2026年3月9日月曜日

【久しぶりのスキーで7万円消えた話】ブーツは経年劣化するし、体は成長するしで詰んだ件

原題:経年劣化と体の成長


  ♪ずぇっこぉうちょぅお↗ まふゆのこぉい↗ (2回目)


前回、スキーに行ったことを書きましたが、それに関して“痛い”ことがありまして。

10年ぶりのスキーなもんで、樹脂部品であるスキーブーツが劣化しているだろうなぁと思っていたら案の定その通り、踵の部分が割れていました。最悪、その部分のパーツは手作りすればいいかと思って履いてみると・・・・・・バックルが閉まらない???

わたしのブーツはバックル4つのタイプで、つま先付近が1、足の甲の部分が2、足首付近が3、脛付近が4、そのうち4番目が閉まらない。原因はこの10年間でふくらはぎが太くなったから。筋トレのせいかぁあああああ。(あ、原因の「せいか」と効果の「成果」を兼ねてます)

 

なので、急遽アルペンにブーツを買いに。本来であればわたしの足のサイズは26.5cm。でも、甲高、幅が広い、ふくらはぎが太い、という理由で古いブーツも本来よりも大きいサイズでした。で、いざ店頭にあるブーツを試着・・・・・・やっぱり4番目のバックルが閉まらん。。。

なので、他店舗にサイズが大きなものがないか調べてもらい、他県の店舗にあったので取り寄せてもらうことに。

 

で、取り寄せてもらったものを試着した結果、なんとかバックルが閉まりました。よかったぁ。・・・・・・いや、よくない。新しく購入することになったブーツのサイズは31.5cm。最近のスキー板のビンディングはソール長、すなわちつま先から踵までの長さに合わせて、ブーツサイズが変わってもビンディングの位置を変えて板を履くことができます。でも、わたしが持っている板は昔ながらのビンディング。ソール長にあわせて板に直接ビンディングのつま先側パーツと踵側パーツをねじ止めしているもの。それすなわち、ソール長がかわるとビンディングが合わない・・・・・・板も買い直しかぁあああああ。 

ということで、子どもたちに滑らせてあげようという考えからスキーに行くことに決めましたが、自分の道具がこの始末。合計で約7万円の出費。お財布が“痛い”。。。

【2026年3月加筆】
[Updated Mar 2026]

1. “痛い”の本丸は「安全リスク」と「雪山で詰むリスク」

ブログ本文の「踵が割れた」「バックルが閉まらない」は笑い話に見えますが、実はスキー道具の世界では事故やトラブルの典型例です。特にブーツは、外から見えにくい形で素材が弱っていて、突然破損することがあるのが怖いところ。日本スキー産業振興協会は、スキーブーツはプラスチック部品が多く、年月で強度が落ち、製造から5年程度で強度低下が起こり得るとして注意喚起しています。自宅でのひび・白濁・動作確認など簡易チェックも推奨されています。
つまり「久々に滑る」ほど危ない。スキー場で壊れると、財布だけでなく体も痛い(転倒・捻挫・膝の怪我など)に直結します。

ここで大事なのは、“使ってないから大丈夫”ではない点です。加水分解などで劣化は進むので、久々スキーヤーほど「現地で詰む」確率が上がります。ショップ系解説でも、寿命目安を「約5年/滑走120〜150日」とし、割れやベタつき、バックル不調などを買い替えサインに挙げています。 


2. “体の成長”問題は、サイズアップ以外の解がある

記事では「ふくらはぎが太くなってバックル4が閉まらない→31.5cmを購入」という流れでしたが、実務的にはまず**「ブーツの調整機能」や「フィッティング加工」で解決できるケース**が多いです。
最近のブーツは、バックルの微調整(ネジで1回転≒1mm程度)や、キャッチャー位置の付け替えで第3・第4バックル(足首〜脛)の周りを緩めたり締めたりできます。ふくらはぎが太い人向けに、キャッチャーを外側穴へ移設して余裕を作る手順も紹介されています。
また、リアスポイラー(ふくらはぎ側のパーツ)を外すことで、カフ周りの圧迫を減らす発想も一般的になっています。 [t

さらに、全国チェーンでも加工メニューが整っていて、例えばアルペングループの加工メニューでは、インナー簡易成型/カスタム成型、フィッティングパッド、シェル出し・削りなどが明示されています(購入品はサービス条件が付くことも)。
つまり「閉まらない=巨大サイズ購入」は最終手段。まずは調整・加工→それでも無理なら買い替えが、痛み(出費)の最小化に繋がります。 


3. 2026年の“落とし穴”:ブーツソール規格とビンディング互換

今回のようにブーツサイズ(というよりソール長)が大きく変わると、板のビンディングが合わない問題が出ます。ここに、2026年時点でさらに重要になっているのが**「ソール規格の多様化」**です。

近年の主流は、従来のアルペンソール(ISO 5355)だけでなく、歩きやすいGRIPWALK系(ISO 23223)対応が増えています。そしてISO 23223は2025年2月に第2版(ISO 23223:2025)として公開され、改良歩行ソールとアルペンビンディングのインターフェース要件・試験・表示が整理されています。
メーカー側も「ISO 5355(アルペン)とISO 23223(GW)両対応」を前提にしたビンディング展開を強めており、2025-26のLOOKビンディング紹介でも、アルペン規格とGRIPWALK規格への互換性を明確に打ち出しています。 

結論:2026年の買い物は、単に「ソール長が合うか」だけでなく、

  • ブーツのソール規格(ISO5355 / ISO23223 / ツアー規格等)
  • ビンディング側の対応範囲
    をセットで確認しないと、後から詰みます。 

4. 「昔ながらビンディング」問題の現実的な解決策

記事の板は「ソール長に合わせてネジ止めする昔のタイプ」とのこと。こういうケースで現実的な選択肢は、だいたい次の4つに整理できます。

(1) ビンディング交換+再取り付け(板が対応するなら最優先)

板に取り付け穴を開け直せる余地があるか、板の状態(芯材・穴の位置関係)次第ですが、専門店なら判断できます。今のビンディングは調整幅が広い製品も多く、例えばPIVOTの改良点として調整範囲拡張に触れられています。
新品板買い替えより安いことが多いので、まずここを検討。 

(2) “安全上、作業を受けてもらえない”可能性を知る

ここは日本では説明が省かれがちですが、海外では「Indemnified Bindings List(賠償責任対象リスト)」という考え方が一般的で、NSSRAは2025-2026版のリストがあると告知しています(会員向けで公開制限あり)。
要は、古いモデルやサポート終了品は、ショップが調整・取り付けを断ることがある。国内でも同様の安全判断は起こり得るので、「古いから直して使う」が必ず通らない点は押さえるべきです。 

(3) 家族用・子ども用に回すなら「レンタル併用」も合理的

子どもはサイズが変わりやすく、親の“久々”リスクとも相性が悪い。最初の1〜2回はレンタルで現場感を掴み、必要なら道具を買う。財布の痛みが段階化できます。

(4) “板もブーツも新調”は、規格の整合性が取りやすい

出費は大きいが、ソール規格(GW等)とビンディング互換を最初から揃えられる。2026年は価格上昇傾向もあり、板価格が過去10年で1.3〜1.5倍、特に2023〜2025で年10%増の分析も出ています。
なので「いつか買うなら、どうせ高くなる前に」という判断も現実的です。 


5. 2026年の相場感:出費が増えやすい構造を理解する

記事の「合計約7万円」は、内容次第ではむしろ抑えた方です。
2026年3月時点のオンライン相場を覗くと、ビンディング単体でも2万円台〜、上位や特殊用途だと大きく跳ねます(例:価格.comのランキングでも幅が大きい)。
一方で、ショートスキー等のセット価格が2万円台で出ている例もあり、目的(家族で気軽に/ガチ滑走)により「お金のかけどころ」は最適化可能です。 

次に提供すべき情報として重要なのは、「高い/安い」ではなく、

  • 寿命(安全)でケチると高く付く(現地で壊れて買い直し、怪我、旅行の損失) 
  • フィッティング(快適)に投資すると長期で得(調整でサイズアップ購入を回避)
    の二軸で判断することです。 

6. “筋トレで太くなった”人向け:買う前にやるべきチェックリスト

この記事の読者が次に欲しいのは、たぶん「また同じ出費をしないための手順」です。そこで実務チェックを提示します。

A. ブーツ(10分でできる)

  • シェル表面のヒビ、白濁、粉吹き、ベタつき(出たら危険) 
  • バックル・ストラップの動作(閉まるか、保持できるか) 
  • 家で履いて、スキー動作を数回(異音・割れそう感がないか) 

B. ふくらはぎ問題(買う前に試す)

  • バックルのネジ調整(微調整) 
  • キャッチャー位置の付け替え(外側穴へ) 
  • リアスポイラーを外す/カフ調整で圧迫を逃がす 
  • それでも無理なら、専門店でシェル加工・インナー成型の相談 

C. 板・ビンディング(ここを忘れると詰む)

  • ブーツの**ソール長(mm)**を確認
  • ブーツソール規格(ISO5355か、ISO23223系か)を確認 
  • ビンディングがその規格とソール長に対応するか(対応幅) 
  • 古いビンディングはショップ判断で作業不可もあり得る、という前提を持つ 

7. 最後に:この記事の“オチ”を、次回は「学び」に変える

ブログの面白さは「筋トレ成果でブーツ死亡」「板まで買い直しで財布死亡」という連鎖ですが、次の読者導線としては、笑って終わらずに、

  1. 経年劣化は安全問題(5年目安の注意喚起、事前チェック) 
  2. 体型変化は調整・加工で吸収できることが多い(バックル・キャッチャー・成型) 
  3. 2026年は規格(ISO5355/ISO23223)と互換の確認が必須(ISO 23223:2025公開、GW対応増) 
  4. 価格は上がりやすい局面なので、買うなら“整合性”を揃えて買う(板・金具・ブーツの組) 

——という“再発防止”の知識を渡すのが最適です。

オリジナル投稿:2022年3月9日

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