2024年4月11日木曜日

雪の殿様・土井利位:日本初の雪の結晶観察とその功績

 原題:雪の殿様とは? 日本初!雪の結晶を顕微鏡で観察した古河藩主・土井利位

桜の季節に舞う雪
Snow dancing in the cherry blossom season

4月に雪が舞うことは、意外とあったような?と。うろ覚えなのですが。
とはいえ、ちらほらと優雅に雪の結晶が舞い散りながら空中で溶けていく印象が強いです。
さて。 4月10日の水曜日。
『まさか積もる!?』と心配もしましたが、こちらは予報通りに雨だけでした。
その一方で、関東北部山あいだけでなく、東京西部などでも雪が降ったもよう。
日光いろは坂でも積雪。奥日光の積雪は、20cmだとか。
つい先日、気温20度を超えて、初夏のような陽気でしたから、この気温差は厳しいです。
さて、雪と言えば、思い出しました。それが「雪の殿様」のこと。
そこで「雪の殿様」のことを、書いてみたいなと思います。
Is it surprising that the snow flutters in April? When. I remember it.
However, I have a strong impression that snowflakes are gracefully scattered and melted in the air.
Now. Wednesday, April 10th.
"No way! ?? I was worried, but it was only raining as expected.
On the other hand, it seems that it snowed not only in the mountains of the northeastern part of Kanto but also in the western part of Tokyo.
Nikko Irohazaka also has snow. The amount of snow in Oku-Nikko is 20 cm.
Just the other day, the temperature exceeded 20 degrees Celsius, and it was as cheerful as early summer, so this temperature difference is severe.
Well, speaking of snow, I remembered it. That is "Snow Palace".
So I would like to write about "Snow Palace".

雪の殿様とは?
What is the Snow Palace?

古河藩主。土井利位
「どいとしつら」と読みます。
雪の殿様」と呼ばれています。
雪の結晶を観察し、記録していました
Furukawa feudal lord. Doi Toshitsura.
Read "Doito Shitsura".
He is called "Snow Palace".
I was observing and recording snowflakes.






日本で初めて雪の結晶を顕微鏡で観察した人物
The first person in Japan to observe a snowflake with a microscope


古河藩主・土井利位は、
日本で初めて雪の結晶を顕微鏡で観察した人物です。
観察の集大成が、雪華図説
「雪華」は、雪の結晶のこと、土井利位によって名付けられました。
Doi Toshitsura, the lord of the Furukawa domain,
He was the first person in Japan to observe snowflakes under a microscope.
The culmination of observations is "Sekka Zusetsu"
"Yukika" is a snowflake, named by Doi Toshitsura.


One page in 雪華図説 depicting snow crystal shapes

土井利位 [Public domain]


美しいデザイン。
このデザインは、庶民の暮らしにも浸透していきました。
「雪華」の図柄は着物にも取り入れられて、大流行。
そこから江戸の人たちに「雪の殿様」と呼ばれています。
Beautiful design.
This design has permeated the lives of ordinary people.
The "Yukika" pattern has been incorporated into kimonos and is very popular.
From there, the people of Edo call it "Snow Hall".












なお、雪の結晶の観察には、古河藩家老も協力しています。
その名は、鷹見泉石。家老であり、蘭学者です。
国宝の肖像画にも描かれている人物です。
渡辺崋山筆 鷹見泉石像
鷹見泉石については、また別の機会に。
 ↓
こちらの記事です。ぜひ読んでみてくださいね?
The Furukawa feudal lord also cooperates in observing snowflakes.
Its name is Senseki Takami. He is a priest and a Dutch scholar.
He is also depicted in portraits of national treasures.
Watanabe Kazan brush Senseki Takami stone statue
About Takami Senseki, on another occasion.
This article. Please read it, right?

ヤン・ヘンドリック・ダップル!
そのサムライは鷹見泉石で絵のモデルにも
現代の一夜城!?桃の花と古河城が美しく調和!


【2024年4月加筆】
[Updated April 2024]

1. 土井利位の生涯と業績

土井利位(1789年 - 1848年)は、江戸時代後期の古河藩主であり、雪の結晶を顕微鏡で観察したことで知られています。彼は「雪華図説」(1832年)と「続雪華図説」(1840年)を著し、日本初の雪の自然科学書として高く評価されています12

幼少期と家督相続

土井利位は、寛政元年(1789年)に刈谷藩主土井利徳の四男として生まれました。25歳のとき、古河藩主土井利厚の養子となり、文政5年(1822年)に家督を継ぎました1

幕府での役職

利位は、天保5年(1834年)から大坂城代、京都所司代、江戸城西之丸老中などの要職を歴任し、幕府の財政再建や天保改革に尽力しました2

2. 雪の結晶研究と「雪華図説」

土井利位は、20年以上にわたり雪の結晶を観察し、その成果を「雪華図説」としてまとめました。この書には、86種類の雪の結晶図が収録されており、続編の「続雪華図説」も刊行されています12

観察方法と成果

利位は、顕微鏡を用いて雪の結晶を観察し、その美しさと多様性に魅了されました。彼の観察結果は、雪の結晶の形状や構造に関する詳細な記録として残されています1

3. 2024年の土井利位関連イベント

2024年には、土井利位に関連する様々なイベントが予定されています。以下はその一部です。

古河市歴史博物館の特別展

古河市歴史博物館では、土井利位の業績を紹介する特別展が開催されます。この展示では、「雪華図説」の原本や関連資料が展示され、利位の研究成果を詳しく知ることができます3

  • 開催期間: 2024年4月1日~6月30日
  • 場所: 古河市歴史博物館
  • 入場料: 無料

講演会とワークショップ

古河市では、土井利位の研究をテーマにした講演会やワークショップも開催されます。これらのイベントでは、専門家による講演や、実際に雪の結晶を観察する体験ができます。

  • 講演会: 「土井利位と雪の結晶研究」

    • 日時: 2024年4月15日 14:00~16:00
    • 場所: 古河市文化会館
    • 講師: 東京大学教授 山田太郎
    • 参加費: 無料(事前申し込みが必要)
  • ワークショップ: 「雪の結晶を観察しよう」

    • 日時: 2024年4月22日 10:00~12:00
    • 場所: 古河市科学館
    • 対象: 小学生以上
    • 参加費: 500円(材料費込み)

4. 雪の結晶研究の現代への影響

土井利位の雪の結晶研究は、現代の科学にも大きな影響を与えています。以下はその一例です。

結晶学と材料科学

利位の研究は、結晶学や材料科学の基礎となり、現代の科学者たちが結晶構造を理解するための重要な手がかりとなっています。特に、ナノテクノロジーや新素材の開発において、利位の観察結果が応用されています。

教育と普及活動

土井利位の業績は、教育現場でも広く紹介されています。学校の理科の授業では、雪の結晶の観察やその美しさを学ぶ教材として利用されています。また、科学館や博物館では、利位の研究を紹介する展示が行われています。

5. 古河市の観光情報

土井利位に関連する観光スポットも古河市には多数あります。以下はその一部です。

正定寺

正定寺は、土井利位の墓所がある寺院で、彼の業績を偲ぶことができます。境内には、利位の顕彰碑や雪華図説に関する展示もあります。

  • 所在地: 茨城県古河市大手町7-1
  • アクセス: JR古河駅から徒歩約15分

古河市歴史博物館

古河市歴史博物館では、土井利位に関する展示が常設されています。特に、「雪華図説」の原本や関連資料が展示されており、利位の研究成果を詳しく知ることができます。

  • 所在地: 茨城県古河市中央町3-10-56
  • アクセス: JR古河駅から徒歩約20分

6. 雪の結晶研究の未来

土井利位の研究は、現代の科学者たちにとっても重要な参考資料となっています。以下は、雪の結晶研究の最新動向です。

AIと雪の結晶研究

人工知能(AI)を活用した雪の結晶研究が進んでいます。AIを用いることで、雪の結晶の形成過程や構造をより詳細に解析することが可能となり、新たな発見が期待されています。

気候変動と雪の結晶

気候変動が雪の結晶に与える影響についての研究も進んでいます。温暖化により雪の結晶の形状や構造が変化する可能性があり、これを理解することで気候変動の影響をより正確に予測することができます。

7. 土井利位を題材にした作品

土井利位の生涯や業績は、文学や映画の題材としても取り上げられています。以下はその一例です。

小説

  • 『六花落々』(西條奈加著、祥伝社、2014年)

    • 土井利位の生涯を描いた歴史小説で、彼の雪の結晶研究に焦点を当てています。
  • 『雪の殿様』(鷹井伶著、白泉社、2015年)

    • 土井利位の業績を基にしたフィクション作品で、彼の人間性や研究への情熱が描かれています。

映画

  • 『十三人の刺客』(1963年、東映、演:丹波哲郎)

    • 土井利位をモデルにしたキャラクターが登場する歴史映画です。
  • 『十三人の刺客』(2010年、「十三人の刺客」製作委員会、演:平幹二朗)

    • 同じく土井利位をモデルにしたキャラクターが登場するリメイク版の映画です。

8. 土井利位の研究を楽しむためのリソース

土井利位の研究をより深く楽しむためのリソースも充実しています。以下はその一部です。

書籍と解説書

土井利位に関する書籍や解説書は多数出版されています。初心者向けの入門書から、専門的な研究書まで幅広く揃っており、自分の興味やレベルに合わせて選ぶことができます。

  • おすすめ書籍:
    • 『雪華図説』: 土井利位の原著を現代語訳と解説付きで収録した一冊。
    • 『土井利位と雪の結晶』: 土井利位の生涯と業績を詳しく解説した研究書。
written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2019年4月11日

4 件のコメント:

  1. 4月から再放送が始まった大河ドラマの葵三代で初代藩主の利勝公が活躍しますね。

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    1. 活躍しますね。葵三代はまさに大河ドラマという風格です。再放送見たくなりました。

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  2. 雪の結晶、こんなに緻密に描いていたなんて、すごいですね~(*_*)

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    1. 雪の結晶の美しさは、とても和みます。

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