2022年8月6日土曜日

ちょっと映るだけのお仕事です



学生さんは夏休みですね。

わたしが学生のときは、夏休みはバイトしてました。
とはいっても、日雇いのバイトばかりしていて、ちょいと珍しかったバイトの紹介を。

映画やドラマのエキストラ

なぁん、それやったらさほど珍しくもないやん、と思われるかもしれません。
何回かエキストラのバイトをしましたが、わたしが学生時代に住んでいたのは京都市内。
はい、東映の京都撮影所があります。

時代劇のエキストラ

特に印象に残っているのは、1998年のお正月にテレビ東京系列で放送された12時間の時代劇
『家康が最も恐れた男 真田幸村』
これのロケです。

当時、わたしは銀閣寺の近くに住んでいたのですが、朝6時に太秦の撮影所に集合。
始発のバスじゃ間に合わないので、太秦までの約10kmを自転車で。

撮影所に着くなり衣装へと着替え。
役柄は百姓。
衣装に着替えてかつらを被せてもらい、顔をドーランで汚して準備ができた人からバスに乗車。
全員揃ったところでロケ地に移動。

時代劇なので遠くの山に鉄塔や送電線などが映ってはダメ。
バスで1時間ほどの山の中に突如として開けた場所があり、東映の時代劇はだいたいそこで撮影するとのこと。

その日の撮影は午前中は真田側からということで、真田幸村と百姓たちが仲良くしているシーンから始まります。
わたしを含め百姓たちが畑を耕しているところに幸村が来て気さくに話しかけ、そこに霧隠才蔵もやって来る。

ここで、幸村役は松方弘樹さん才蔵役は国生さゆりさん

誰もが知っている役者さんが目の前で芝居している、というか一緒におしゃべりしている。

幸村、才蔵と一緒に車座になって握り飯を食べるシーンのほか、メインは戦の準備のために百姓たちに火縄銃の使い方を教えるシーン。
百姓たちが一列に並んで火縄銃を構えて撃つ練習をするのですが、そのうちの何人かに幸村が直接撃ち方を指導します。
その何人かのうちの一人がわたし。
松方さんがすぐ隣にいて肘の上げ方とか照準の付け方を手取り足取り・・・足は取ってないか・・・教えていただき、今までで一番間近で見た芸能人は松方さんですね
握手とかじゃなくて体に直接触れて撃ち方を教えていただきましたから

そしていざ戦ということになり、木々の葉の隙間から狙いをつけて火縄銃を撃ちます。
午前中はここまで。
ほかのシーンも撮影していましたが、その間はエキストラはフリーで、バスに戻って休んでいるか撮影を見学しているかです。


で、午後。
百姓の衣装の上から足軽の衣装・・・胴鎧や手甲、脚絆をつけて陣傘をかぶり、今度は徳川側に。
隊列を組んで行軍しているのですが、そこを突然銃撃されて慌てふためき隊列が崩れます。
・・・・・・そう、午前中に真田側の百姓として火縄銃を撃ちましたが、実はそれは午後から徳川側にいる自分たちを撃ったわけで(笑。
隊列のシーンは引きの画なので、顔が同じかわかりもしない。
午後からのエキストラの役目はこれで終わり。
あとは役者さんの撮影が終わるのを待ちます。

その日の撮影が終了したら再びバスで1時間かけて太秦へと戻り。
衣装を着替えて返しますが、ドーランががなかなか落ちないという。
帰り支度ができた者から順にバイト代をもらって帰ります。
ハイ、とっぱらいです。
日当としてはそんなに高いわけではなく、実働時間での時給にすると良い部類になりますが、いかんせん拘束時間が長いです。
でも至近距離で芸能人を見れるだとか、撮影の裏側が見れるだとか、テレビや映画に映るだとかの付加価値がつきますね。

ちなみに、放送日はお正月だったので福岡の実家に帰省していましたが、当時はテレビ東京系列のTVQが映りにくいためビデオ録画できず、京都ではテレビ東京系列は見れなかったため、放送は見れてません。
なので、実際に画面に映っているかどうかはわかりません。

DVDかなんかで出てないかなぁ?

と思っていたら、時代劇専門チャンネル(https://www.jidaigeki.com/program/detail/jd00002027.html)で9月に放送されることに。
スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV、auひかりテレビサービス のいずれかで視聴できるとのこと。
映っているかわからんけれど、このためだけに契約するか悩ましいところ。。。