演出することができます。特に、高取春慶氏の作品は、現代的なデザインと伝統的な技法が融合しており、インテリアとしての価値が高いと評価されています1

4.2 ギフトとしての高取焼

高取焼は、贈り物としても喜ばれるアイテムです。特に、茶道具や食器は、実用性と美しさを兼ね備えており、特別な日の贈り物として最適です。また、オーダーメイドで制作される高取焼の作品は、唯一無二の贈り物として高い評価を受けています。

5. 高取焼の未来

高取焼は、伝統を守りつつも現代のニーズに応えることで、その魅力を広く伝え続けています。以下に、高取焼の未来に向けた取り組みを紹介します。

5.1 海外展開

高取焼の魅力を海外に伝えるための取り組みが進められています。例えば、海外の陶芸展への出展や、現地でのワークショップの開催などが行われています。これにより、高取焼の知名度が国際的に高まり、海外の陶芸ファンにもその魅力が伝わっています。

5.2 次世代への継承

高取焼の技術と伝統を次世代に継承するための取り組みも重要です。若手陶芸家の育成や、地域の子供たちへの教育活動が行われており、未来の高取焼を担う人材の育成が進められています3

6. まとめ

高取焼は、400年以上の歴史を持つ伝統的な陶器であり、その美しい釉薬と独特の形状が特徴です。2024年6月時点での最新情報を基に、高取焼の現代的な動向や活用例、未来に向けた取り組みについて詳述しました。高取焼は、伝統を守りつつも現代のニーズに応えることで、その魅力を広く伝え続けています。今後も、高取焼の魅力を多くの人々に伝えるための取り組みが続けられることを期待しています。

1: 2024年6月 高取春慶 - 陶芸ネット 3: 直方市で生まれた高取焼のホームページ 2: 第65回 高取焼陶器まつり - Wing-R

written by ブー船長とスヌ
オリジナル投稿:2019年6月18日

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