2025年9月24日水曜日

地震に強い街・弱い街が一目でわかる!東京都5192町丁目の危険度ランキング公開

原題:地震に関する地域危険度測定調査


地震に対する備えはしてありますか?

M7以上の地震があいついで発生していますね。

今回は東京都都市整備局が公表した、とある調査の結果についてメモしておきます。

第9回 地域危険度測定調査

東京都内の5192町丁目ごとに危険度が評価されています。

かつて暮らしていた街や、友人知人の暮らしている街、よく通った地域。

記憶の映像と、最新のグーグル映像を比較しながら『なるほどな』と思うことは多いです。

再開発は昔の面影が失われるため寂しいものの、高い防災意識が反映された都市計画なら安心につながりますよね。


建物倒険度

(建物倒壊の危険性)

●火災危険度

(火災の発生による延焼の危険性)

●総合危険度

(上記2指標に災害時活動困難係数を加味して総合化したもの)


【2025年9月加筆】
[Updated Sep 2025]

🏙️ 地震に備える都市と暮らし:地域危険度測定調査の次に知るべきこと(2025年版)

はじめに

2025年9月現在、首都圏を中心に地震活動が活発化しており、M7以上の地震が複数回発生しています。東京都都市整備局が公表した「第9回 地域危険度測定調査」は、都内5192町丁目の地震リスクを「建物倒壊危険度」「火災危険度」「総合危険度」の3指標で評価し、地域ごとの防災力を可視化しました。

この調査を読んだ方が次に知るべきことは、「自分の暮らす地域のリスクをどう受け止め、どう備えるか」という実践的な視点です。ここでは、最新の防災政策、都市整備、個人の備え、そして地域コミュニティの役割まで、包括的に解説します。


🧭 地域危険度の読み解き方

危険度ランクの意味

東京都の調査では、各町丁目を5段階で評価しています。たとえば「総合危険度ランク5」は、建物の老朽化率が高く、木造密集地域で火災延焼の可能性が高いエリアです。

  • 建物倒壊危険度:耐震性の低い建物が多い地域
  • 火災危険度:延焼しやすい街区構造(狭い道路、木造密集など)
  • 災害時活動困難係数:救助・消火活動が困難な地域構造

自分の地域を調べるには?

東京都都市整備局の公式サイトでは、地図上で町丁目ごとの危険度を確認できます。また、ArcGISによるインタラクティブマップも公開されており、視覚的にリスクを把握できます。


🏗️ 都市整備と防災政策の最新動向(2025年)

再開発と防災都市づくり

2025年現在、東京都では「防災都市づくり推進計画(第4期)」が進行中です。木造密集地域の再整備、避難路の確保、耐震改修の促進などが柱となっています。

  • 重点整備地域:荒川区南千住、墨田区京島、世田谷区北沢など
  • 施策例:防災公園の整備、耐震補強助成制度、空き家対策

新たな制度:地域防災力評価制度

2024年から導入された「地域防災力評価制度」では、自治体ごとの防災施策の進捗度をスコア化。住民参加型の避難訓練や防災教育の実施状況も評価対象となっています。


🧰 個人ができる地震対策(2025年版)

1. 家屋の耐震診断と改修

  • 耐震診断の無料化:東京都では2025年現在、築30年以上の木造住宅に対し、無料診断を実施中
  • 改修助成制度:最大150万円の補助(所得制限あり)

2. 家庭内の備蓄と安全対策

  • 備蓄品の見直し:水(1人1日3L×7日分)、非常食、簡易トイレ、モバイルバッテリー
  • 家具の固定:L字金具、耐震ジェル、突っ張り棒などで転倒防止
  • 避難ルートの確認:最寄りの避難所、広域避難場所、津波避難ビルの位置を把握

3. 情報収集と発信

  • 防災アプリの活用:東京都防災アプリ、Yahoo!防災速報、NHKニュース防災
  • SNSでの情報共有:X(旧Twitter)やLINEで家族・地域と連絡手段を確保

🧑‍🤝‍🧑 地域コミュニティの力

自治会・町会の役割

  • 防災訓練の実施:年1回以上の避難訓練が推奨されており、参加率が高い地域ほど災害時の対応力が高い
  • 高齢者支援体制:要支援者名簿の整備と、見守り体制の構築が進んでいる

学校・企業との連携

  • 学校防災教育:2025年から小中学校で「地域防災学習」が必修化
  • 企業のBCP(事業継続計画):中小企業でもBCP策定率が50%を超え、地域との連携が進む

🌐 地震予測と科学的知見の進展

首都直下地震の可能性

2025年の地震調査研究推進本部の報告では、今後30年以内にM7級の首都直下地震が発生する確率は70%とされています。特にプレート境界型地震(相模トラフ)への警戒が強まっています。

新技術:AIによる地震予測

  • リアルタイム地震予測モデル:AIが地震波を解析し、数秒前に警報を発する技術が実用化
  • 都市構造シミュレーション:建物の揺れ方を3Dで再現し、倒壊リスクを可視化

🧭 まとめ:次に取るべきアクション

  1. 自分の地域の危険度を確認する(東京都都市整備局の地図)
  2. 耐震診断・改修を検討する(自治体の助成制度を活用)
  3. 家庭内の備蓄と安全対策を整える
  4. 地域の防災活動に参加する(訓練・見守り・情報共有)
  5. 最新の地震予測技術や防災情報をフォローする

地震は「いつか来る」ではなく、「いつでも来る」災害です。地域危険度測定調査をきっかけに、自分と家族、そして地域の命を守るための行動を、今こそ始めましょう。

さらに詳しい情報は、東京都都市整備局の公式ページや、町田市の地域危険度解説も参考になります。必要なら、あなたの町丁目の危険度を一緒に調べることもできますよ。

 

written by 水瀬次郎

オリジナル投稿:2022年9月24日