条件付きで限定的なようですが、ベーシックインカムの実証実験がロサンゼルスで始まるようです。
ベーシックインカムというのは、『所得保障』の目的で『政府が全国民に定期的に一定金額を支給する』というのが定義だったように思っていました。だから限定的なのはベーシックインカムとは言えないんじゃないかと感じるのですが『ベーシックインカムの実証実験』というのがポイントなのでしょう。実験してみてデータなどをとったりしてから国民全体に支給していくという感じでしょうか。
個人的には、ベーシックインカムに対する怖さのひとつがあってそれが「導入されるときには年金制度が廃止されたり会社の賞与制度が消滅するんじゃないか?」というものです。そのあたりに配慮をしてなのか『ベーシックインカムを始めても年金は止めない』という発言を見たか聞いたかしたような記憶もありますので、当初の意図から離れていくにせよ注目しているところです。
マイナンバーカードと電子マネーの普及で、必ずしも現金振込みじゃなくてもベーシックインカムというか給付金は成立する気がします。電子マネーなら『期限付き通貨』のような性格にもできるでしょうから、そのあたり経済学者のあたりで活発に議論してくれると聞き応えありそうです。その延長線上で日本人からノーベル経済学賞の受賞もあればいいなと想像しています。
さてタイトルの「実証実験としてのベーシックインカムがロサンゼルスでスタート」の元になっているニュースはこちらです↓
米ロサンゼルス市、ベーシックインカム実証実験開始、約3,200世帯に毎月1,000ドル支給(米国) | ビジネス短信 - ジェトロ https://t.co/7OGJCpJ517
— ミナセジロー (@mizumoonisland) November 2, 2021
衆議院議員選挙が終わって、近いうちに「新しい資本主義」に関する会議からの提言とか発表とかもあるみたいなので、そちらにも注目しています。かなり解釈の余地が広いテーマなので言葉だけではわかりにくい気もするのですが内閣官房のホームページに掲載されている情報だけでは構成や日程に関する情報がメインですね?
ベーシックインカムに関してはまだまだ議論の余地があるうえに発展の余地もありそうなので、選挙での公約で『これだ!』と掲げられてしまうよりも、国会に限らずさまざまな立場や職業からの意見で議論が広がっていくと面白そうだなと感じています。最初は浅い内容の議論だとしても議論が深まるうちに知識見識が深まっていって成熟していくのではないでしょうか。
というわけで、ベーシックインカムに対しては賛成か反対かではなく『こういう仕組みならどうだろうか』という視点で見て行きたいと思い始めています。