原題:需給ひっ迫警報 2022.3.21~3.23.
「需給ひっ迫警報」という言葉を聞いて、ふたつ。
1. 電力が足りなくなる予想が出たので節電を呼びかけ、
かつて311のときの計画停電のような感じ
2. 警報?正式名称としてのそういう警報があるということか
なるほどと思う反面、微妙に違和感がありました。
そこで調べてみたのでメモしておきます。
結論:「需給ひっ迫警報」3/21~3/23
経済産業省ホームページで、ニュースリリースが公開されています。
「需給ひっ迫警報」が存在していました。
始まりは、
3月22日は電力需給が厳しくなる見込みのため東京電力管内で節電のご協力をお願いします【需給ひっ迫警報】
そんな当日・2022年3月22日(火曜日)の天気。私の住む茨城県では雪。
しかも本降りの雪。ふわふわの大きな雪が視界を遮る勢いで昼過ぎから夕方まで降り続きました。すごかったな。冷たい雨と霙は予想の範囲内でしたが、雪しかもここまでしっかり降るとは! 驚くだけでなく対応も必要になりました。
とはいえ夕方6時を過ぎると小降りの雪となって、さらっと降り止みました。雨上がりというより雪が停止したような感覚です。準備していた傘は使うことなく移動していました。雪のときは帽子だけで済ませてしまうので。
とにかく冷えましたよね?
地面は暖かかったのか雪の積もりは少なかったです。屋根や金属系統の設置器具の屋根部分などにうっすら雪化粧という感じでした。
そしてニュースリリースを調べてみると、
東北電力管内の需給ひっ迫警報は解除します。東京電力管内は明日3月23日(水曜日)も 電力需給が厳しいため節電へのご協力をお願いします。【需給ひっ迫警報(第3報)】
となっていました。
東北は解除ですが、東京は明日(3/23)も。
ちなみに 3/22夜には106%~107%という数値が出ていました。振り切ってしまいましたね。
3/23の朝は日差しが出て、これなら暖かくなりそうだなと感じました。
そして警報の解除です、
東京電力管内の需給ひっ迫警報を解除します【需給ひっ迫警報(最終報)】
暖かいとはいえない気温ですが、風は乾いた感じがして快適です。
さらりとしていて、建物の中いっぱいに風を通して過ごしていました。窓すべて開放、日差しもあります。
原因は?
3/16(水)の地震が火力発電所に与えた影響が原因です。
※3月16日(水曜日)の福島県沖の地震の影響で停止している火力発電所
計6基334.7万kW
東北エリアに送電
原町火力発電所1号機(東北電力) 100万kW
新仙台火力発電所3号系列3-1号機(東北電力) 52.3万kW
相馬石炭・バイオマス発電所(相馬エネルギーパーク) 11.2万kW
仙台パワーステーション(仙台パワーステーション) 11.2万kW
東京エリアに送電
広野火力発電所6号機(JERA) 60万kW
東北エリア・東京エリアの両エリアに送電
新地火力発電所(相馬共同火力発電) 100万kW
ニュースや速報では「地震で火力発電所がとまった」みたいなニュアンスでさらっと伝えていました。おいおい一週間近く経過しているのに、そんなにさらっと言う内容か? と思いましたが気温が下がることがなければ警報にならなかったのでしょう。しかも雨、霙、雪。久しぶりにマイナスの気温も体感できました。寒い。
「ひっ迫」を漢字にすると「逼迫」になります
ちなみに「需給ひっ迫警報」をニュースでは「電力需給ひっ迫警報」と呼んでいました。
調べてみると、こんなものも出て来ました。
【サービス終了】
— 東京電力 電力需給ひっ迫警報 (@touden_alert) May 10, 2014
経産省電力需給ひっ迫警報APIサービス終了のため、本アカウントでのツイートも終了します。
なるほど。
やはり震度6強の地震は大きいですよね。あらためて実感しました。
冬の暖房だけでなく、夏の冷房にも電気は影響します。
そういえば『太陽光発電設備をつけよう』と真剣に考えていた時期がありました。現在の屋根には耐久力がないため設置は無理ですが、いっそ建て替え新築あるいは畑に設置・・・などと考えているうちに10年くらい経過しています。なにもしてなかったな。
私のなかに気のゆるみがあったのかもな、と自覚しているところです。
防災意識は高いほうだ、と思っている時点でヤバイのかもしれませんね。非常食は買ってあるし、たまに食べて買い替えできているし、なんて思っているだけでした。光熱と通信への対策はどうするのが良いんでしょう。
・非常食
・転倒防止対策
・光熱/電池
・通信
ホームセンターで最新の防災グッズを見てきます。
【まだまだ早いけど夏に向けての対策に】
台風1号!5月!!名前で「すずめ蜂」だとか!?ヴォンフォン
雪 霙 凍える雨
【2024年3月加筆】 [Updated March 2024]
1. 電力需給の現状
1.1 2024年の電力需給状況
2024年の電力需給状況は、依然として厳しい状況が続いています。特に、夏季や冬季のピーク時には需給バランスが崩れやすく、需給ひっ迫警報が発令される可能性があります1。
1.2 電力需給ひっ迫警報の発令基準
電力需給ひっ迫警報は、広域予備率が3%未満になると発令されます。警報が発令されると、節電要請や計画停電の可能性が通知されます1。
- 注意報と準備情報: 広域予備率が5%を下回る場合には、電力需給ひっ迫注意報が発令され、生活・経済活動に支障のない範囲で最大限の節電が求められます。また、前々日段階で需給ひっ迫の可能性がある場合には、電力需給ひっ迫準備情報が発信されます1。
2. 電力需給対策
2.1 追加供給力対策
電力需給ひっ迫時には、追加供給力対策が実施されます。これには、発電所の稼働率を上げることや、他のエリアからの電力融通が含まれます1。
- 発電所の稼働率向上: 発電所の稼働率を最大限に引き上げることで、供給力を増強します。
- 地域間連系線の活用: 地域間連系線を活用して、電力が不足しているエリアに他のエリアから電力を供給します。
2.2 節電要請と計画停電
需給ひっ迫警報が発令された場合、節電要請が行われます。さらに、広域予備率が1%を下回る見通しの場合には、計画停電の実施が検討されます1。
- 節電要請: 生活や経済活動に支障のない範囲で、最大限の節電が求められます。具体的には、エアコンの設定温度を調整することや、不要な照明を消すことが推奨されます。
- 計画停電: 計画停電は、電力が不足するエリアに負担が集中しないよう、複数エリアで実施されます。計画停電の実施に際しては、事前に緊急速報メールで通知されます1。
3. 節電方法
3.1 家庭での節電方法
家庭での節電は、電力需給の安定化に大きく貢献します。以下は、家庭で実践できる節電方法です2。
- エアコンの設定温度を調整: 夏季は28℃、冬季は20℃を目安に設定温度を調整しましょう。
- 照明の効率化: LED照明を使用し、不要な照明はこまめに消しましょう。
- 家電の使い方を工夫: 洗濯機や食洗機は、夜間の電力需要が低い時間帯に使用することをおすすめします。
3.2 企業での節電方法
企業でも節電を実践することで、電力需給の安定化に寄与できます。以下は、企業で実践できる節電方法です2。
- オフィスの照明管理: オフィスの照明を効率的に管理し、不要な照明は消灯しましょう。
- 空調設備の効率化: 空調設備の設定温度を調整し、エネルギー効率の高い設備を導入しましょう。
- デマンドレスポンスの活用: デマンドレスポンス(DR)を活用し、電力需要が高い時間帯に電力消費を抑える取り組みを行いましょう。
4. 電力需給の今後の展望
4.1 再生可能エネルギーの導入拡大
再生可能エネルギーの導入拡大は、電力需給の安定化に寄与します。特に、太陽光発電や風力発電の導入が進んでいます3。
- 太陽光発電: 太陽光発電は、昼間の電力需要を賄うために有効です。住宅や企業の屋根に太陽光パネルを設置することで、電力供給力を増強できます。
- 風力発電: 風力発電は、夜間や風の強い地域での電力供給に有効です。陸上風力発電や洋上風力発電の導入が進んでいます。
4.2 スマートグリッドの導入
スマートグリッドの導入は、電力需給の効率化に寄与します。スマートグリッドは、電力の供給と需要をリアルタイムで管理するシステムです3。
- 需要予測の精度向上: スマートグリッドは、需要予測の精度を向上させることで、電力供給の効率化を図ります。
- 電力の最適配分: スマートグリッドは、電力の最適配分を行うことで、需給バランスを保ちます。
4.3 電力インフラの強化
電力インフラの強化は、電力需給の安定化に不可欠です。特に、地域間連系線の整備が進められています3。
- 地域間連系線の整備: 地域間連系線を整備することで、電力が不足しているエリアに他のエリアから電力を供給しやすくなります。
- 送配電網の強化: 送配電網の強化により、電力供給の信頼性が向上します。
1: 資源エネルギー庁 2024年度以降の電力需給運用 2: 資源エネルギー庁 電力需給対策 3: 電力需給ひっ迫警報 - Wikipedia
昨日は東京電力のホームページを見てました。各家庭に電気の溜池のように電池を設置しておかないと再生可能エネルギーの比率を上げることが出来ないなと思いました。
返信削除火災予防面も含めて蓄電池の安全性が高くなってほしいなと願っています。
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