2020年6月15日月曜日

大江千里を聴いていた「REAL」な感覚




シングルリリースされたのが、1985年の春。

大江千里さんの「REAL」です。





とにかくインパクトがあって、

歌詞の言葉を聞き取りながら聴いていました。

ガツンとくるのに、

やわらかい感じもする、




日常のなかでのインパクト






なんとなく、存在には気づいていました。

そんな感じ。

流行の最先端をいってる感じの同級生の家に遊びに行くと、

部屋の雑誌に写真があったり。




具体的な曲はわからなくても、

レコード店に行くと目に付きました。




音楽雑誌の表紙や、記事中のアーティスト写真も。

かなりインパクトがありました。



素晴らしい意味で、「ユニークな存在」でした。






ユニーク!


当時は、

『音楽が得意な先輩』

という雰囲気に感じていました。



アイドル歌手?

シンガーソングライター?



こちらからの勝手な、親近感というか、

通りの向こう側にいる明るい人気者という雰囲気でした。



年齢的に言うと、

私のリアルな姉気的・兄貴的・先輩風な存在。

・・・・・だと、思っていたんですけどね!

実は、いまさっき気づいたことなんですけど、

1960年生まれなんですね!?

なんで驚いたかと言うと、

もっともっと若くて「次の世代」みたいに感じていたからです。

もちろん、若いです。

若いんですけど、

もっとこう19くらいかなと。


たぶん未成年。

せいぜいハタチくらい。そんな感じ。



私にとっては、

『高校のひょうきんな先輩が大学にいって音楽やってるってよ』

みたいなイメージでしたので。




今となっては、ささいなことでしょうが、

1985年の大江千里さんは「24-25歳」です。





同級生じゃないけど同世代な感覚


そもそも、

当時の私はアーティストの年齢とか気にしていません。

耳にする音楽が、すべて。




自分にとって、「最高!」と叫べるかどうか。

それだけが基準でした。

聴いて、

耳にして、

私が「これ最高」と思えれば、それでいいわけです。


同級生じゃないけれど、

同世代感覚というか。





ある時期、

あの時期、

大江千里さんの音楽は、

私が「最高!」を連発したアーティストのひとりです。





いつから大江千里を聴いてたの?


1983年の秋。だった、と思います。

きっかけは、友だちから借りたカセットテープ

歌詞にインパクトがありました。

『え? それって何』

と、調べずにはいられない単語が、とにかくありました。



面白い。


なんかわからないけど、おもしろい。

そんな、第一印象だった気がします。



レコードジャケットを見たときは、

『だれ?』というより『なに??』という感じがした気もします。




じわじわと月日が流れて、

1984年になって、

そして1985年を迎えました。



ラジオから流れてきたのが、

「来週発売の新曲、REAL

のスポットやCMです。



イントロが、とてつもなくドラマチックに感じられて。

歌が始まるまでの短い時間に、

やたらとWAKU WAKUしたのを覚えています。




いい意味での少数派? 



それと。

これは私の印象ですが、

流行に敏感な同級生(しかも圧倒的に少数派)と、

話題にできるテーマでした。



たいした面識もないのに、

いや、初対面で、

『え! せんりくん聴いてるの?』

と相手の表情が変わる瞬間を何度体験したことか。

誰かと仲良くなるきっかけにできる音楽でした。
(相手が知っていれば、という条件付き)



1985年の春、

まだ大江千里さんに大ヒット曲はありませんでしたが、

『知ってる人は、よく知っている

『知っている人に会うと、とにかく話題が尽きない

という時代の空気感のなかでリリースされた「REAL」です。







辞書に載っていない


とにかく歌詞の中に、

『これなんだろう』

という、わからない言葉があったんですよ。

ひとつやふたつじゃないし。



意味なのか、

ニュアンスなのか、

使い方なのか、

空気なのか、

とにかく『ん?』ってなる。

なので、


『あれって、なんのこと? どういう意味』


とか質問ばかりしていました。




リアルに訊くしかない


さまざまなアーティストを、

歌詞カードを見ながら音楽を聴くことは多いです。

が。

辞書をひくことは、多くなかったので。




大江千里さんの歌を聴いていると、

『ん? なんだ』

と辞書をひいて、

それでも載ってなくて、

「せんりくん」が好きな同級生や先輩に質問する、

という流れでした。


とにかく、

リアルに誰かに質問して訊くしかなくて


そのたびに、

『え~ 知らないの~~』

『ふぅ~ん? 知りたいの。へぇ~?』

みたいな、

意味深なんだか裏があるんだか、

よくわからない反応が返ってくるので、

けっこうリアルに恥ずかしかったです。




言い換えれば、

大江千里のレコード(カセットテープ)を聴くと、

なんだかすごく物知りになるよっていうか、

こんなことも知ってるよー?

っていう得意気になれました。

自分にとっても、ユニークな時期です。





2020の「Togetherness」で再び


ニューヨークジャズピアニストになっていて、

2020年6月には『世界的な40曲』に選ばれていたことがニュースになって、

今→こうして懐かしく思い出しています。

【つい勢いで大江千里「Togetherness」という記事を書きました】





思い出すのは遠い「思い出」なんだけど、

やたらとリアルな何かがあります。

この感覚は、なんだろう?




まとめ


というわけで、

今回は大江千里さんの「REAL」を聴きながら書きました。

次回は「YOU」でも聴きながら。



【「REAL」収録アルバム】
未成年
1985年3月リリース作品






ワラビー♪
written by 水瀬次郎






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