2024年6月28日金曜日

徒然なる日々 織物 紬   Awkward days Woven fabric tsumugi

         ↑↑ 白大島紬


紬の生地は新しいものは少しゴワゴワして着づらいですね。
絹糸に撚りをかけて紡いでいるのですが、使う繭が生糸を引き出せない品質の繭を使っています。
規格外品ではじかれたもので、緯糸と経糸両方に使用する時と片方のみに使用する場合があるそうです。
手で撚りをかけるので、太さが均一になっていなく節が出来たりして独特の風合いが出てきて織り上げたときにもアクセントになっています。
この凸凹感がなんともいえない素朴さをだしているのでしょう。
The new tsumugi fabric is a little stiff and difficult to wear.
The silk thread is twisted and spun, but the quality of the cocoon used is such that the raw silk cannot be pulled out.
It was repelled by non-standard products, and it is said that it may be used for both weft and warp, or for only one.
Since it is twisted by hand, the thickness is not uniform and knots are formed, giving it a unique texture that is an accent when weaving.
This feeling of unevenness probably gives off an indescribable simplicity.

絹なのに光沢がなく、さりげない粋なものとして人気があったようです。
Although it is silk, it has no luster and seems to have been popular as a casual and stylish item.


紬も多くの地方で独特の味わいがある織物となっています。
米沢紬、結城紬、遠州紬などです。
製作工程がとても大変で一反作るのに何日かかることでしょう。
どれも独特の紬感があって高価なものなのに、普段着扱いで正装として認められていませんでした。
最近は略式正装としては着用することはできるようになったそうです。
誰がそんなこと決めているのか??わかりません。
和装もドレスコードがうるさいですよね!
Tsumugi is also a woven fabric with a unique taste in many regions.
Yonezawa Tsumugi, Yuki Tsumugi, Enshu Tsumugi, etc.
The manufacturing process is very difficult and it will take several days to make one.
All of them have a unique tsumugi feel and are expensive, but they were not accepted as formal wear because they were treated as everyday clothes.
Recently, it seems that it has become possible to wear it as a formal dress.
Who decides that? ?? I do not know.
The dress code is noisy in kimono, isn't it?


紬と聞くとすぐに思い浮かべるのが、大島紬。
泥染めとテーチ染めがあり、独特の色と風合いを出しています。
染め方もさることながら、模様の綺麗さが際立っているのがいいですね!
大島紬のキュッキュッと生地の擦れる音が響いて、着物が何かを主張しているようで好きです。
伝統ある日本の紬がこのあとも継承されていってほしいなぁと思います。
最近は5月でも30度を超える日があったりで、そのような日は袷の着物は暑くって着てられません。
単衣の季節(通常は6月から)ではなくても、襦袢も着物も夏対策にしないと熱中症になってしまうでしょう。
袷と単衣の時期をずらしてもいいんじゃないかなと思うくらいです。
カレンダーを見て、もう7月・・
今度は絽・紗の季節です。綿や麻も活躍しますね~
夏の着物は着ている本人は汗をかいていても、人からは涼し気に見られることがなぜか多くて、不思議・・・
湿度が低いと意外と汗をかかないので、30度くらいの気温は平気でいられます。
秘訣は帯を締める位置にあるらしい。
汗腺の位置を圧迫しているからって聞いたことがあります。
人の知恵なのかもしれません。
When I hear Tsumugi, I immediately think of Oshima Tsumugi.
There are mud dyeing and Teach dyeing, giving it a unique color and texture.
Not only the dyeing method, but also the beautiful pattern is outstanding!
I like the squeaky sound of Oshima Tsumugi and the rubbing sound of the fabric, which seems to insist on what the kimono is.
I hope that the traditional Japanese tsumugi will continue to be inherited.
Recently, there are days when the temperature exceeds 30 degrees even in May, and on such days the awase kimono is too hot to wear.
Even if it's not the season for single clothes (usually from June), you will get heat stroke if you don't take measures against summer in both the skirt and the kimono.
I think it's okay to stagger the timing of the awase and the hitoe.
Looking at the calendar, it's already July ...
This time is the season for roasting and gauze. Cotton and linen are also useful ~
Even if the person wearing the summer kimono is sweating, it is strange that people often see it as cool.
If the humidity is low, you won't sweat unexpectedly, so you can stay at a temperature of about 30 degrees Celsius.
The secret seems to be in the position to tighten the obi.
I've heard that it's squeezing the position of the sweat glands.
It may be human wisdom.

【2024年6月加筆】 [Updated Jun 2024] 

紬の魅力とその背景

紬とは 紬(つむぎ)は、手織りの絹織物で、日本の伝統的な織物の一つです。紬は、蚕の繭から取れる絹糸を手で紡いで作られるため、その質感や風合いが独特です。紬の織物は、地域ごとに異なる特徴を持ち、それぞれの地域の文化や歴史が反映されています。

紬の歴史 紬の歴史は古く、奈良時代には既に存在していたとされています。特に、江戸時代には庶民の間で広く愛用され、日常着として親しまれていました。紬は、手間と時間をかけて作られるため、その価値が高く評価されています。

2024年6月の最新情報

紬の展示会とイベント 2024年6月には、全国各地で紬の展示会やイベントが開催されています。例えば、東京都内では「紬の美展」が開催され、多くの紬織物が展示されています。この展示会では、伝統的な技法で作られた紬から、現代的なデザインの紬まで、多様な作品が紹介されています。

新しい紬のデザイン 2024年6月には、新しいデザインの紬が注目されています。特に、若手デザイナーによる斬新なデザインの紬が話題となっています。これらのデザインは、伝統的な技法を活かしつつ、現代のファッションに合わせたスタイルが特徴です。例えば、カジュアルな洋服に合わせやすい紬のスカーフやバッグなどが人気です。

紬の技術の継承 2024年6月には、紬の技術を次世代に継承するための取り組みが進められています。例えば、地元の工房では、若手職人の育成プログラムが実施されています。このプログラムでは、伝統的な技法を学びながら、実際に紬を織る体験ができます。また、オンラインでの技術指導も行われており、遠方に住む人々も参加することができます。

紬の種類と特徴

大島紬 大島紬は、鹿児島県の奄美大島で生産される紬です。泥染めと呼ばれる独特の染色技法が特徴で、美しい色合いと光沢があります。大島紬は、その高い品質と美しさから、全国的に高い評価を受けています。

結城紬 結城紬は、茨城県と栃木県で生産される紬です。手紡ぎの絹糸を使い、手織りで作られるため、その風合いが独特です。結城紬は、国の重要無形文化財に指定されており、その価値が高く評価されています。

塩沢紬 塩沢紬は、新潟県の塩沢地域で生産される紬です。細かい縞模様や格子模様が特徴で、軽くて丈夫な織物です。塩沢紬は、そのシンプルなデザインと高い品質から、多くの人々に愛されています。

紬の楽しみ方

紬の着物を楽しむ 紬の着物は、その独特の風合いと美しさから、多くの人々に愛されています。特に、カジュアルな場面での着用が一般的で、普段着としても楽しむことができます。


written by ブー船長とスヌ
(オリジナル投稿:2019年6月28日)

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