2021年11月5日金曜日

ベーシックインカムで労働意欲がなくなる?



 心理学や社会学の視点は専門家におまかせしますので個人的な意見を言うと、ベーシックインカムが導入されて「生活費が確保できる」という状況になったからと労働意欲が失われることはありません。労働意欲が減ることもありません。むしろ、収入源の確保は労働意欲の向上になります。あくまでも私の個人的な見解です。ですが、もしも『ベーシックインカムを導入すれば労働意欲が失われて社会に活気がなくなる』という感じの意見が出れば個人的にNOと発言します。


シンプルに、たとえば宝くじやtotoで何億円か当選金を獲得します。2億円、6億円、10億円などさまざまな一等当選金がありますが、自分の口座にそれだけの金額が振り込まれたからといって仕事を辞めることにはつながりません。なんていうか『それとこれは別』だからです。


一生遊んで暮らせるお金を手に入れて、じゃあなにをしようかとなったら、好きなことをします。その「好きなこと」が仕事と無縁とは限らないわけです。


働かずに遊んで暮らしている人を見て労働意欲が失われることもありません。むしろそういう人たちのおかげで商品が売れて外食が栄えて科学技術さえ進化すると考えています。


私は数字が好きな性格なのか宝くじなどで割り振られる番号を見るのも好きです。雑誌を買って読むような感覚に近いかもしれません。無駄遣いと言われてもそれはそれ、気にしませんよ趣味ですから。


自分と似たような感覚の人が多いか少ないかは不明ですが、もしも社会的に統計が取られたりするのなら『自分は、こう』という意思表示は明確にできるように意識しています。ある種のシミュレーションでしょうか。準備でしょうか。いずれにしても『自分が使える金額が増えることで仕事をしたくなくなるわけではない』です。


生活費のためにやむを得ず仕事をすることはあります。お金がこれだけあればこの仕事はしないで済むなと考えることがあってもいいでしょう。その先には『別の仕事』があると思いますし、好きなことを続けることが結果的に収入に結びついていくという人もいるでしょう。入り口はさまざまです。



ふらっと考えて、考えっぱなしにしておくことのほうが多いですが、たまには文字にして記録しておくのもいいかなと思い記事にしています。


似たようなことを書いてしまうかもしれませんが、自分では視点を変えて多角的に捉えていきます。


書いていて感じるのは『もうちょっと書きようがあるよな?』『この場合の実験データはどこにあるんだろう?』などの疑問。個人的なメモの範囲とはいえ、どこかで自分の問題意識が社会と繋がっているといいなと考えているからかもしれません。




ベーシックインカム導入までの道のり? 給付金のあり方とらえ方


written by 水瀬次郎




ベーシックインカム導入までの道のり? 給付金のあり方とらえ方



 給付金の存在は経済に対する考え方を変えつつあるんじゃないかと感じています。おそろらく10年前であれば『給付金?10万円もらえるのは嬉しいだろうけどその財源はどうするのさ?』みたいに言われておしまいという感覚でもおかしくなかったでしょう。金額が5万円でも『財源は?国の借金が増えるだけ』と言われたかもしれません。私の個人的な感覚では支出と収入は同時に把握する必要があると思っているので、給付金と財源はセットで考えることになるでしょう。仮に『財源はこれです』と説明をされても本当にそれから出てくるのか曖昧だったり不確かな要素があったりして安心感より懸念のほうが強いです。


でも給付金が支給されるとなれば財源がなんであるにせよ『ここから』『どこから』『そこから』と明確に質疑応答できる余地が生まれます。そうなんです実際に給付金が支給されるということが、『いくら必要?』『財源は?』という議論を具体的にしてくれる気がするわけです。それってすごくないですか。机上の空論でベーシックインカムを取り扱っていた頃と比べて明らかにメリットとデメリットが分かりやすくなります。デメリットに対しても解決案や提案も出しやすくなることでしょう。そういう理由から限定的で線引きされる給付金だとしてもスタートラインとして見れば良いと思います。


しかも対象とならない人たちから不満の声があがれば、『じゃあどうする?』と考えることになりますから、まさに『必要は発明の母』の状態。最初から完璧でなくていいので最初の一歩を踏み出して、しかも歩み続けていくことが重要に思います。


たとえばこのニュース『18歳以下に10万円を支給』というのも、そのプランに不満を表明して終わらせるのではなく『18歳以下に10万円を支給できるのだから次は非正規雇用者にも10万円を支給しよう』と要望すればいいと思うわけです。非正規雇用者に支給できるなら失業者や無収入の人たちにも、それなら全国民に対して一律の給付をと希望していくのも自然な流れでしょう。大切なことは、必要としている人のところに必要な金額が届くようになることです。必要な金額というニュアンスであれば、それこそ賃金時給も改善が求められるでしょう。


10年前と比べれば明らかに給付がスムーズに遂行できる素地ができあがっています、もしくはできあがりつつあります。マイナンバーカードと電子マネーとして利用できるマイナポイントが実現しているからです。


このさいですから正直に声をあげたらいいと思います。どうせ無理とか言わずに。がっかりだと感じたらなおのこと『じゃあ、どういう支給プランならがっかりせずに納得できるのか?』と一人ひとりが自問自答してみるのも、将来のベーシックインカム導入に向けて良い効果となる気がします。


どのような発表があるにせよ対案を自分なりに出してみる、そんな姿勢が議論も向上させていくと感じています。





衆議院議員選挙が終わり、岸田総理が電光石火な外交から戻り、まだ国会が開かれる前の状態。『今の自分』の頭で思いつかないようなアイデアや意見が登場する機会が増えてきそうな予感がします。不安より期待が大きいです。






written by 水瀬次郎