原題:Kanashimi ga Tomaranai I CAN'T STOP THE LONELINESS City pop with crystallized sparkle
なにもかもがピタッとハマッているシティポップの金字塔。きらめきが結晶化したシティポップです。
悲しみがとまらない
I CAN'T STOP THE LONELINESS
杏里
1983.11.リリース
収録アルバム「TIMELY!!」
作詞 康珍化
作曲 林哲司
編曲 角松敏生 林哲司
角松敏生さんのプロデュースによるアルバム「TIMELY!!」からの先行シングルとして発売されました。1983年は「CAT'S EYE」の大ヒットが鮮烈でした。それに続く曲となるわけでヒットも狙ったことでしょう、相当のプレッシャーの中で制作された楽曲と言えるかもしれません。しかし角松敏生さんは楽しみながら渾身でプロデュースしたのではないかという気がしてくるサウンドに仕上がっています。
作詞は康珍化さんで作曲が林哲司さんとなれば、杉山清貴&オメガトライブの「サマー・サスピション」のコンビです。シティポップがシングルヒットを連発していく時代の幕開けの一曲となっています。
タイトル「悲しみがとまらない」のとうり、見事なストーリーが歌の中で展開されています。恋愛小説の短編を聴く感覚です。
冬に大ヒットしたこの曲もアルバム「TIMELY!!」も、音楽には夏の雰囲気が満ち溢れています。開放的な空気感、ドライブで聴きたくなる音楽。当時の私は『高校卒業したら免許をとってカーステレオで流しながらドライブする』と夢見ていました。
想像の世界だけれども、どこか自分の日常と地続きな感じがしました。フィクションとしての都市空間やリゾートなんだけれど、自分で持ち歩いていて全く違和感がないシティポップです。ウォークマンで聴くときは、あえて街の雑踏や風の音も混じって聴こえるくらいの音量が快適でした。
遠い夏のリゾート音楽なのに、寒空の下で肌身離さず持ち歩いていたサウンド。あふれる才能たちが集まって結晶化しているシティポップです。
メロディラインは林哲司さんならではの大ヒットチューンですが、バックの演奏は角松敏生さんならではのベースが跳ねまくっている感じが最高です。
【2025年1月加筆】
[Updated Jan 2025]
1. シティポップの歴史とその魅力
- シティポップの誕生:1970年代後半から1980年代にかけて、日本の都市部で生まれた音楽ジャンル。都会的で洗練されたサウンドが特徴。
- 代表的なアーティスト:山下達郎、竹内まりや、大瀧詠一などがシティポップの代表的なアーティストとして知られています。
- 国際的な影響:近年、シティポップは海外でも再評価され、特にYouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスを通じて人気が高まっています。
2. シティポップの再評価と現代のトレンド
- 再評価の背景:シティポップの再評価は、SNSやストリーミングサービスの普及により、若い世代が過去の音楽を発見しやすくなったことが一因です。
- 現代のシティポップアーティスト:現代のアーティストたちがシティポップの影響を受けた楽曲をリリースしています。例えば、SuchmosやNulbarichなどが挙げられます。
- リバイバルイベント:シティポップのリバイバルイベントやフェスティバルが各地で開催され、往年のファンだけでなく新しいファン層も取り込んでいます。
3. シティポップの代表的なアルバムと楽曲
- 山下達郎『FOR YOU』:シティポップの金字塔とも言えるアルバム。代表曲「Sparkle」や「Love Talkin’」が収録されています。
- 竹内まりや『VARIETY』:竹内まりやの代表作であり、「Plastic Love」などの名曲が収録されています。
- 大瀧詠一『A LONG VACATION』:シティポップの名盤として知られ、「君は天然色」などが収録されています。
4. シティポップの影響を受けた現代の音楽
- 現代のアーティスト:現代のアーティストたちがシティポップの影響を受けた楽曲をリリースしています。例えば、韓国のアーティストYUKIKAや、アメリカのアーティストMacross 82-99などが挙げられます。
- ジャンルの融合:シティポップは他の音楽ジャンルとも融合し、新しいサウンドを生み出しています。例えば、シティポップとエレクトロニカの融合などが見られます。
5. シティポップの未来と展望
- 新しい世代への影響:シティポップは新しい世代のアーティストやリスナーに影響を与え続けています。これからもその魅力は色褪せることなく、進化し続けるでしょう。
- グローバルな広がり:シティポップは日本国内だけでなく、海外でもその人気が高まっています。今後も国際的な広がりを見せることが期待されます。
6. シティポップに関するリソース
- 書籍:シティポップに関する書籍や雑誌を紹介します。例えば、『シティポップの時代』や『日本のポップス黄金時代』などが参考になります。
- ドキュメンタリー:シティポップに関するドキュメンタリー映像も多く制作されています。YouTubeやNetflixなどで視聴可能です。
- オンラインコミュニティ:シティポップに関するオンラインコミュニティやフォーラムに参加することで、同じ趣味を持つ人々と情報交換ができます。
7. まとめ
シティポップは、その洗練されたサウンドと都会的な雰囲気で多くの人々を魅了してきました。現代においてもその人気は衰えることなく、新しい世代のアーティストやリスナーに影響を与え続けています。シティポップの歴史や代表的なアーティスト、現代のトレンドについて理解を深めることで、その魅力をより一層楽しむことができるでしょう。
この情報が、読者の皆様にとって有益であり、シティポップの世界をさらに楽しむための一助となることを願っています。
久しぶりに聞きました。杏里さんって70年代から活躍されているのですね。
返信削除70年代の曲はリアルタイムで知っているというより、後から聞き直して知りました。
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