原題:Everybody Wants to Rule The World - Tears For Fears 80年代、暗雲に切れ間を見つけた熱く激しく涼しい曲
少年から大人に変わる季節いわゆる思春期のタイミングが80年代。
そんな私は、ふとしたときに懐かしい曲を『まるで現在のヒット曲』のように聞き返してしまうことがあります。しかもリピートして何度も何度も。ヒットしていた80年代に好んで聴いていたのはもちろんですし、久しぶりに聴いて当時の気分がよみがえることもあります。でも懐かしさよりも、もっと普遍的なテーマを感じ取ることのほうが多いかな。
『こんなふうにも聞こえる』と新しい解釈を付け加えているのかもしれません。それは楽しい作業であり、心地良い空想のひとときです。
本日はティアーズ・フォー・フィアーズの大ヒットナンバー、「ルール・ザ・ワールド」について書いておきます。
ラジオから、街角から、とにかく耳にする機会も多かったですし、自分で持ち歩いていたウォークマンにも入れていました。
ギターのイントロも、ほわっとしたキーボードも、聴いているだけで心地いい。どこか仄暗さすら感じられて、それは梅雨空の季節にもマッチします。
雲が切れれば容赦なく熱い日差しが差し込んでくる、そんな夏至の頃にもピッタリです。
蒸し暑い梅雨の日々には、やたらと風が冷たくて涼しい日が現われます。
そんなときに、たちこめる暗雲に切れ間を見つけた10代の頃とは違った意味で、いまなお静寂の中で熱さと激しさを沸々と感じてしまうのです。
当時はMVを簡単には観れませんでした。いまはYouTubeで簡単に見れます。しかも無料。それもアーティストの公式チャンネルですからね。すごいや。
タイトル「Everybody Wants to Rule The World」をGoogle翻訳にかけると、こんなふうに翻訳されました。『誰もが世界を操りたい』
ゆるやかなリズムながら、演奏は熱くて激しさがありますね。とくにドラム、いい感じです。音だけでも楽しいけれど、こうして視覚的に観ると熱さと激しさが増します。
80年代はMVが盛んでしたが、実際にはそんなにちょくちょく観れなかった気がします。ましてやループ再生とか。いまの時代ならではのループ再生。すごいな。
あらためて聴くことでの新鮮な発見もありますが、聴きながら検索して和訳を読めるのもインターネットが当たり前になったいまだからこそですね。
それでも、「見たくても見れない、聞きたいけど聞けない」からこその、見れたときの感動と聞いた瞬間の高揚感はすさまじかった。
あらためてMVを観ています。
オープニングの静寂感、いつイントロが来る!来るか!?という中で歩く音、靴音、映画みたいだ。あれ、こんな映画あったっけというか映画のサントラみたいなデジャヴ。
rule the world means "to control the world"
rule the world は「世界を制する」という意味
Tears For Fearsを無性に聞きたくなるときは、やや鬱屈した感情をもてあましていることが多かった気がします。で、聴いているうちにスッキリする。そんな感じです。
10代の頃に聞いていた、流行のヒット曲。あくまでも自分の青春に添えられたソングトラックのような位置づけ。それなのに、あれから30年以上も経過して色あせるどころか、ますますエネルギーを感じてしまう。なにかを補給されたような充足感があります。充電というより、新たなインストールみたいな感覚です。
というわけで本日も聴きました。
もっと強力な曲があります。それは「Sowing The Seeds Of Love」です。それは、またの機会に。
【2024年6月加筆】 [Updated Jun 2024]
### 1. ティアーズ・フォー・フィアーズの歴史と背景
ティアーズ・フォー・フィアーズは、1981年にイギリスで結成されたバンドで、メンバーはローランド・オーザバルとカート・スミスです。彼らの音楽は、ニュー・ウェイヴやシンセポップの影響を受けており、深い歌詞とキャッチーなメロディが特徴です。バンド名は、心理学者アーサー・ヤノフの著書『Prisoners of Pain』に由来しています。
### 2. 「Everybody Wants to Rule The World」の制作背景
この曲は、もともと「Everybody Wants To Go To War」というタイトルで、戦争に対する皮肉を込めたものでした。しかし、最終的には「Everybody Wants to Rule The World」としてリリースされ、権力の追求とそれが引き起こす悲劇をテーマにしています。ドラムのシャッフルビートと2つのギターソロが印象的なこの曲は、80年代を代表するニューウェーブの一曲となりました。
### 3. 歌詞の解釈とメッセージ
「Everybody Wants to Rule The World」の歌詞は、権力の追求とそれに伴う悲劇を描いています。例えば、「Acting on your best behaviour, Turn your back on mother nature, Everybody wants to rule the world」というフレーズは、人々が自然を犠牲にしてでも権力を求める姿を表現しています。また、「Help me make the most of freedom and of pleasure, Nothing ever lasts forever, Everybody wants to rule the world」という部分は、自由と喜びを追求する一方で、永遠に続くものは何もないという儚さを感じさせます。
### 4. ミュージックビデオとその影響
「Everybody Wants to Rule The World」のミュージックビデオは、1985年にリリースされ、MTVで頻繁に放送されました。ビデオは、広大な風景の中をドライブするシーンが特徴で、曲のテーマである自由と権力の追求を視覚的に表現しています。ビデオの監督は、最初の一発目の音を大切にするために無音で始めるという斬新な手法を取り入れました。
### 5. 2024年6月時点の最新情報
2024年6月時点での最新情報として、ティアーズ・フォー・フィアーズは現在も活動を続けており、新しいアルバムのリリースやツアーを行っています。また、彼らの音楽は、若い世代にも再評価されており、特に「Everybody Wants to Rule The World」は、映画やテレビドラマのサウンドトラックとしても頻繁に使用されています。
### 6. ティアーズ・フォー・フィアーズの影響とレガシー
ティアーズ・フォー・フィアーズの音楽は、80年代の音楽シーンに大きな影響を与えました。彼らの楽曲は、ニュー・ウェイヴやシンセポップのジャンルを超えて、多くのアーティストに影響を与えています。特に「Everybody Wants to Rule The World」は、カバーされることも多く、その普遍的なメッセージは今なお多くの人々に共感を呼んでいます。
### 7. まとめ
ティアーズ・フォー・フィアーズの「Everybody Wants to Rule The World」は、80年代を代表する名曲であり、その深い歌詞とキャッチーなメロディは、今でも多くの人々に愛されています。この曲を通じて、権力の追求とそれに伴う悲劇、そして自由と喜びの儚さを感じることができます。この記事を読んだ人には、ぜひティアーズ・フォー・フィアーズの他の楽曲やアルバムも聴いてみてほしいと思います。
オリジナル投稿:2022年6月18日
クイーンに続いてエルヴィス・プレスリーの映画も封切られるので、80年代の曲も脚光を浴びるかも知れません。
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