2019年11月4日月曜日

FOR YOUR LOVE  横山輝一のカバーバージョンの幻想感



世界都市博覧会」は、かつて東京で開催される予定だったイベントです。

1988年に「東京世界都市博覧会」の開催提案。
1993年に「世界都市博覧会」の開催を決定。
     1996年3月24日~10月13日に開催予定。
1995年に開催中止決定。





前売り券も発売され、あとは開催を待つばかり。

そんなとき、

「都市博を中止する」を公約に掲げた青島幸男が都知事に当選すると、公約通り中止になりました。

前売り券は、払い戻し。



そんな世界都市博覧会のテーマソングとして発売されていたのが、


「FOR YOUR LOVE」


スティービー・ワンダーの楽曲です。

日本語バージョンを歌ったのは、横山輝一



FOR YOUR LOVE

横山輝一 

single 1995.3.




スティービー・ワンダー

album「Conversation Peace」
1995.3.







私は前売り券を購入していて、楽しみにしていました。

当時は、やたらとイベントが好きだったのです。


前売り券。

『払い戻すか、記念に持っておくか』

と悩んだ記憶があります。



おそらく払い戻しして、そのまま「なにか」に使ってしまったのでしょう。

前売り券の記憶が、ありません。

あれほど楽しみにしていた時期の、さまざまな記憶ごと抜けている気がします。



世界都市博覧会は中止されましたが、お台場は常にイベント会場のような雰囲気があります。





ゆりかもめには、何度か乗りました。

でも、都バスを利用する回数のほうが多かったと思います。


料金の問題です。







あんなに博覧会や、それ的なイベントが好きだった私ですが、世界都市博覧会中止あのときからは博覧会的なことに興味を持てなくなっていきました。



世界都市博覧会が開催されていたら、それ以降も色々な博覧会的なイベントに出かけていたかもしれませんが、よくわかりません。

ビックイベントより日常的なイベントで盛り上がっていくようになりましたから、まあ、それはそれ。

むしろ、個人的な趣味が変わりつつあった時期だったのが大きいです。

タイミング的にゲームショーやコスプレ系のイベントにシフトチェンジしていく過渡期だったのかもしれません。




同級生と久しぶりに会って懐かしい話題で盛り上がっても、「都市博」の話題は出てきたことがありません。たぶん。



お台場全体がイベント会場になっている雰囲気というか、あの得体の知れないエネルギーの空気感というか。


ゆりかもめに乗ると、『そういえば都市博とか』と、思い出してしまうことがあります。

横山輝一の日本語バージョンを聴くと、リアルに思い出します。未来を夢見ていたからこその幻想感というか、『こんなふうになるのかな』という想像。


いまでは、世界都市博覧会の話題をする人は少ないです。



「FOR YOUR LOVE」、美しいバラードとしてシンプルに楽しめます。




written by 水瀬次郎





3 件のコメント:

  1. 青島都政から四半世紀が経つのですね。月日の経つは早いです。

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    1. 早いですよね。ついこのまえのような気さえします。

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