FMの交通情報で聴こえるBGMはなんていう曲?
当時、土曜日は休みではありません。学校は午前中。昼あがりですね。
そんな午後に、部室や喫茶店や図書館や塾やらに出かけているときの気分。
気分むちゃくちゃよかったです。
ふとしたときに聴こえてくるのが、交通情報。
日曜日は休日とはいえ『また明日から・・・』という憂鬱ムードもありました。
今となっては、遠い昔の記憶。
はっきりしているような、あいまいな感覚です。
社会人になってからも、しばらく数年は「週休二日なんて夢のような話」でした。
ふとしたときに聴こえる交通情報のBGMが、やたらと印象深くて、「なんていう曲?」となることがありました。
ジャズ、クロスオーバー、フュージョン。
音楽ジャンルの呼び名は、さまざまです。
「知る人ぞ知る名曲」が使われていたのもFM番組の交通情報です。
ある時期、実に爽やかな疾走感のあるナンバーがBGMで使われていました。
交通や天気の情報枠は心地良い音楽だったのです。
ひとあし早く免許を取得した友人とドライブするのが、たいてい土曜日の午後。
夜には仲間たちと待ち合わせ。
その前に、ぶらりと町や湾岸を走って『いまこの曲がいいんだよ』などと会話をしたり、変化しつつある町の景観を眺めていました。
そんな頃の、「言葉のない音楽」が、やたらと雄弁に当時の心模様を現在もよみがえらせてくれます。
もっと簡単に説明したいのですが、『歌のない曲』だからこそイメージが広がったのかもしれません。
現在は、週休二日は「あたりまえ」になりました。
だからといって、金曜日が「かつての土曜日」のようなものかというと、ぜんぜん違います。
だから意図的に、ちょっと脳を騙す感覚で、金曜日の午後3時近くにFMを聴いたり、フュージョンやジャズなどのインストゥルメンタルサウンドを聴きます。
今日は、これ。
スパイロ・ジャイラの「スターバースト」
類い稀なる疾走感と、突き抜けていく解放感。
雨が降っていても、晴天気分になります。
雨雲が切れて、強い日差しが差し込んできそう。
期待の高まりがビートそのもの。
夏の海や空というより、成層圏を超えた先の宇宙の青という感じもします。
あらためて、スパイロ・ジャイラの「スターバースト」です。
1979年リリースのアルバム「モーニング・ダンス」に収録されています。
私がFMで聴きまくっていたのが、1985~1986年頃なので、タイムリーだったわけじゃないのですが、この曲を聴くと「80年代のフュージョン」だと強く感じられます。
実は、この曲の正体を長いこと知りませんでした。
頭の隅で、いつも気になっている。いったい誰の曲なのか、なんていうタイトルなのか。
分からないまま、長い年月が過ぎていきました。
いつも聴いていたのは、たまたま聴いていたFM。聞き流している番組。部室のラジオ、友人の自宅にあるラジオ、カーラジオ。録音する環境にいないときに耳にすることが多かったのも、『この曲って知ってる?』と質問しにくい原因でした。メロディをくちずさんでも、『うーん、そういうのあるよね?』みたいな反応だったり。
つまり。
ひとによって印象に残っていたり、それほど残っていなかったりするわけですね。
長い年月の間には、さまざまな方法で探索や検索をしました。それでも不明。というよりも、多くの人が記録していたFM交通情報に自分のリアルタイムな時期のものがまったくありませんでした。
ネットになんでもあるよ、と思ったら大間違い。そんなことも思い出すのが、この名曲です。
結局、判明したのはネットです。検索するキーワードを変えただけなのですが、たったそれだけで長年ずっとわからなかったのかというのも不思議です。
FM局もそのものも、いろいろありますしね。
SPYRO GYRA 「STARBURST」
80年代のFM交通情報BGM
【参考サイト】
【FEEL SO GOOD チャックマンジョーネ】
0 件のコメント:
コメントを投稿