年末年始、実家の福岡に帰省していました。
で、自分は受験がとっくの昔に終わっているので足が遠のいてしまっていましたが、子どもたちの学業成就のため行ってきました。
太宰府天満宮
学問・文化芸術・厄除けの神様である菅原道真公が永遠にお鎮まりになられる全国の天満宮約12,000社の総本宮です。
年明けの初詣だとアホみたいに混雑しているので、年明け前の12/30にお参りにいったのですが、それでもこれだけの混み具合。
で、重要文化財である「ご本殿」ですが、❝令和の大改修❞として124年ぶりに昨年5月から約3年に渡る改修工事が成されており、現在は「仮殿」で参拝することになります。
ただ、この仮殿、3年間しか表出しない仮殿だからこそということで、道真公を慕う梅の木が一夜のうちに大宰府まで飛んできた飛梅伝説から着想を得て、鎮守の杜の豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇まいをつくり上げることがコンセプトとなっており、周囲の景観とも調和した、伝統を引き継ぎながら未来へと繋がる仮殿デザインとなったそうです。
古臭く見えるのではなく、そういうデザインです。
これまでの本来の姿はこちら↓。 草生やす必要あったのか?
(2012/5/1撮影)
お参りして、お守りも授かり、おみくじも引きました。
で、その結果、
大吉。
そして、太宰府天満宮のおみくじには御祭神である道真公の和歌が載っていますが、わたしが引いた第二十五番は道真公が京を発つときに詠んだ有名なもの。
東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ
さて、太宰府天満宮といえば『梅ヶ枝餅』。
梅ヶ枝餅とは、小豆餡を薄い餅の生地でくるみ、梅の刻印が入った鉄板で焼く焼餅です。
参道周辺には梅ヶ枝餅を販売しているお店が30軒以上ありますが、梅ヶ枝餅を販売するには「梅ヶ枝餅協同組合」に加入し、登録商標取得、価格統一を行う必要があります。昔はほかの神社の初詣やお祭りなどの露店で 梅乃枝餅 などという偽物があったりしましたが、いまはないのかな?
梅ヶ枝餅を露店で購入する場合、組合に加入しているお店は登録商標の看板を表示しているので、見分ける目安にしてください。
ここで問題。
Q.どのお店の梅ヶ枝餅が美味しいのか?
A.人によります。
身もふたもない解答(苦笑。
いや、各お店、生地に使うもち米の粉(もち粉や白玉粉など)及びうるち米の粉(上新粉やだんご粉など)の分量や、中の粒あんの炊き方・甘さ加減など微妙に異なるので、どのお店という正解はないです。
ただ、わたしが一番好きなお店は、境内の一番奥にある お石茶屋 です。
お石さんとは、筑前三美人のひとりにも数えられたほどの色白のべっぴんさんとして広く知られていた 江崎イシ さんのこと。このお茶屋さんの初代店主です。その美人さは店内の写真を見ればわかるかと。皇族の高松宮殿下、詩人の野口雨情氏、元首相の佐藤栄作氏、元政治家の麻生太吉氏(現政治家の麻生太郎氏の曾祖父)などと一緒に写っています。
で、肝心の梅ヶ枝餅ですが、
焼き立ては外はパリッとしつつ、薄めのもち皮だけどもちの食感も感じられ、中の粒あんも甘すぎず適度な塩梅。
差が出るのは冷めたときで、もち米成分が多いお店のものはもち皮が硬くなり、電子レンジで温めるかしないとゴムのようになります。一方でお石茶屋の梅ヶ枝餅は、冷めてももち皮が硬くならず、パリッと感はなくなるもののそのまま普通に美味しくいただけます。米粉成分が多いからですね。
ということで、
Q.どのお店の梅ヶ枝餅が好きですか?
だったら、間違いなく、
A.お石茶屋
です。
ただ、好みによるので、ぜひ太宰府天満宮をご参拝の際は梅ヶ枝餅の食べ比べをしてみてください。どのお店も食べ歩き用に1個(2023年末時点で120円/個)から購入できます。
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