2024年6月25日火曜日

徒然なる日々 磁器 朝鮮祭器の写し 粉引き  A copy of porcelain and Korean rituals

A copy of porcelain and Korean rituals





粉引き(こひき)は15~16世紀頃の李朝の頃に焼かれた白色系の磁器です。
白色の化粧土を主にしたものを粉青沙器(ふんせいさき)と呼ばれているものです。
形は朝鮮半島の祭器を写したものや茶碗などの生活雑貨が多いのが特徴でしょう。
よく使っている器なのですがなかなか味のある感じの器で、土の鉄分が黒っぽく点々と出てきます。
底や器の淵に粉引きの風合いがよく出ています。
Kohiki is a white porcelain that was burned during the Li Dynasty around the 15th and 16th centuries. Buncheong, which is mainly made of white slip, is called Buncheong. The shape is probably a copy of the rituals of the Korean Peninsula and many household goods such as bowls. It's a container that I often use, but it has a very tasteful taste, and the iron content of the soil comes out in blackish spots. The texture of powder is often seen on the bottom and the edge of the bowl.




形も少し日本のものとは違うなという印象を受け、耳付の部分が独特です。
沢山作って窯に入れてもなぜか割れてしまって完成率が低いそうです。
土の収縮率が思った以上に変化するのかもしれません。
高台が割高台になっていて、白い釉薬がまったりとかかっているのがよくわかります。
底が黒いのと黒い点々が鉄分が出てきているのが面白味を感じますね。
耳付きの部分が小さな刻みが入っているのが日本人らしい細やかさがあります。
人の手で造られているものは、同じようで一つ一つどこかが異なっていることの証明なのでしょう。
型押しで作成していないので、何等かのトラブルが多く発生するようです。
白ではなく、クリーム色のようなまったりした色合いが柔らかさがあって、人に例えるならば優しい人なのではないでしょうか。
磁器や陶器、漆の器など日本の和の作品がいつも身近に感じられるのはとてもありがたいです。
一目ぼれの一品です。
I got the impression that the shape is a little different from the one in Japan, and the part with ears is unique. Even if I make a lot and put it in the kiln, it breaks for some reason and the completion rate is low. The shrinkage rate of the soil may change more than expected. You can clearly see that the hill is a relatively high hill and the white glaze is laid down. It's interesting that the bottom is black and the black dots are iron. There is a Japanese-like delicacy that the part with ears has small notches. What is made by human hands is a proof that it is the same and that each one is different. Since it is not created by embossing, it seems that some troubles occur a lot. It's not white, but it has a soft color like cream, and if you compare it to a person, you might be a gentle person. I am very grateful that Japanese Japanese works such as porcelain, pottery, and lacquerware are always familiar to me. It is a love at first sight dish.

【2024年6月加筆】 [Updated Jun 2024] 

朝鮮民族美術館設立100年記念展

2024年6月、日本民藝館では「朝鮮民族美術館設立100年記念 柳宗悦と朝鮮民族美術館」という特別展が開催されます。この展覧会では、朝鮮時代の工芸品や陶磁器が展示され、柳宗悦や浅川伯教・巧兄弟が収集した品々が紹介されます12。特に、染付鉄砂葡萄栗鼠文壺や鉄地鉛象嵌長生文六角筆筒などの貴重な作品が展示される予定です2

柳宗悦と朝鮮の工芸

柳宗悦は、朝鮮時代の工芸品に早くから注目し、その美しさを広く紹介しました。彼の審美眼によって集められた作品は、現在も多くの人々に感動を与えています。柳宗悦のコレクションには、粉引きの技法を用いた陶磁器も含まれており、その技術と美しさは高く評価されています3

粉引きの技法とその魅力

粉引きは、白い化粧土を施した陶磁器の一種で、朝鮮時代に発展しました。この技法は、素朴でありながらも洗練された美しさを持ち、現代の陶芸家にも影響を与えています。粉引きの作品は、その独特の風合いと手触りが魅力であり、使うほどに味わいが増すと言われています。

朝鮮祭器の歴史と文化

朝鮮祭器は、朝鮮時代の宗教儀式や祭礼で使用された器具です。これらの祭器は、宗教的な意味合いだけでなく、美術品としても高い価値を持っています。特に、陶磁器で作られた祭器は、その精緻な装飾と技術の高さが特徴です。朝鮮祭器の研究は、朝鮮時代の文化や宗教を理解する上で重要な役割を果たしています。

現代における朝鮮陶磁器の影響

現代の陶芸家たちも、朝鮮時代の陶磁器から多くの影響を受けています。特に、粉引きの技法は、日本や韓国の現代陶芸においても広く取り入れられています。これにより、伝統的な技法が現代の作品に新たな命を吹き込んでいます。

まとめ

「徒然なる日々 磁器 朝鮮祭器の写し 粉引き」に関心を持った読者には、朝鮮民族美術館設立100年記念展や柳宗悦のコレクション、粉引きの技法、朝鮮祭器の歴史と文化、そして現代における朝鮮陶磁器の影響についての情報が次に提供されるべきです。これらの情報を通じて、読者は朝鮮時代の陶磁器や祭器の美しさとその文化的背景について、より深く理解することができるでしょう。

1: 『民藝』2024年6月号 2: 日本民藝館 特別展 3: 柳宗悦と朝鮮の工芸

この情報が、読者の興味をさらに深める一助となれば幸いです。何か他に知りたいことがあれば、どうぞお知らせください。

written by ブー船長とスヌ
オリジナル投稿:2019年6月25日

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