2020年2月11日火曜日

その気×××



その気×××

×××はミステイクと読む。そのきミステイク。

作詞 銀色夏生
作曲 大沢誉志幸
編曲 大村雅朗



この曲、ギターのカッティングがむちゃくちゃカッコよくて。

一瞬で「うわあ」と、目を見開いてのけぞるような感覚に落ちました。

聴こえてきたのはラジオから。

ラジオはモノラルでした。

ラジオで、モノラルで聴くからこその音の深さというか奥行きが感じられたような気がします。




エレキギターのカッティングが好きなのき私の個人的な傾向です。

さらにベースが低音で効いていると最高なので、「その気×××」はリピートで聴いていても飽きなかったなあ。

資生堂のCMソングとして使われていた演奏が好きですが、シンプルかつスピード感のある演奏もビンゴです。





春が待ち遠しい季節では、夏なんて先の先な感じがしますが、だんだんと夏の香りが漂う音楽を聴きたくなってきています。


1984年4月リリースですが、ラジオでは2月とか3月くらいから流れていたような記憶が。

いろいろと記憶は曖昧ですが、この曲の鮮度は変わりません。



第一印象@1984春

初めて聴いたのはラジオからの音。

衝撃的でした。

曲紹介で「そのきミステイク」と聞いたので、タイトルに対する違和感はありませんでした。でも最初に文字で見ていたら「なんて読むんだろう?」と疑問に思ったことでしょう。

のCMソングが、いちはやく3月から4月にシングルリリースされることが多くて、春から夏気分を満喫できる時期でした。そんな1984年の春です。




大沢誉志幸さんに関しては、中森明菜さんや沢田研二さんのヒット曲を手がけていたので作曲家という印象が強かった気がします。しかも、かなりカッコいいロック、という感じです。

その気×××」は、16ビートでファンクな印象がしたので意外でした。大沢誉志幸さんがアーティストとして登場するときは、もっと超スピード感の速いロックナンバーで登場するんじゃないかと感じていたからです。それだけに意外性は強烈でしたし、なんだか背伸びして聞きたくなる大人の音楽という感じもしました。

1984年は、大沢誉志幸さんの楽曲が世間に満ち溢れていました。吉川晃司さんがデビューしたのが1984年2月で、9月には「ラ・ヴィアンローズ」の作曲を大沢誉志幸さんが手がけています。吉川晃司さんの「ラ・ヴィアンローズ」は10月発売のアルバムタイトルにもなっていて、アルバムのオープニング「NoNoサーキュレーション」も大沢誉志幸さんが作曲しています。


何かの幕開けのようなタイミングでリリースされたのが、まさに大沢誉志幸さんのその気×××」です。おおげさな言い方をすると、『切り替わった』という感覚。作曲家として注目されていた方がアーティストとして鮮烈にデビューする、というスタイルもインパクトありました。

1984年ならではの、なにかが始まるような期待の雰囲気。始まったはずなのに、なにかもどかしい気もする焦燥感。そんな空気に満ちあふれていました。








written by 水瀬次郎







2 件のコメント:

  1. 知ってないと「×××」を「ミステイク」とは読めないですね。

    返信削除
    返信
    1. 「読めない感」が、好奇心を刺激するのかもしれませんね。

      削除