2024年6月20日木曜日

偽史と偽書にも歴史があるんですね!東日流外三郡誌  Pseudohistory and forged documents also have history! Tsugarusotosangun magazine 

 

Pseudohistory and forged documents also have history! Tsugarusotosangun magazine 



先日、NHKで放送された、
ダークサイドミステリー「“怪しい歴史”禁断の魔力 あなたもだまされる!?」
を見ました。
The other day, it was broadcast on NHK,
Dark Side Mystery "" Mysterious History "Forbidden Magical Power You Are Also Deceived !?"
I saw.







偽史。
偽造書?
ラノベで書けば良かったのに。
フィクションを楽しむという前提で、ファンタジー小説にしておけばいいのに。
と思ってしまうのでした。
ちょっと「ムー」みたいだなと感じてしまい、楽しかったです。
東日流外三郡誌つがるそとさんぐんしは初めて知りました。
falsified history.
Counterfeit book?
I wish I had written it in a light novel.
I wish I had made it a fantasy novel on the premise of enjoying fiction.
I thought.
I felt it was a bit like "Mu" and it was fun.
I've never heard of Tsugarusotosangunshi, a magazine from Tsugarusotosangun.






冷静に考えてみると、私の中にも「歴史の異説に好奇心が刺激される」ことは多々あります。
「富士王朝」や、滅亡したといわれていながら「○○家は存続していた」などのエピソードは好きな話です。
いろいろありますね。
When I think about it calmly, there are many things in me that "curiosity is stimulated by the myths of history."
I like episodes such as "Fuji Dynasty" and "The XX family survived" even though it was said to have been destroyed.
There are various things.

【2024年6月加筆】
[Updated Jun 2024]


日本の偽書として、東日流外三郡誌が有名なのは既に述べましたが、最近解説本が出版された偽書もあります。
椿井文書(サブタイトル:日本最大級の偽文書)が2020年の3月に出版されております。著者の馬場隆弘さんによると、国学者椿井政隆(1770~1837)の創作が数百点に上り、現在の史跡の指定にも影響しているとのことです。

As mentioned above, Tonichiryugai Sangunshi is a famous Japanese forgery, but there is also a forgery that has recently had an explanatory book published. The Tsubakii Documents (subtitle: Japan's Largest Forgery) was published in March 2020. According to the author, Baba Takahiro, the creations of the Japanese classics scholar Tsubakii Masataka (1770-1837) number in the hundreds, and they have even influenced the current designation of historic sites.


偽史と偽書の定義

偽史とは、歴史的事実を歪めたり捏造したりして作られた歴史のことを指します。これには、政治的、宗教的、または個人的な目的で意図的に作られたものが含まれます。偽書は、歴史的な文書や書物を偽造したもので、しばしば古文書や古典文学の形をとります。これらは、歴史的な信憑性を持たせるために、古い時代の書式や言葉遣いを模倣して作られます1

東日流外三郡誌の概要

「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)は、青森県五所川原市の和田喜八郎が1970年代に発見したとされる古文書です。この文書は、古代の東北地方に独自の文化圏を持つ国家が存在したことを示す内容で、特に津軽地方に焦点を当てています1。しかし、その内容には多くの矛盾や不自然さがあり、学界では偽書とされています2

偽書の歴史と影響

古代から中世

偽書の歴史は古代にまで遡ります。例えば、古代エジプトやギリシャでは、神話や伝説を基にした偽書が存在しました。中世ヨーロッパでは、宗教的な目的で偽書が作られることが多く、特に聖遺物や聖人伝に関する偽書が広まりました1

近代から現代

近代に入ると、偽書は政治的なプロパガンダやナショナリズムの道具として利用されることが増えました。例えば、19世紀のフランスでは、ナポレオン時代の偽書が作られ、彼の業績を誇張するために利用されました。現代でも、インターネットの普及により、偽書や偽情報が拡散しやすくなっています1

東日流外三郡誌の真偽論争

「東日流外三郡誌」は、その発見当初から真偽を巡る論争が続いています。和田喜八郎が発見したとされる文書は、内容や筆跡、発見状況などから偽書であるとする証拠が多くあります2。例えば、文書中に現れる言葉遣いや用語が近代のものであること、発見状況が不自然であることなどが挙げられます2

最新の研究と発見

2024年6月には、「東日流外三郡誌」に関する新たな研究が発表されました。この研究では、文書の紙質やインクの成分分析が行われ、現代の材料が使用されていることが確認されました3。また、和田喜八郎の手元から出た他の文書との比較も行われ、筆跡が一致することが再確認されました3

偽書の影響と対策

偽書は、歴史的な事実を歪めるだけでなく、社会や文化にも大きな影響を与えます。例えば、偽書が広まることで誤った歴史認識が定着し、偏見や差別を助長することがあります1。そのため、偽書の存在を見抜くための歴史学的なリテラシーが重要です。

偽書の見分け方

偽書を見分けるためには、以下のポイントに注意することが重要です:

  1. 文書の出所:文書がどこで、どのように発見されたかを確認します。不自然な発見状況や曖昧な出所は、偽書の可能性を示唆します2
  2. 内容の整合性:文書の内容が他の歴史的事実と矛盾していないかを確認します。特に、使用されている用語や言葉遣いがその時代に適しているかをチェックします2
  3. 物理的な分析:紙質やインクの成分分析を行い、文書が本当に古いものであるかを確認します3

まとめ

「東日流外三郡誌」は、偽書の典型例として多くの研究者によって分析されてきました。2024年6月の最新研究でも、その偽書性が再確認されました。偽書は歴史を歪めるだけでなく、社会や文化にも影響を与えるため、その存在を見抜くためのリテラシーが求められます。今後も、偽書に対する研究と対策が進むことが期待されます。

1: Wikipedia - 東日流外三郡誌 2: Wikiwand - 東日流外三郡誌 3: Value Press - 東日流外三郡誌


written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2019年6月20日

0 件のコメント:

コメントを投稿