2024年11月5日火曜日

ベーシックインカムで労働意欲がなくなる?

 

 心理学や社会学の視点は専門家におまかせしますので個人的な意見を言うと、ベーシックインカムが導入されて「生活費が確保できる」という状況になったからと労働意欲が失われることはありません。労働意欲が減ることもありません。むしろ、収入源の確保は労働意欲の向上になります。あくまでも私の個人的な見解です。ですが、もしも『ベーシックインカムを導入すれば労働意欲が失われて社会に活気がなくなる』という感じの意見が出れば個人的にNOと発言します。


シンプルに、たとえば宝くじやtotoで何億円か当選金を獲得します。2億円、6億円、10億円などさまざまな一等当選金がありますが、自分の口座にそれだけの金額が振り込まれたからといって仕事を辞めることにはつながりません。なんていうか『それとこれは別』だからです。


一生遊んで暮らせるお金を手に入れて、じゃあなにをしようかとなったら、好きなことをします。その「好きなこと」が仕事と無縁とは限らないわけです。


働かずに遊んで暮らしている人を見て労働意欲が失われることもありません。むしろそういう人たちのおかげで商品が売れて外食が栄えて科学技術さえ進化すると考えています。


私は数字が好きな性格なのか宝くじなどで割り振られる番号を見るのも好きです。雑誌を買って読むような感覚に近いかもしれません。無駄遣いと言われてもそれはそれ、気にしませんよ趣味ですから。


自分と似たような感覚の人が多いか少ないかは不明ですが、もしも社会的に統計が取られたりするのなら『自分は、こう』という意思表示は明確にできるように意識しています。ある種のシミュレーションでしょうか。準備でしょうか。いずれにしても『自分が使える金額が増えることで仕事をしたくなくなるわけではない』です。


生活費のためにやむを得ず仕事をすることはあります。お金がこれだけあればこの仕事はしないで済むなと考えることがあってもいいでしょう。その先には『別の仕事』があると思いますし、好きなことを続けることが結果的に収入に結びついていくという人もいるでしょう。入り口はさまざまです。


ふらっと考えて、考えっぱなしにしておくことのほうが多いですが、たまには文字にして記録しておくのもいいかなと思い記事にしています。


似たようなことを書いてしまうかもしれませんが、自分では視点を変えて多角的に捉えていきます。


書いていて感じるのは『もうちょっと書きようがあるよな?』『この場合の実験データはどこにあるんだろう?』などの疑問。個人的なメモの範囲とはいえ、どこかで自分の問題意識が社会と繋がっているといいなと考えているからかもしれません。

ベーシックインカム導入までの道のり? 給付金のあり方とらえ方



【2024年11月加筆】
[Updated November 2024]

ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムの定義 ベーシックインカム(BI)は、すべての国民に対して無条件で一定額の現金を定期的に支給する制度です。この制度の目的は、最低限の生活を保障し、貧困を解消することです。ベーシックインカムは、年齢や性別、所得に関係なく支給されるため、社会保障制度の一環として注目されています。

ベーシックインカムの歴史 ベーシックインカムの概念は、16世紀のヨーロッパで生まれました。トマス・モアの『ユートピア』やトマス・ペインの『人間の権利』などの著作で、所得の平等分配が提唱されました。20世紀後半には、経済学者のミードがベーシックインカムの理論を発展させ、現代のベーシックインカムの基礎が築かれました。

ベーシックインカムのメリットとデメリット

メリット

  1. 貧困の解消:ベーシックインカムは、貧困層に対する直接的な支援となり、貧困率の低下に寄与します

  2. 労働環境の改善:ベーシックインカムが導入されることで、労働者はブラック企業や過酷な労働環境から解放される可能性があります

  3. 経済的安定:定期的な現金支給により、経済的な安定がもたらされ、消費活動が活発化します

デメリット

  1. 財源の確保:ベーシックインカムを実施するためには、巨額の財源が必要です。増税や他の社会保障制度の廃止が検討されることがあります。

  2. 労働意欲の低下:一部の人々は、最低限の生活が保障されることで労働意欲が低下する可能性があります

  3. 社会保障制度との兼ね合い:既存の社会保障制度との調整が必要であり、制度の複雑化が懸念されます

ベーシックインカムと労働意欲

労働意欲の低下に関する懸念 ベーシックインカムが導入されると、労働意欲が低下するのではないかという懸念があります。最低限の生活が保障されることで、働かなくても生活できると考える人が増える可能性があります

実験結果から見る労働意欲 フィンランドで行われたベーシックインカムの実験では、受給者の労働意欲が低下しないことが確認されました。実験期間中、受給者の雇用日数は対照群よりも平均で6日間多く、安定的な収入が必ずしも怠惰につながるわけではないことがわかりました

労働環境の改善 ベーシックインカムが導入されることで、労働環境が改善される可能性があります。ブラック企業や過酷な労働環境から解放されることで、労働者はより良い職場環境を求めるようになります。これにより、企業側も労働環境の改善に努める必要が生じ、全体的な労働環境の向上が期待されます

2024年11月の最新情報

日本での議論の進展 2024年11月時点で、日本でもベーシックインカムの導入に関する議論が活発化しています。特に、新型コロナウイルスのパンデミックを契機に、経済的な不安定さが浮き彫りとなり、ベーシックインカムの必要性が再認識されています

実験的導入の動き 日本国内でも、地方自治体を中心にベーシックインカムの実験的導入が進められています。例えば、東京都内の一部地域では、一定期間限定でベーシックインカムを支給する実験が行われています。この実験を通じて、ベーシックインカムの効果や課題が検証されています。

財源確保の課題 ベーシックインカムの導入にあたっては、財源の確保が大きな課題となります。増税や他の社会保障制度の見直しが検討されていますが、具体的な財源確保の方法についてはまだ議論が続いています。

ベーシックインカムの未来

テクノロジーの活用 ベーシックインカムの未来には、テクノロジーの活用が期待されています。例えば、AIやブロックチェーン技術を活用することで、効率的な支給システムの構築が可能となります。これにより、支給の透明性や信頼性が向上し、ベーシックインカムの導入が現実味を帯びてきます。

グローバルな展開 ベーシックインカムの取り組みは、国内だけでなく、グローバルにも展開されています。例えば、アメリカやカナダ、フィンランドなどの国々で実験的な導入が進められており、その成果が注目されています。これらの国々の成功事例を参考にしながら、日本でもベーシックインカムの導入が検討されています。

まとめ

ベーシックインカムは、貧困の解消や労働環境の改善など、多くのメリットを持つ制度です。しかし、財源の確保や労働意欲の低下などの課題も存在します。2024年11月時点で、日本でもベーシックインカムの導入に関する議論が進展しており、実験的な導入が進められています。今後もテクノロジーの活用やグローバルな展開を通じて、ベーシックインカムの未来が期待されています。


written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2021年11月5日

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