2024年3月23日土曜日

ギリシャ神話と星座:牡羊座(Aries)の神話とその秘密

原題:ギリシャ神話~星座編~① Aries 牡羊座   



ギリシャ神話には、星にまつわる話がたくさん収められています。星座の名前の多くのものにギリシャ神話に登場している神々や英雄の名前がつけられているのもそのためです。
そこで、ギリシャ神話の話を綴っていくにあたって、最初に「星座編」として、夜空を飾る星にどんなエピソードが秘められているのかを紹介していきたいと思います。まずは12星座からはじめることにいたしましょう。

Greek mythology contains many stories about stars. That is why many of the constellation names are named after the gods and heroes of Greek mythology.
Therefore, in writing the story of Greek mythology, I would like to first introduce what kind of episodes are hidden in the stars that decorate the night sky as the "constellation edition". Let's start with the 12 constellations.

Aries(牡羊座)にまつわる話とは……?
What is the story about Aries ...?



星座占いでは、Aries(アリエス)牡羊座は、3月21日~4月10日生まれの人の星座だとか。まあ、そういったことはさておき、ここでは、星座にまつわるギリシャ神話の話を紹介したいと思います。 
According to the horoscope, Aries Aries is the constellation of people born between March 21st and April 10th. Well, aside from that, here I would like to introduce the story of Greek mythology about the constellations.


黄金の羊の話 The story of the golden sheep



話は、古代ギリシャの中部にあった地方都市を治めている王アマタスが、雲を司る妖精、ネペレーという王妃を迎えて、長男プリクソスと長女ヘレを産んだところからはじまります。 The story begins when King Amatas, who governs a provincial city in central ancient Greece, gives birth to his eldest son, Phrixus, and his eldest daughter, Helle, with a queen named Nephele, the fairy who controls the clouds.

このアマタスとネペレーは、あまりうまくいっていなかったようで、アマタスはネペレーに暇を出し、代わりにイーノーという女性を妻に迎えます。これが悲劇のはじまりとなるのです。 The Amatas and Nephele didn't seem to be doing very well, and Amatas spends his time in Nephele with a woman named Ino as his wife. This is the beginning of the tragedy.

最初、イーノーは、先妻の子ども、プリクソスとヘレをかわいがってはいたようなのですが、自分とアマタスの間に子どもができると、2人の存在が邪魔になって、やがて、よからぬ企みを巡らすようになります。 
At first, Ino seemed to have petted his ex-wife's children, Phrixus and Here, but when he had a child between himself and Amatas, the existence of the two became an obstacle, and eventually he made a strange plan. You will be able to go around.

どういった企みか、というと、まず、農民を買収して、畑に、穀物が実らないような工作をさせます。当然、その年は大凶作。王であるアマタスは頭を抱えることになります。そこでイーノーはゼウスの神託を仰ぐようにアマタスに進言するんですよね。イーノーが、前もって、神託を告げる神官も買収していることは言わずもがなです。 The first step is to buy a farmer and have the field work to prevent grain from growing. Naturally, that year was a terrible crop. King Amatas will hold his head. So Ino advises Amatas to ask for Zeus's oracle. It goes without saying that Ino has also acquired the priest who tells the oracle in advance.

そして、アマタスは、その神託で、長男のプリクソスを神へのいけにえにするように、と告げられるんですね。悩みに悩んだアマタスですが、国の民を救うための神託ならばいたしかたない、と、覚悟を決めます。(大体、自分の息子をいけにえにせよ、という神託なんかを信じるなよな、っていいたいのですが…。) And Amatas is told in that oracle to sacrifice his eldest son, Phrixus, to God. Amatas is worried, but he decides that he can't do anything if it's an oracle to save the people of the country. (Generally, don't believe in the oracle of sacrificing your son ...)


ここでだまっていられないのが実の母のネペレーです。この計画がイーノーの企てだと見て取ったネペレーは、プリクソスがいけにえにされるために神殿に上がっていったときに、その神殿全体を雲でおおってしまいます。何も見えなくなってみんなが大さわぎする中、ネペレーは、わが子のプリクソスとヘレを抱きかかえて連れ去ります。 What I can't be fooled by here is my mother Nephele. Seeing this plan as Ino's plot, Nephele goes up to the temple to sacrifice Phrixus, and she covers the entire temple with clouds. As she disappears and everyone makes a fuss, Nephele takes her child, Phrixus and Here, in his arms.

そこへやってきたのが、1頭の羊でした。この羊は、ネペレーがゼウスからもらいうけていた黄金の羊で、なんと、人間の言葉を理解するだけでなくて、空を飛ぶことができる羊だったのです。
It was a sheep that came there. This sheep was the golden sheep that Nephele received from Zeus, who could not only understand human language but also fly in the sky.


この羊は、背中にプリクソスとヘレを乗せると、イーノーの追手から逃れるべく、空高く舞い上がって、ヨーロッパから脱出しようと飛んでいくのです。その羊が黒海とエーゲ海の間にさしかかったとき、ああ、何ということか、下をのぞきこんだヘレが、そのあまりの恐さに思わず手を離して、羊の背中からすべり落ちてしまうのです。気が動転するプリクソスをなだめながら、羊は、一生懸命、飛びつづけて、現在のジョージア西部にあるコルキスというところへたどり着きます。 With Phrixus and Helle on his back, the sheep soars high in the sky to escape Ino's pursuit and flies to escape Europe. When the sheep approached between the Black Sea and the Aegean Sea, ah, somehow, Helle, who looked down, let go of his hand and slipped off the sheep's back. .. Soothing the upset Phrixus, the sheep continue to fly hard to reach what is now Colchis in western Georgia.

そこでプリクソスは、その地を治めていた王に温かく迎え入れられて、王女とも結婚することができて、その後末長く幸福にすごすことになります。 There, Phrixus was warmly welcomed by the king who ruled the land, and was able to marry the princess, and after that he would be happy for a long time.

ゼウスは、このときの黄金の羊の活躍を讃えて、星座にしたのです。プリクソスも、この黄金の羊の死後、その皮を国宝として残しました。後々、それが原因で争いが生じることなど夢にも思わずに……。 Zeus made it a constellation in honor of the golden sheep's success at this time. Phrixus also left its skin as a national treasure after the death of this golden sheep. Later, without even dreaming that it would cause a conflict ...



【2024年3月加筆】 [Updated March 2024]


ギリシャ神話の星座シリーズに興味を持っている読者にとって、次に提供すべき情報としては、他の星座にまつわる神話や、それに関連する最新の天文学的な発見や研究が考えられます。以下に、次に提供すべき情報をまとめました。 ### ギリシャ神話~星座編~② Taurus 牡牛座 #### イントロダクション - 牡牛座(Taurus)は、ギリシャ神話においても重要な位置を占める星座です。この記事では、牡牛座にまつわる神話とその背景について詳しく解説します。 #### 牡牛座の神話 - 牡牛座は、ゼウスが美しいエウロペを誘惑するために変身した白い牡牛に由来します。ゼウスはエウロペを連れ去り、クレタ島へと連れて行きました。この神話は、古代ギリシャにおける愛と変身の象徴として知られています。 #### 天文学的な背景 - 牡牛座は、春の夜空に輝く星座で、特にプレアデス星団(すばる)やヒアデス星団が有名です。これらの星団は、肉眼でも観察できる美しい星の集まりとして知られています。 ### ギリシャ神話~星座編~③ Gemini 双子座 #### イントロダクション - 双子座(Gemini)は、ギリシャ神話においてカストルとポルックスという双子の兄弟に由来します。この記事では、双子座にまつわる神話とその背景について詳しく解説します。 #### 双子座の神話 - カストルとポルックスは、スパルタの王妃レダとゼウスの子供であり、兄弟愛と勇気の象徴とされています。彼らは数々の冒険を共にし、その絆は星座として夜空に輝いています。 #### 天文学的な背景 - 双子座は、冬の夜空に輝く星座で、特にカストルとポルックスという二つの明るい星が特徴です。これらの星は、双子の兄弟の頭部を表しており、観察しやすい星座の一つです。 ### ギリシャ神話~星座編~④ Cancer 蟹座 #### イントロダクション - 蟹座(Cancer)は、ギリシャ神話においてヘラクレスの十二の功業の一つに関連しています。この記事では、蟹座にまつわる神話とその背景について詳しく解説します。 #### 蟹座の神話 - 蟹座は、ヘラクレスがヒュドラと戦っている最中に現れた巨大な蟹に由来します。この蟹はヘラクレスを助けるために現れましたが、ヘラクレスによって踏みつぶされてしまいました。ゼウスはこの蟹を星座として夜空に配置しました。 #### 天文学的な背景 - 蟹座は、春の夜空に輝く星座で、特にプレセペ星団(Beehive Cluster)が有名です。この星団は、双眼鏡や小型望遠鏡で観察すると美しい星の集まりとして見ることができます。 ### ギリシャ神話~星座編~⑤ Leo 獅子座 #### イントロダクション - 獅子座(Leo)は、ギリシャ神話においてネメアの獅子に由来します。この記事では、獅子座にまつわる神話とその背景について詳しく解説します。 #### 獅子座の神話 - ネメアの獅子は、ヘラクレスの十二の功業の一つで、ヘラクレスが退治した巨大な獅子です。この獅子の皮は非常に硬く、ヘラクレスはその皮を剥いで自らの防具としました。ゼウスはこの獅子を星座として夜空に配置しました。 #### 天文学的な背景 - 獅子座は、春の夜空に輝く星座で、特にレグルスという明るい星が特徴です。レグルスは、獅子の心臓を表しており、観察しやすい星座の一つです。 ### ギリシャ神話~星座編~⑥ Virgo 乙女座 #### イントロダクション - 乙女座(Virgo)は、ギリシャ神話においてデメテルの娘ペルセポネに由来します。この記事では、乙女座にまつわる神話とその背景について詳しく解説します。 #### 乙女座の神話 - ペルセポネは、冥界の王ハデスに連れ去られたデメテルの娘です。デメテルは娘を取り戻すために大地を荒廃させましたが、最終的にペルセポネは一年の半分を冥界で、残りの半分を地上で過ごすことになりました。この神話は、季節の変化を象徴しています。 #### 天文学的な背景 - 乙女座は、春から夏にかけての夜空に輝く星座で、特にスピカという明るい星が特徴です。スピカは、乙女の手に持つ麦の穂を表しており、観察しやすい星座の一つです。 ### 最新の天文学的発見と研究 #### 星座の観測技術の進歩 - 近年、天文学の分野では観測技術が飛躍的に進歩しています。特に、宇宙望遠鏡や地上の大型望遠鏡を用いた観測により、星座に関する新たな発見が相次いでいます。 #### 星座に関連する最新の研究 - 2024年3月時点での最新の研究では、星座に関連する新たな天体や現象が発見されています。例えば、プレアデス星団内の新しい恒星の発見や、ヒアデス星団の詳細な構造解析などが挙げられます。 ### まとめ ギリシャ神話の星座シリーズは、古代の神話と現代の天文学を結びつける魅力的なテーマです。次に提供すべき情報として、他の星座にまつわる神話や最新の天文学的な発見を紹介することで、読者の興味を引き続き高めることができるでしょう。 --- この情報が役に立てば幸いです。他に知りたいことがあれば、いつでもお知らせください。

written by Kazusa









オリジナル投稿:2019年3月23日

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