Hugh Stubbins Yokohama Landmark Tower Design Now in the future of the harbor
世界基準の超高層建築は、300m以上と言われています。
かつて、その基準をクリアしようとして、クリアできなかった建物があります。
横浜ランドマークタワーです。
技術面でも予算面でも、じゅうぶんに実現可能でした。
では、なぜ?
羽田空港の高度制限に、ひっかかってしまったからです。
とはいえ、高さは296.3m あります。
デザインも美しく、横浜港にも東京湾にも調和していると感じています。
デザインしたのは、アメリカの建築家・ヒュー・スタビンスです。
Hugh Stubbins
カリフォルニアの「ロナルドレーガン大統領図書館」を手がけた建築家
Hugh Stubbins
Architect of the "Ronald Reagan Presidential Library" in California
みなとみらい1989~1993
Minatomirai 1989-1993
横浜博覧会が開催されたのが、1989年。
平成元年の夏です。
当時は、「みなとみらい」の始まりでした。
横浜博覧会の会場はイベントそのものですが、いくつかの建物は使い続けるらしいとわかっていましたので、「ここが新しい街になる」というワクワク感があったのを覚えています。博覧会会期中には存在していませんが、将来は必ずシンボルになるであろう建物の存在感が、なぜかもうあったような気がします。
なので、いよいよ横浜ランドマークタワーが完成するとき、ついに「みなとみらい」が現実になるのかと、感動しました。
横浜ランドマークタワーは、1993年に完成。
夏にオープンです。
そのころ、class「夏の日の1993」が大ヒットしていました。
とにかくもう、なにもかもが夏でキラキラしていました。
思い出すだけで最高です。
ランドマークとなるビルディング
Landmark building
横浜博覧会の会場でも良い意味で異彩を放っていた「塔」があって、その塔は今もありますが、私は「ありより大きいタワーができるのか」と想像していました。
名前はランドマークタワーで、東京タワーと同じ感じがしますが、むしろ霞が関ビルやサンシャイン60のようなビルディングです。
まず、圧倒されました。想像以上の大きさだったからです。
なにより驚愕したのは、深さです。
空に向かって高く、大きい。それは想像の範囲内でしたが、いわゆる「ドックヤードガーデン」は想像の範囲外でした。深い。なんだこの深さは。しかも歩けるらしいけど、うわ、怖い。空に向かって高くそびえるビルと、地中に深く潜り込むような空間。
ドックヤードガーデンは、船を造ったり修繕したりして、完成したら進水させるという、海と陸の狭間のような領域。そこに入って立てる、というのが不思議100%でした。底に立っていると、わきから水が押し寄せてきそうで、かなり怖かったです。
展望階は、ピクリともしなかった印象があります。近くの山下公園にあるマリンタワーは、ちょっとした風、自分が歩いただけで揺れる勢いでしたから、横浜ランドマークタワーの「頑丈さ」は、驚きです。ショックに近い。揺れる怖さがない状態で、港を足元に見降ろせるのですから。
『未来が来た』とか、わけのわからないことを口走っていた気がします。
エレベーターも高速感いっぱい!
耳がキーンとする暇もないくらいに、うわうわうはっ!と一気に到着します。
あの景色も変わりゆくものだとは
That scenery is also changing
みなとみらいの広大な敷地は、見渡す限り潮風に吹かれていて、とても心地良い空間でした。
これからの未来は、空間的に余裕がある設計になるのかなと期待したものです。
海と空と都市の景観。
横浜美術館の展望フロアから見渡す港の景色も素晴らしかったです。
みなとみらいの開発が進み、建物が増えていく中で、失われゆく景色となったからです。
横浜港の花火を観に行くと、とにかく歩く歩く。しかも広い広い広い。奥へ行けば人も少なくて、人目を気にせずにくつろいだり写真を撮ったり、ころがったりしていました。
これからもずっと、この爽快な空間を楽しめると思っていたのでしょう。自分に都合の良いところで、開発が完了すると思い込んでいたようです。そんなわけ、ないのに。
いま、あの頃の未来にいます。港の未来にいるのです。予想模型が現実になっています。
横浜美術館の展望フロアから見渡す港の景色も素晴らしかったです。もう、観ることのできない風景になってしまいました。
新築の住まいや、入居前の部屋のように、無限に感じた空間。
それが、ゆっくり、着実に「物」が増えて、断捨離しないの?と言われてしまう環境になっていた。そんな感覚に近いです。
まだまだ広い、みなとみらい。
でもそれは、横浜博覧会で胸を熱くさせた未来像と、どんどん離れていきます。
それでも。
横浜ランドマークタワーの展望フロアからの眺めは、あいかわらず壮大です。
ああ 友よ
Oh my friend
大岡川桜まつり!ヨコハマは海も川も遊びつくせる
【補足情報】
1000mを超えると、超々高層建築です。
ハイパービルディングと呼ばれています。
サウジアラビアで建設中の「ブルジルマムルカ」は、1008mです。
【2024年5月加筆】 [Updated May 2024]
横浜ランドマークタワーの魅力と最新情報
横浜ランドマークタワーは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する超高層複合ビルで、1993年に開業しました。このタワーは、アメリカの建築家ヒュー・スタビンスによって設計され、その独特のデザインと高度な建築技術が特徴です。この記事では、2024年5月時点の最新情報を加味し、横浜ランドマークタワーの魅力や見どころ、利用案内について詳しくご紹介します。
横浜ランドマークタワーの概要
横浜ランドマークタワーは、地上70階、地下3階建てで、高さ296.33メートルを誇ります1。このタワーは、みなとみらい地区のシンボルとして、多くの観光客やビジネスマンに利用されています。タワー内には、オフィス、ホテル、ショッピングモール、多目的ホールなどがあり、様々な用途に対応しています。
ヒュー・スタビンスの設計
ヒュー・スタビンスは、横浜ランドマークタワーの基本設計を担当し、そのデザインは船の帆をイメージしています1。スタビンスの設計は、耐震性や制振性に優れた構造を持ち、上層部には揺れを抑える巨大な振り子が設置されています2。この設計により、タワーは強風や地震に対して高い耐久性を持っています。
最新イベント情報
2024年には、横浜ランドマークタワーで様々なイベントが開催されます。以下にいくつかの注目イベントをご紹介します。
1. スカイガーデンの特別展
横浜ランドマークタワーの69階に位置する展望フロア「スカイガーデン」では、2024年5月から特別展「未来の港」が開催されます。この展示では、横浜港の歴史や未来のビジョンについて紹介され、最新の技術やデザインが展示されます。訪れる人々は、横浜港の過去と未来を一望しながら学ぶことができます1。
2. ランドマークプラザのショッピングフェスティバル
ランドマークプラザでは、2024年6月にショッピングフェスティバルが開催されます。このイベントでは、特別セールや限定商品の販売、ファッションショーなどが行われ、多くの買い物客で賑わいます。また、地元のアーティストによるライブパフォーマンスやワークショップも開催され、家族連れでも楽しめる内容となっています1。
3. 横浜ロイヤルパークホテルのグルメフェア
横浜ランドマークタワー内にある横浜ロイヤルパークホテルでは、2024年7月にグルメフェアが開催されます。このフェアでは、ホテル内のレストランが特別メニューを提供し、訪れる人々に美食のひとときを提供します。特に、地元の食材を使った創作料理や、世界各国の料理が楽しめるビュッフェが人気です1。
横浜ランドマークタワーの見どころ
1. スカイガーデン
スカイガーデンは、横浜ランドマークタワーの69階に位置する展望フロアで、地上273メートルからの絶景を楽しむことができます。晴れた日には、東京スカイツリーや富士山まで見渡すことができ、夜には美しい夜景が広がります。スカイガーデンには、カフェやショップもあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます1。
2. ランドマークプラザ
ランドマークプラザは、横浜ランドマークタワーの低層部に位置するショッピングモールで、約170店舗のショップやレストランが集まっています。ファッション、雑貨、グルメなど、様々なジャンルの店舗が揃っており、一日中楽しむことができます。また、ランドマークホールでは、コンサートやイベントが定期的に開催されています1。
3. ドックヤードガーデン
ドックヤードガーデンは、横浜ランドマークタワーの地下に位置する歴史的なドックヤードを再利用した庭園です。ここでは、季節ごとのイベントやイルミネーションが楽しめます。また、ドックヤードガーデン内には、レストランやカフェもあり、食事を楽しみながら美しい景色を堪能することができます1。
アクセスと利用案内
横浜ランドマークタワーは、JR「桜木町駅」から徒歩5分、みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩3分の場所に位置しています。アクセスが非常に便利で、都内各地からの交通手段も充実しています1。
営業時間と休館日
横浜ランドマークタワーの営業時間は、施設によって異なりますが、通常は午前10時から午後8時まで開館しています。スカイガーデンの営業時間は、午前10時から午後9時までです。休館日は特に設けられていませんが、メンテナンスや特別な事情により一部施設が利用できない場合があります。最新の情報は公式ウェブサイトで確認することをおすすめします1。
チケット購入方法
横浜ランドマークタワーで開催されるイベントのチケットは、公式ウェブサイトや各種プレイガイドで購入することができます。人気のイベントは早めに売り切れることがあるため、事前にチケットを購入しておくことをおすすめします。
周辺の見どころ
横浜ランドマークタワーの周辺には、観光スポットやショッピングエリアが多数あります。以下にいくつかのおすすめスポットをご紹介します。
1. 横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫は、歴史的な建物を利用したショッピングモールで、ファッション、雑貨、飲食店などが揃っています。季節ごとに様々なイベントが開催され、多くの観光客が訪れます。特に、クリスマスマーケットやビアフェスティバルが人気です。
2. 横浜中華街
横浜中華街は、日本最大の中華街で、多くの中華料理店や雑貨店が立ち並びます。食べ歩きやショッピングを楽しむことができ、異国情緒あふれる雰囲気が魅力です。また、中華街では、旧正月や中秋節などの伝統的なイベントも開催されます。
3. みなとみらい21
みなとみらい21は、横浜ランドマークタワーを中心とした再開発地区で、ショッピングモールやホテル、オフィスビルが集まっています。観覧車や遊園地、水族館などのアトラクションもあり、家族連れやカップルに人気のスポットです。
まとめ
横浜ランドマークタワーは、その美しいデザインと多彩な施設で、多くの人々に愛される場所です。2024年5月時点の最新情報を加味し、ランドマークタワーで開催される注目イベントや見どころ、利用案内について詳しくご紹介しました。ぜひ、横浜ランドマークタワーを訪れて、その魅力を堪能してください。
300ⅿを超えられなかったのは惜しいですね。
返信削除存在感は300mをこえてるんですけどね。
返信削除