2024年3月17日日曜日

バベルの塔 vs ガッレリア:歴史と建築美の対決

原題:バベルの塔かガッレリアか 

塔と回廊どちらが好きですか?




 塔と回廊。 タワーか、アーケードか。 どちらが好きかというより、どちらも好きで、そのときの気分やタイミングが重要なのかもしれません。 「東京新都庁舎コンペ1986年 磯崎新アトリエ案」をご存知ですか? 「東京新都庁舎コンペ1986年 磯崎新アトリエ案」は、 ・「バベルの塔」ではなく「ミラノのガレリア」 というイメージです。 「バベルの塔」とは、限界を超えて挑戦し続ける超高層建築の、たとえ。 「ミラノのガレリア」は、都市空間を回廊のように内部化させた象徴。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアです。 どちらが正しいかではなく、どちらも魅力的。 塔には、登りたい。 回廊は、くぐりたい。 どうしようもなく、どちらも心が魅かれてしまうのです。




 マルテン・ファン・ファルケンボルフ 「バベルの塔」 (1595)
Marten van Falkenborg "Tower of Babel" (1595)

東京都庁コンペでは高層建築案が並ぶなか、磯崎新さんの案は異質の存在だったことでしょう。なぜなら、建物の高さが100mほどの案だったからです。 異質でありながらも、議論の俎上に載せられたと伝えられています。 東京都庁コンペでは、『師匠・丹下健三 vs 弟子・磯崎新』の師弟対決として注目を浴びていたようです。 高層建築、それも超高層建築となると、「バベルの塔」をひそかに心で想起してしまった人もいるのではないでしょうか。 新宿に東京都庁が完成してから、それなりの年月が経過しています。




 現在もなお、展望室からの眺めは圧巻です。
でも、もしも、超高層建築ではない姿で誕生していたとしたら。

 そんなことを想像してみるのも、たまには悪くないと思います。 「東京新都庁舎コンペ1986年 磯崎新アトリエ案」は、アートポスターにもなっています。
コンペの敗北案でありながらも、いまなお輝きを放ち続けているレジェンドです! 【東京バベルタワー】 「東京バベルタワー」という構想もありました。 たしか、高さ1万メートル。山手線の内側すべてが敷地になるという超々高層建築物。 超々高層建築物と書いて「ハイパービルディング」と読みます。
【旧・東京都庁エピソード】 旧・東京都庁には、岡本太郎さんの作品も展示されていました。展示というよりも、都庁舎と一体化している作品でした。取り壊しと移転の現場では、「岡本太郎作品の保存を求める声」があがっていました。岡本太郎さんの伝説のひとつとしてテレビで映像が流れるのを見たことがあります。 結局、旧・東京都庁舎と一体化していた岡本太郎作品は、旧・都庁舎取り壊しとともにに消えてしまいました。
【最適解の積み重ね】 コンペのようなものは、誰の人生にもありますよね。 いくつかの選択肢。 いくつもの魅力的な案。 恋愛、受験、就職。このあとの食事メニューでさえも。






どれが正解かというのではなく、いくつかの可能性の中から、 「選べ!」 と迫られるたびに選択するだけのこと。 その時その時の最適解が積み重なって、現在に至っているのですから。 【光と影】 東京では首都高速の地下化プランや、「日本橋に空を取り戻す」などのテーマが掲げられています。 2020年のオリンピックに向けて活発化しているのも確かですが、すでに都市空間に潜在していた問題です。 高層建築がなかったころの江戸の町は、日当たりの良い水の都だったのでしょうか。 低層住宅地ならではの、地域全体の日当たりの良さは格別です。高層建築の少ない場所ならではの快適さがあります。広々とした空間です。ビルの影に、おおわれずに済む世界。街路樹は、ずっと陽射しを浴びています。 でもほら、遠くに見えている塔に、また登りたくなっているのですよ。快適な場所にいながら遠くを眺めては、あの塔に登りたくなってくるわけです。 あの高さに足を震えさせるのに、こわいのに、登りたい。陽射しの暖かさが感じられない場所を歩いて塔に近づいていきます。 塔の展望室では、真冬でもガラス越しに熱い陽射しを感じられます。 塔からの眺めは、文句なしに魅力的。 塔に登りたい気持ちと、地上で陽射しに包まれる心地良さ。相反するものを共存させながら今日も。

【2024年3月加筆】 [Updated March 2024]

### バベルの塔とガッレリアの魅力

#### 1. バベルの塔の歴史と神話
バベルの塔は、旧約聖書の「創世記」に登場する巨大な塔で、人類が天に届くほどの高さを目指して建設しようとしたとされています。しかし、神の怒りを買い、言語が混乱し、建設が中断されたという神話が伝えられています。この物語は、人類の傲慢さと神の力を象徴するものとして広く知られています。

#### 2. ガッレリアの歴史と建築
ガッレリアは、特にイタリアのミラノにあるガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世が有名です。このガッレリアは、19世紀に建設されたアーケードで、美しいガラス屋根と鉄骨構造が特徴です。ガッレリアは、商業施設としてだけでなく、建築美術の象徴としても評価されています。

### 現代の建築と都市計画

#### 1. 超高層ビルの進化
現代の建築技術の進化により、超高層ビルの建設が可能となりました。特に、ドバイのブルジュ・ハリファや上海の上海タワーなど、世界各地で超高層ビルが建設されています。これらのビルは、都市のランドマークとしてだけでなく、技術革新の象徴としても注目されています。

#### 2. 持続可能な都市計画
持続可能な都市計画は、現代の都市開発において重要なテーマです。再生可能エネルギーの利用やグリーンインフラの導入、公共交通機関の整備など、環境に配慮した都市計画が進められています。特に、スマートシティの概念が注目されており、IoT技術を活用した効率的な都市運営が期待されています。

### 2024年3月時点の最新情報

#### 1. 最新の建築プロジェクト
2024年3月時点では、世界各地で新しい建築プロジェクトが進行中です。例えば、ニューヨークではハドソンヤードの再開発プロジェクトが進行中で、複数の超高層ビルや商業施設が建設されています。また、東京では新しい高層ビルや再開発プロジェクトが進行中で、都市の景観が大きく変わりつつあります。

#### 2. 建築技術の進化
建築技術の進化により、より効率的で持続可能な建物の建設が可能となっています。特に、3Dプリンティング技術やモジュール建築技術の導入が進んでおり、建設期間の短縮やコスト削減が期待されています。また、エネルギー効率の高い建物や再生可能エネルギーを利用した建物の普及も進んでいます。

### バベルの塔とガッレリアの比較

#### 1. バベルの塔の象徴性
バベルの塔は、人類の挑戦と限界を象徴する建物として知られています。その物語は、建築の限界を超えようとする人類の努力と、それに対する神の介入を描いています。この象徴性は、現代の建築プロジェクトにも通じるものがあります。

#### 2. ガッレリアの美しさと機能性
ガッレリアは、美しい建築と機能性を兼ね備えた建物として評価されています。特に、ミラノのガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世は、その美しいガラス屋根と鉄骨構造が特徴で、多くの観光客を魅了しています。また、商業施設としての機能性も高く、多くの店舗やレストランが集まっています。

### まとめ
バベルの塔かガッレリアか Bell Tower or Galleriaの記事を読んだ方に次に提供すべき情報として、バベルの塔とガッレリアの歴史や魅力、現代の建築と都市計画、2024年3月時点の最新情報を詳しく紹介しました。これにより、読者は建築の歴史と現代の技術革新について深く理解し、未来の建築プロジェクトに対する興味を持つことができるでしょう。

この情報が役に立てば幸いです。他に知りたいことがあれば、いつでもお知らせください。

written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2019年3月17日 

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