2021年12月2日木曜日

実験と試行錯誤と議論の彼方にベーシックインカムが実現なるか



ロサンゼルス市におけるベーシックインカムの社会的な実験だけでなく、日本国内での「給付金」をめぐる議論の中で見え始めている何かがあります。

給付金をめぐる議論の中で注目しているのは「事務経費」です。とくに『現金給付にまとめたほうが経費を抑制できる』という指摘は示唆に富んでいる気がします。

そんなに経費ばかり使って無駄だという意見は納得ですが、だからといって失意におちいることはありません。そもそも実験の要素が強いからです。給付金を「分けて届ける」というのも無駄ばかり目立ちますが客観的な事実が表に出てきていると捉えれば前向きになるのではないでしょうか。つまり、「膨大な経費から学ぶ」というもの。いちおう色々とデータを見たりしましたが『給付金は子供と非課税世帯のみで終了』とまでは言われていないんですよね。もちろん『低所得者にも届ける』とは言われていませんが選挙前には補償や保護や「新しい資本主義」についての話がありました。あらためて首相に就任した岸田文雄自民党総裁の発言も可能な範囲で聞き返してみました。けっこう色々と試行錯誤をしていこうという意欲も感じます。あくまでも私の個人的な感想ですが。

ベーシックインカムを提言しつつその金額が『7万円』というのではそもそもベーシックインカムにならないだろうと思っていたのですが、金額に注目するだけで終わらせなければ「議論のスタート地点に立てた」と解釈することもできます。つまり、これからです。絶望せずに根気強く粘って議論していきましょう。

目的別に給付金を配布すると事務経費が膨大になるから一律給付金にしようとなれば、それもまた「経験からの学び」と言えます。それとマイナンバーカードの普及はもう少し進んでも良いのではないかなと思うのですがどうでしょう。本当の意味で「すでに国民ひとりひとりに割り振られているマイナンバーを有効活用」して、「プッシュ型で迅速な給付金や電子マネーの配布」を実現して、さらに経費節約効果の高い社会制度に昇華させていけばいいなと願っています。

私自身いろいろと勉強になっていますので引き続き考え続けていきます。




written by 水瀬次郎









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