学生の頃の春は、どこかモノトーンの心象が強いです。
入学式や始業式の日に、桜は咲いていたでしょうか。
ましてや卒業式。
むしろ新しい生活が始まって、少し慣れてきたかなって頃に、ぱあっと。
学校の近くや、線路沿いの桜並木。空は白く曇っているほうが、桜の花びらの色がキレイに見えた気がします。錯覚かもしれません。たんに、曇りが多かっただけかもしれません。
だから青空の中に咲き誇る桜を目の当たりにすると、圧倒されてしまうのです。
春は、人生の節目となることが多くて、新生活の緊張感は強烈です。期待と不安に胸を躍らせながら、はやる気持ちを抑えていたような。
桜吹雪をくぐるときには、節目が過ぎて落ち着きと穏やかさが混ざり合っていたような気がします。
「桜の季節」の間奏が終わってから、ギターのカッティングが16ビートを快速列車のように刻み始めるのが好きです。
ゆっくり歩いていたはずが、いつのまにか急ぎ足になっていた、そんな通学路の記憶まで思い出してしまいます。
やるせなくなる、春の名曲です。
すてきな春から夏を! VIVA!!
written by 水瀬次郎
「陽炎」の記事がすごく閲覧されてますね。
返信削除あれはまた不思議ですね~
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