記事の中では、沖縄がアメリカに統治されていた影響で、アメリカでは体積の単位として「リットル」ではなく「ガロン」を使用するため、沖縄でも統治下時代にガロンがよく使われていたことで、1リットルに一番近い「4分の1ガロン=946ml」になった、とのことです。
わたしも友人からお土産でもらった料理雑誌を見てお菓子を作ろうと思ったところ、そこに書かれているのは"pound"、"tea spoon"、"tablespoon"・・・・・・アメリカの場合、単位がまったく異なります。
それぞれどんだけやぁ?とわからないので、分量を日本の場合に置き換えて作ろうと思って、調べました。
まずは容量。
1 teaspoon (tsp) = 5ml = 小さじ1杯
1 tablespoon (tbsp) = 15ml = 大さじ1杯
厳密には違いますが、ほとんど一緒と考えて問題ないです。なお、( )内はそれぞれの略記です。しかし、オーストラリアは同じtbspを使っても、1tbsp = 20ml です。
次に、重さですが、ボクシングなんかでよく「赤コーナー、208ポンド、・・・」とか言ってますが、
1 ounce (oz) = 28g
1 pound (lb) = 454g
ということで、16oz = 1lb になります。ややこしい。「10進数やないんかい!!」とへたり込んでしまいそうです。。。
で、さらに同じounceを使うにしても粉類などの乾物と液体とではまたちょっと違って、
1 fluid ounce (fl oz) = 30ml = 2 tablespoon
で、fl oz は体積の単位になります。学校で理科の時間に、「水 1g = 1ml」と習いますが、ええ、ずれてます。
でまあ、小麦粉や砂糖、牛乳など準備して量りながら作っていたら、なんか生地を練っているときに硬かったり、逆にゆるかったり、あるいは粉っぽかったり・・・・・・なんでだ?
??
・・・・・・同じ単位だからといって油断してました、cup(カップ)。
日本では普通の1カップは200mlです。ただ、お米の場合は昔の尺貫法の名残があって1カップは180ml、すなわち1合です。
これがアメリカでは、
1 cup (cp) = 237ml ≒ 240ml
ということで、だいたい240mlにします。でもたまに250mlのときがあります。
うーむ、アバウト。そのくせ、アメリカのレシピでは肉などの塊物以外は重さではなく容量で載っていることが多く、"3 cups unbleached all-purpose flour"と書かれても人によって30mlの差がつきます。実際には重さに換算して使うにしても、こんなアバウトでもお菓子はできます。
で、作っていたのはマフィンなのですが、マフィンカップはそのままラッピングして渡すことを考えて100均で買ってきた紙製のものを使っていましたが・・・普通のマフィン(というか今までわたしが作ってきたもの)は膨らんで紙を押し拡げはするものの、だいたい上に膨らんでこんもりとした山になります。でもアメリカの雑誌に掲載のレシピで作った場合、横に膨らんで、紙カップを破りました。
うーむ、さすがアメリカ、この破壊力。
ちなみに、ヤード・ポンド法では、1 gallon (gal) = 16cps ですが、これをメートル法に直して考えると、1gal = 3.785L = 3785ml に対し、16cps = 16×240ml = 3840ml、237mlで計算しても3792mlとなり、ずれます。
・・・・・・いいのかそれで?